2 Oracle NoSQL Databaseデータ・モデル

Oracle NoSQL Databaseでは、データはタイプ付き項目としてモデル化されます。タイプ付き項目(または単に項目)は、データ型と値で構成されるペアです。タイプは、データベース・フィールド(表の列など)に格納されたり、なんらかの計算によって(問合せの評価中などに)返される可能性のある値のセットです。項目では、項目値は項目タイプのインスタンスである必要があります。このセットの値は、タイプのインスタンスと呼ばれます。値がTのインスタンスである場合、項目はタイプTのインスタンスであるとみなされます。

Oracle NoSQL Databaseデータ・モデルは、階層データの格納および操作を可能にする様々なデータ型で構成されています。Oracle NoSQL Databaseのデータ型は、大まかにアトミック型複合型およびワイルドカード型に分類できます。アトミック・データ型のインスタンスは、単一の分割できないデータの単位です。複合データ型のインスタンスは、複数の項目を含み、ネストされた項目へのアクセスを提供します。ワイルドカード型は、オブジェクト指向プログラミング言語の抽象スーパータイプに似ています。それらは他のデータ型のインスタンスを結合し、固定構造を持たないデータをサポートするために使用されます。この章では、これらの各データ型について詳しく説明します。

注意:

データ型は、Oracle NoSQL Databaseに格納できるデータの種類、および問合せの評価中に生成されるデータの種類を表します。