Oracle NoSQL Data Migratorとインポート/エクスポート・ユーティリティ

このトピックでは、Oracle NoSQL Data Migratorユーティリティが既存のOracle NoSQLインポート/エクスポート・ユーティリティとどのように異なるかについて説明します。

既存のオンプレミス専用のインポート/エクスポート・ユーティリティを置換および拡張するために、Oracle NoSQL Data Migratorが作成されました。NoSQL表のデータとスキーマ定義をソースとシンク(ターゲット)間で移動します。サポートされるソースとシンクにリストされているように、複数のソースとシンクをサポートします。一方で、インポート/エクスポート・ユーティリティでは、Oracle NoSQL Database (オンプレミス)に対してのみインポートまたはエクスポートできます。つまり、インポート/エクスポート・ユーティリティを使用して、Oracle NoSQL Databaseにデータをインポートするか、Oracle NoSQL Databaseからデータをエクスポートできます。エクスポートする場合、ソース・タイプは常にOracle NoSQL Database (データ抽出元)で、シンクはそのデータの受信側です。インポートする場合、現在、ソース・タイプはファイルに制限され、シンクは常にOracle NoSQL Databaseです。エクスポートおよびインポート機能を参照してください。

この基本的な違いとは別に、両方のユーティリティは他の多くの点で異なります。これらは次の比較表で確認できます。

表7-13 比較表

  Oracle NoSQL Data Migrator Oracle NoSQLインポート/エクスポート
ソースとシンク Oracle NoSQL Database (オンプレミス)、Oracle NoSQL Database Cloud Service、JSONファイル、MongoDB形式のJSONファイルなど、複数のソースとシンクをサポートします。サポートされるソースとシンクを参照してください。

インポート

ソース: JSON、バイナリまたはMongoDB形式のJSON

シンク: Oracle NoSQL Database (オンプレミス)のみ。

エクスポート

ソース: Oracle NoSQL Database (オンプレミス)のみ。

シンク: ローカルまたはネットワークにマウントされたファイルシステム。

サポートされるプラットフォーム Oracle NoSQL Database (オンプレミス)とOracle NoSQL Database Cloud Service (NDCS)の両方。 Oracle NoSQL Database (オンプレミス)のみ。
移行レベル 移行は表レベルでのみサポートされています。一度に1つの表のみを移行できます。 インポート/エクスポート操作は、表レベル、ストア・レベルまたはネームスペース・レベルで実行できます。複数の表を1回の操作でインポート/エクスポートできます。
データ形式 データのJSON形式のみをサポートします。スキーマ定義は、行ごとに1つのDDLコマンドを含むファイルとして表されます。 バイナリ形式とJSON形式の両方をサポートします。
移行の単位 Oracle NoSQL Data Migratorは、中間パッケージを作成せずに、データおよびスキーマ定義をソースからシンクに移行します。 Oracle NoSQL Databaseからデータをエクスポートするとき、インポート/エクスポート・ユーティリティによって、スキーマのメタデータおよび表データを含むエクスポート・パッケージ(ディレクトリ構造)が作成されます。データをOracle NoSQL Databaseにインポートするとき、ユーティリティの実行対象は、このエクスポート・パッケージにすることも、インポート/エクスポート・ユーティリティでサポートされるデータ形式のファイルが含まれる任意のディレクトリにすることもできます。
キー値およびラージ・オブジェクト・データ サポートされていません。 exportコマンドでサポートされています。
NoSQL Databaseのオンプレミスからオンプレミスへの移行 サポートされています。 サポートされていません。