10 Oracle Big Data SQLとの統合の概要

この項では、Oracle NoSQL DatabaseとOracle Big Data SQLバージョン4.xの統合について説明します。Oracle Big Data SQL製品の目的は、ユーザーがOracle SQL SELECT文の機能を使用して、様々な場所に格納されたデータを管理および操作できるようにすることです。具体的には、Oracle Big Data SQLは、Apache Hadoop Distributed File System (HDFS)、Apache HiveOracle NoSQL Databaseを含む様々なNoSQLデータベースおよび様々なリレーショナル・データベースに格納されているデータへのSQLアクセスを提供するように設計されています。Oracle Big Data SQLは、Hadoop HDFS、Apache Hive、Oracle NoSQL Databaseおよびその他の様々なデータ・ソースをOracle Relational Database Management System (RDBMS)の拡張Oracle外部表として表現することで、これを実現します(『Oracle Database管理者ガイド』外部表の管理に関する項を参照)。Oracle Big Data SQLは、これらのソースからデータにアクセスする外部セマンティクス(水平並列性、場所およびスキーマ)をOracle Relational Database Management Systemの内部セマンティクスにマップします。

Oracle Big Data SQLのSELECT文を使用してOracle NoSQL Database表に格納されたデータを問い合せるには、Apache Hive外部表を介して、Oracle NoSQL Database表に対してOracle Big Data SQL対応の外部表を作成する必要があります。このドキュメントでは、このような外部表を作成するためのステップに加えて、Oracle NoSQL Databaseストア(セキュアまたは非セキュア)に含まれる表データの例に対して実行できる多数のOracle Big Data SQL問合せも示します。