前提条件
この項に示した概念を説明する例を実行する前に、次の前提条件を満たしておく必要があります。
- Apache Hive 2とそのプログラミング・モデルについて理解します。具体的には、Hive問合せの記述方法と実行方法について理解します。
- Apache Hadoop 3について理解します。具体的には、HiveとHadoopの相互作用について理解します。
dn-host-1、dn-host-2およびdn-host-3というホスト名のマシンで実行するデータ・ノードが3つのHadoopクラスタをデプロイします。- Hiveコマンドライン・インタフェース(Hive CLI)およびHive問合せ言語について理解します。
- Oracle NoSQL Database (『コンセプト・ガイド』のOracle NoSQL Databaseの概要に関する項を参照)を理解してから、HadoopクラスタおよびHiveクライアントのノードからネットワークにアクセスできるOracle NoSQL Databaseをインストール、起動および構成します。起動するストアのKVHOMEは、ディレクトリ
/opt/oracle/kv-eeとして構成する必要があります。 kv-host-1、kv-host-2およびkv-host-3というホスト名の3つのマシン(物理または仮想)にストアをデプロイします。ストアの名前は値example-storeに設定されている必要があります。また、ストアのKVROOTは、kv-host-1の/u01/nosql/sn1/kvrootディレクトリ、kv-host-2の/u02/nosql/sn2/kvrootディレクトリ、kv-host-3の/u03/nosql/sn3/kvrootディレクトリに設定する必要があります。最後に、ストアを構成する各ホストにポート5000でリスニングするOracle NoSQL Database管理サービスをデプロイする必要があります。- Oracle NoSQL Databaseセキュリティ・モデルについて理解して、安全なアクセスに対応するようにデプロイしたストアを構成できるようにします(オプション)。
- デプロイしたストアが安全なアクセスに対応するように構成されている場合は、Oracle NoSQL Database管理CLIを起動し、付録「セキュア・ストアのデプロイ」に示されているステップに従ってストアに安全に接続し、
example-userという名前のユーザーと、適切なセキュリティ・アーティファクト(ログイン・ファイル、信頼ファイルおよびパスワード・ファイルまたはOracle Wallet)を作成します。 - Oracle NoSQL Databaseサンプル・コードを含む個別のディストリビューションを入手してインストールします(Oracle Technology Networkを参照)。このパッケージはシステム上の任意の場所にインストールできますが、説明が簡単になるように、このドキュメントではディレクトリ
/opt/oracle/nosql/apps/kv/examples内にサンプル・コードがインストールされていることを前提とします。 - 「Apache Hadoop MapReduceとの統合」の項に示されているサポートJavaクラスについて理解し、そのドキュメントに示されているステップに従って、
vehicleTableという名前の表を作成し、プリミティブ・データ型のみで構成されるサンプル・データを移入します。 - Oracle NoSQL Databaseのサンプル・ディストリビューションで提供されている
LoadRmvTableプログラムについて理解し、付録「rmvTableの作成および移入」に示されているステップに従って、rmvTableという名前の表を作成し、プリミティブ・データ型と非プリミティブ・データ型の両方で構成されるサンプル・データを移入します。 - Oracle NoSQL Databaseのサンプル・ディストリビューションで提供されている
LoadJsonExampleプログラムについて理解し、付録「exampleJsonTableの作成および移入」に示されているステップに従って、exampleJsonTableという名前の表を作成し、有効なJSON形式のデータ(ドキュメント)を含む行を移入します。
環境変数KVHOMEやKVROOT、前述のストア名、ホスト名、管理ポート、サンプル・コードの場所などの項目に特定の値を使用することで、サンプル・コマンドの理解と使用が簡単になります。『概要ガイド』、『管理者ガイド』および『セキュリティ・ガイド』に記載された情報を組み合せて使用すると、これらのサンプルを一般化して独自の開発シナリオに向けて拡張できます。このとき、必要に応じて特定の環境に固有の値を置き換えます。
Oracle NoSQL Database非セキュア・ストアをデプロイする手順の詳細は、付録「非セキュア・ストアのデプロイ」を参照してください。同様に、セキュリティに対応するように構成したストアのデプロイ手順は付録「セキュア・ストアのデプロイ」を参照してください。