単純な一貫性の使用
事前定義済の一貫性定数を使用して、特定の厳密な一貫性保証を指定できます。そのように使用できるインスタンスは3つあります。
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ABSOLUTE
操作がマスター・ノードでサービスされることを要求します。この場合、行は常にマスターと一致します。
これは、要求できる一貫性保証のうち最も厳しいものですが、すべての読取りと書込みのリクエストがマスター・ノードでサービスされるというコストを伴います。すべてのトラフィックをマスター・ノード(パーティションごとに1台のみのマシン)に送ると、読取り操作をレプリカに分散しないことになります。また、マスターが読取りリクエストの処理でビジー状態になるため、書込み操作の速度も遅くなります。このことから、この一貫性保証はあまり使用しないようにします。
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NONE_REQUIRED
マスターと比較したレプリカの状態に関係なく、格納操作を進めることができます。これは、要求できる一貫性保証のうち最も緩やかなものです。格納のパフォーマンスは最もよくなりますが、アプリケーションが、古い(最新でない)情報を操作する可能性が高くなります。
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NONE_REQUIRED_NO_MASTER
読取り操作がマスターではなく常にレプリカでサービスされることが必要です。このポリシーが使用されると、使用可能なノードがマスターのみである場合、読取り操作は実行されません。
可能であれば、セカンダリ・ゾーン機能のためにも、この一貫性ポリシーを使用しないようにしてください。
たとえば、必ず最新データを扱う必要があるクリティカルな読取り操作を行うとします。この場合、次のようにします。
...
### Store handle configuration and open skipped for brevity
def do_store_ops(store):
## Create the simple consistency guarantee to use for this
## store read.
ro = ReadOptions({ONDB_CONSISTENCY : ABSOLUTE,
ONDB_TIMEOUT : 600})
try:
primary_key_d = {"item" : "bolts"}
row = store.get("myTable", primary_key_d, ro)
if not row:
logging.debug("Row retrieval failed")
else:
logging.debug("Row retrieval succeeded.")
display_row(row)
except IllegalArgumentException, iae:
logging.error("Row retrieval failed.")
logging.error(iae.message)
return
except ConsistencyException, ce:
logging.error("Row retrieval failed due to Consistency.")
logging.error(ce.message)
except RequestTimeoutException, rte:
logging.error("Row retrieval failed, exceeded timeout value.")
logging.error(rte.message)