リリース18.3の新機能
GeoJsonデータの問合せ
GeoJSON仕様(https://tools.ietf.org/html/rfc7946)で指定されている地理的位置を表すJSONオブジェクトを解釈するいくつかのSQL問合せ組込み関数のサポートが導入されました。
ネームスペースのサポート
このリリース以降、ユーザーがネームスペースを作成できます。表は特定のネームスペースに対して作成できます。表の作成時にユーザーがネームスペースを指定しない場合、表はsysDefault.
のデフォルトのネームスペースの下に配置されます。このリリースより前には、Oracle NoSQL Databaseでネームスペースの概念がありませんでした。以前のリリースを使用して作成された表はすべて、アップグレード時にsysDefault
ネームスペースに配置されます。
IDENTITY列のサポート
ユーザーは、システムが順序ジェネレータを使用して数値を自動的に生成するIDENTITY列を持つ表を作成できます。
SQL問合せでのINSERTおよびUPSERTのサポート
INSERTおよびUPSERT文のサポートがSQL問合せに追加されました。
SQL問合せでの順序集計関数のサポート
SQL問合せの順序集計操作をサポートするために、次の新しい関数が追加されました: seq_count、seq_sum、seq_avg、seq_min
およびseq_max
管理Webサービス
Oracle NoSQL Database Adminは、HTTPおよびHTTPSプロトコル経由でREST APIを介して管理CLIコマンドを処理するWebサービスとして開始できるようになりました。管理Webサービスへの入力と出力は、JSON形式です。この機能は、DevOpsおよびその他のNoSQL管理者が管理操作を自動化するのに役立つことを目的としています。Oracle NoSQL Databaseの管理のためのREST APIを参照してください。
データ移行ツール - プレビュー
このリリースには、データ移行ユーティリティのプレビュー・バージョンが含まれており、これにより、ユーザーはJSON形式またはMongoDB JSON形式のいずれかでデータをOracle NoSQL Databaseに移行できます。このユーティリティは、将来のリリースではOracle NoSQL DatabaseのIMPORT/EXPORTユーティリティに統合されます。使用方法は、Oracle NoSQL Databaseパッケージのdoc
サブディレクトリにあるMIGRATOR-README.txt
を参照してください。
ELKフレームワークを使用した監視
Oracle NoSQL Databaseは、一般的なELK (Elasticsearch - Logstash - Kibana)フレームワークで使用できるログを生成して、NoSQLクラスタを視覚的に監視するように設定できます。
保存時の暗号化のサポート
Oracle NoSQL Databaseは、Linuxで使用可能なカーネルレベルのディスク暗号化メカニズムであるdm-cryptを使用してデータを暗号化するように設定できます。