DYNCALCCACHEMAXSIZE

各データベースの動的計算機キャッシュに割り当てられるメモリーの最大量を指定します。指定した値は、サーバーの起動後にオープンされたすべてのデータベースに対して有効になります。

動的計算機キャッシュは、動的に計算されたメンバーを含むように拡張されたデータ・ブロックを保持するメモリー・バッファです。 Essbaseは、動的計算機キャッシュにメモリーを割り当てて、動的に計算されたメンバーを含む取得または計算中にこれらのブロックを格納します。

動的計算機キャッシュを使用すると、メモリー割当てを行うためのオペレーティング・システムへのコール数が減るため、取得のパフォーマンスが向上する可能性があります。

この設定は、集約ストレージ・データベースには適用されません。

構文

DYNCALCCACHEMAXSIZE [appname [dbname]] n

appname-アプリケーション名を指定すると、設定はアプリケーション内のすべてのデータベースに適用されます。アプリケーション名を指定しない場合、設定はサーバー上のすべてのアプリケーションおよびデータベースに適用されます。
dbname-データベース名を指定した場合、設定はデータベースにのみ適用されます。アプリケーション名も指定しない場合、設定はサーバー上のすべてのアプリケーションおよびデータベースに適用されます。
n-バイト(B)、キロバイト (K)、メガバイト (M)またはギガバイト (G)で表される整数
- 最小値: 0 Mバイト(0 M)。値が0の場合、Essbaseは動的計算機キャッシュを使用しません。
- デフォルト値: 20メガバイト (20M、20,971,520バイト)
- 割当て可能なメモリーの最大量は256 GBです:
- B、K、MまたはG修飾子なしで値が指定された場合、その値はバイト単位であるとみなされます。
- 修飾子は大文字または小文字で指定でき、値(10 M)の横に入力することも、空白(10 M)で区切ることもできます。

例

DYNCALCCACHEMAXSIZE 30M

動的計算機キャッシュの最大サイズとして30メガバイトを設定します。