パッチ適用とロールバック - バージョン19.3.0.2.3以前の場合

Oracle Cloud Infrastructureで、Oracle Essbaseクラウド・インスタンスのパッチ適用およびロールバックができます。

バージョン19.3.0.2.3以前の場合。
  1. SSHを使用したOracle Essbaseへのアクセスの説明に従って、SSHを使用してEssbaseノードにアクセスします。
  2. opcユーザーとして、Essbaseインスタンスを停止します。
    sudo systemctl stop essbase.service 
  3. oracleユーザーとして、環境変数を設定します。
    export ORACLE_HOME=/u01/oracle
    export OPATCH_NO_FUSER=true
  4. OPATCHパッチ・ファイルをMy Oracle Supportからダウンロードします。
  5. WinSCP、SCP、Filezillaなどのツールを使用して、ダウンロードしたパッチのzipファイルをクラウド・インスタンスにコピーします。
    たとえば、WinSCPを使用している場合は、WinSCPの「Login」ページの「Session」で、ホスト名、ポート番号、ユーザー名opc、秘密キー・ファイルを入力して「Login」をクリックします。ファイルがコピーされます。
  6. oracleユーザーにOPATCHファイルに対する読取りアクセス権があることを確認します。
  7. oracleユーザーとして、OPATCHを適用します。zip形式であれば、OPATCHを直接適用できます。zipファイルの絶対パスを指定します。
     $ORACLE_HOME/OPatch/opatch apply /tmp/Marketplace/<OPATCH_ID>.zip
    ノート: 必要な場合は、オプションでzipを解凍してパッチを適用できます。解凍されたフォルダの絶対パスを指定します。
    unzip ./<OPATCH_ID>.zip
    $ORACLE_HOME/OPatch/opatch apply /tmp/Marketplace/<OPATCH_ID>/ 
  8. opcユーザーとして、Essbaseクラウド・インスタンスを起動します。
    sudo systemctl start essbase.service 
    ログを確認して、すべてのバイナリにパッチが正常に適用されたことを確認します。Essbaseインスタンスにログインし、「admin」→「情報」でビルド番号を確認します。
  9. [オプション]適用したパッチをロールバックする必要がある場合は、次のステップを実行します。
    1. Essbaseインスタンスが実行されている場合は、前述のとおり、まずopcユーザーとしてEssbaseシステム・サービスを停止します。
    2. ロールバック・コマンドを実行します。
      $ORACLE_HOME/OPatch/opatch rollback -id <OPATCH_ID>
      例: $ORACLE_HOME/OPatch/opatch rollback -id 30081463
    3. ロールバック後に、Essbaseインスタンスを再起動します。ログインできない場合は、Essbase関連のブラウザ・キャッシュをクリアするか、新しいブラウザを開きます。