クラウド・サービスのアプリケーションおよびユーザーの移行準備

Oracle Analytics Cloud - Essbaseからクラウド・サービス・アプリケーションを移行する際の考慮事項および要件をいくつか次に示します。

Essbaseコマンドライン・ツール(CLI)を使用すると、ソースのアプリケーションおよびアーティファクトをOracle Analytics Cloud - Essbaseデプロイメントおよびリリース間で移行できます。これは、アプリケーションを1つずつ移行する場合に使用します。

移行ユーティリティ・ツールを使用して、一度に複数のアプリケーション、アーティファクトおよびユーザーをEssbaseクラウド・サービス間で移行できます。

  • Essbaseのクラウド・デプロイメントおよびリリース間でv17.3.3 (以前)から移行する場合は、Essbaseへの移行にスクリプトを使用します。管理タスク用のスクリプトを参照してください。これは、プロビジョニングされたアプリケーション・ロールとスクリプトのエクスポートおよびインポートにも適用されます。

  • アプリケーションまたはデータベースがLCMインポートを使用して再作成された後に、以前のバックアップからアプリケーションまたはデータベースを復元することはサポートされていません。

  • グローバル変数、電子メール構成設定およびファイル・スキャナ設定は、移行ツールのいずれかを使用する前にターゲット・インスタンスで設定する必要があります。
  • Oracle Identity Cloud Serviceのロールは、Essbaseではサポートされていません。
  • Oracle Analytics Cloud - Essbaseからの移行後、Identity Cloud Serviceのプロビジョニングは引き続き受け付けられません。ただし、Essbaseのサーバーまたはアプリケーション・レベルのロール割当ては移行されます。
  • Essbase Webインタフェースの「セキュリティ」プロビジョニング・ページに示されるIdentity Cloud Serviceのユーザーおよびグループはすべて、Essbaseロール(ユーザー、パワー・ユーザーおよびサービス管理者)のいずれかを使用してプロビジョニングできます。
  • 移行ユーティリティでは、すべてのEssbaseアプリケーションに加えて、ユーザーおよびグループを組込みLDAP (またはIdentity Cloud Service)からIdentity Cloud Serviceに移行できます。
  • ユーザーおよびグループをLDAPソースからEssbaseインスタンスに移行する場合、Identity Cloud Serviceではネストされたグループはサポートされません。したがって、移行ユーティリティを使用する場合、他の親グループへのグループの関連付けは、LDAPソース・インスタンスからIdentity Cloud Serviceのターゲットに移行されません。
  • ターゲット環境にソース環境と同じ名前で存在するユーザーまたはグループは、ターゲットで更新されません。
  • Essbase CLIまたは移行ユーティリティを実行するには、Essbaseのデプロイおよび設定時に、初期Essbaseサービス管理者になるようプロビジョニングしたIdentity Cloud Serviceユーザーを使用します。
  • SSL接続のために移行ユーティリティを実行する場合は、ホスト(-Dhttps.proxyHost)およびポート(-Dhttps.proxyPort)のプロキシ設定をコマンドラインに含めます。

必要なユーザーの役割は、次のとおりです。

  • エクスポートの場合: 作成したアプリケーションのアプリケーション・マネージャ。さらに、LCMユーティリティとCLIツールを使用できるのは、次のロールです: すべてのアプリケーションの場合、サービス管理者。パワー・ユーザーが作成したすべてのアプリケーションの場合、パワー・ユーザー。
  • インポートの場合: インポート時に新しいアプリケーションを作成する場合、パワー・ユーザーまたはサービス管理者。「パワー・ユーザー」ロールを使用する場合、ターゲット・アプリケーションは移行で使用したパワー・ユーザーが所有します。