CellValue
現在のセルの数値を戻します。
構文
CellValue
ノート
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この関数は、メンバーのフォーマット文字列を定義する際に役立ちます。 ほとんどのMDX式は、書式設定文字列の指定に使用できますが、書式設定文字列には、書式設定されている現在のセル値以外のデータ・セルの値への参照を含めることはできません。 この関数を使用して、現在のセル値を参照します。
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例に示すように、MdxFormat( )ディレクティブ内のすべての書式設定文字列を囲みます。
例
例 1
現在の[AccountTypes]メンバーのタイプが「費用」の場合、次のフォーマット文字列には現在のメジャーの負の値が表示されます。 CellValueは、書式設定される現在のセル値を参照します。 式のCurrentMember関数は、書式設定されるセルのコンテキストを参照します。
/* Display negative values if current Account is an Expense type account */
MdxFormat(
IIF(IsUda(AccountTypes.CurrentMember, "Expense"),
NumToStr(-CellValue()),
NumToStr(CellValue()))
)
例 2
次の書式文字列は、負のセル値をカッコで囲まれた正の値として表示します。
MdxFormat(
IIF(
CellValue() < 0,
Concat(Concat("(", numtostr(-CellValue())), ")" ),
numtostr(CellValue())
)
)
例 3
この例では、[Scenario]ディメンションに沿った動的メンバー[Variance %]を説明します。[差異%]には、[実績]および[予算]からの値の計算方法を指定する次の式があります。
[差異%]式
IIF(Is(Measures.CurrentMember, Title) OR
Is(Measures.CurrentMember, Performance),
(Actual – Budget) * 10, (Actual – Budget)*100/Budget)
[Variance %]には、値の表示方法を指定する次の書式文字列もあります。 この場合、[Variance %]セルに対して計算されたパーセンテージ値に基づいて、数値の重要度を示すテキスト値が表示されます。
[差異%]書式文字列
MdxFormat(
CASE
WHEN CellValue() <= 5 THEN “Low”
WHEN CellValue() <= 10 THEN “Medium”
WHEN CellValue() <= 15 THEN “High”
ELSE “Very High”
END
)