MDXエクスポート指定
エクスポート句は、問合せ結果をEssbase上のファイルに保存する方法です。 これは、クライアントで問合せ出力を表示するかわりに使用でき、大規模な問合せや、データ・ロードを使用して後でインポートするためのデータのエクスポートに役立ちます。
構文
[<with_section>]
EXPORT INTO FILE <file_name> [<OVERWRITE> <USING COLUMNDELIMITER <delimiter_character>>]
SELECT [<axis_specification>
[, <axis_specification>...]]
<subselect> | FROM <cube_specification>
[WHERE [<slicer_specification>]]
表4-14 MDX EXPORT句の要素
Item | 説明 |
---|---|
file_name |
エクスポートされたMDX問合せ結果を保存するテキスト・ファイルの名前。 ファイル拡張子は必要ありません。 |
OVERWRITE |
file_nameがすでに存在する場合に上書きすることを指定するオプションのキーワード。 |
COLUMNDELIMITER delimiter_characterの使用 |
列セパレータとして使用する文字または単語を指定するオプションの引数。 省略すると、デフォルトのMaxL列出力が使用され、デフォルトの列幅は20文字になります。 |
ノート
MDXエクスポートは、大量のデータ・エクスポート用に設計されています。 最適なパフォーマンスを得るために、Essbaseは行軸をNON EMPTYとして2軸MDXエクスポート問合せで処理します。 NON EMPTYが指定されていない場合でも、これがデフォルトの動作です。 NON EMPTYの詳細は、「MDX軸の指定」を参照してください。
例
次の問合せ
EXPORT INTO FILE "example" OVERWRITE USING COLUMNDELIMITER "#~"
SELECT
{[Mar],[Apr]} ON COLUMNS,
Crossjoin({[100],[200]} , crossjoin({[Actual],[Budget]},
{[Opening Inventory],[Ending Inventory]})) ON ROWS
FROM [Sample].[Basic]
WHERE ([New York]);
クライアントに最小限の情報のみを返します(ステータス1は問合せが正常に実行されたことを示します):
Axis-1 (File)
+-------------------+-------------------
(Mdx Export) 1
出力ファイルexample.txtがデータベース・ディレクトリに保存され、実際の問合せ出力が格納されます:
Product#~Scenario#~Measures#~Mar#~Apr
Colas#~Actual#~Opening Inventory#~2041#~2108
Colas#~Actual#~Ending Inventory#~2108#~2250
Colas#~Budget#~Opening Inventory#~1980#~2040
Colas#~Budget#~Ending Inventory#~2040#~2170
Root Beer#~Actual#~Opening Inventory#~2378#~2644
Root Beer#~Actual#~Ending Inventory#~2644#~2944
Root Beer#~Budget#~Opening Inventory#~2220#~2450
Root Beer#~Budget#~Ending Inventory#~2450#~2710