SET CACHE
計算機キャッシュのサイズを指定します。
構文
SET CACHE HIGH | DEFAULT | LOW | OFF | ALL;
パラメータ
- HIGH、DEFAULTおよびLOW
-
計算機キャッシュのサイズを定義するレベル。 HIGH、DEFAULTおよびLOWの値は、Essbase構成設定で設定します。 DEFAULTの値を設定しない場合、Essbaseは200,000バイトのデフォルト値を使用します。 指定できる計算機キャッシュの最大サイズは200,000,000バイトです。
- OFF
-
Essbaseは、計算機キャッシュを使用しません。
- ALL
-
少なくとも一杯の疎ディメンションを計算しない場合でも、Essbaseは計算機キャッシュを使用します。
注意:
FIXPARALLEL文内で計算機キャッシュを強制的に使用すると、計算時間が長くなる可能性があります。
ノート
Essbaseは計算機キャッシュを使用して、計算中にデータ・ブロックを作成および追跡します。 計算機キャッシュを使用すると、計算のパフォーマンスが大幅に向上します。 パフォーマンス向上のサイズは、データベースの構成によって異なります。
3つのレベルのいずれかを選択できます。 各レベルの計算機キャッシュのサイズは、Essbase構成のCALCCACHE {HIGH | DEFAULT | LOW} 設定を使用して定義されます。
選択するレベルは、システムで使用可能なメモリーの量およびデータベースの構成によって異なります。
CALCCACHEのTRUE | FALSE構成設定を使用して、Essbaseで計算機キャッシュをデフォルトで使用するかどうかを指定できます。 デフォルトでは、CALCCACHEはTRUEに設定されます。
Essbaseは、次の場合に計算機キャッシュを使用します:
-
データベースに2つ以上の疎ディメンションがあります。
-
(「CALCCACHE ALL」オプションを指定しないかぎり)少なくとも1つの完全な疎ディメンションを計算します。
このコマンドは、計算スクリプト内で複数回使用できます。
SET MSGコマンドを使用して、計算機キャッシュ設定を表示できます。
例
Essbase構成に次の設定が含まれている場合:
CALCCACHEHIGH 1000000
CALCCACHEDEFAULT 300000
CALCCACHELOW 200000
次に:
SET CACHE HIGH;
計算スクリプトの実行中、最大1,000,000バイトの計算機キャッシュを設定します。
SET CACHE DEFAULT;
計算スクリプトの実行中、最大300,000バイトの計算機キャッシュを設定します。
SET CACHE LOW;
計算スクリプトの実行中、最大200,000バイトの計算機キャッシュを設定します。
SET CACHE ALL;
SET CACHE LOW;
少なくとも1つの完全な疎ディメンションを計算しない場合でも、200,000バイトの計算機キャッシュが使用されるように設定します。
SET CACHE OFF;
Essbaseが計算機キャッシュを使用しないことを指定します。