@XRANGE
同じレベルの2つの指定された単一メンバー間またはディメンション間メンバー間(両端を含む)のメンバー範囲を戻します
たとえば、時間ディメンションとScenarioディメンションを操作する場合、(必要以上に多くの個別のメンバーを作成する)ディメンションを作成するかわりに、@XRANGEを使用して時間とシナリオのメンバー・セットの組合せを戻すことができます。
@XRANGEは、メンバー・セット関数です。 メンバー・セット関数は、メンバーのリストを戻します。@XRANGEは、範囲が通常表示されるFormula内の任意の場所に表示できます。
構文
@XRANGE (mbrName1, mbrName2)
パラメータ
ノート
-
@XRANGEの2つの引数は、単一メンバーまたは両方のディメンション間メンバーのいずれかです。 たとえば、単一メンバーとディメンション間メンバーが一緒に使用されているため、
@XRANGE(Actual->Jan, Budget)
は無効です。@XRANGE(Actual->Jan, Budget->Feb)
と@XRANGE(Jan, Mar)
の両方が有効です。 -
メンバーのディメンション順序は、両方の引数で一致する必要があります。 たとえば、
@XRANGE(Actual->Jun, Jul->Budget)
は、2つのメンバー・コンポーネントの順序が異なるため無効です。@XRANGE(Actual->Jun, Budget->Jul)
は有効です。 -
構文は正しいですが、
@XRANGE (Dec, Mar)
などの関数は空のセットになるため意味がありません。 -
各引数のメンバー・コンポーネントは、同じレベルである必要があります。 たとえば、JunとQtr1は同じレベルではないため、
@XRANGE(Actual->Jun, Budget->Qtr1)
は無効です。
例
次の例は、Sample Basicデータベースに基づいています。
例 1
単純なメンバーを使用してJanとMarの間の範囲を戻す非常に単純な例を次に示します。
@XRANGE(Jan, Mar)
この例では、次のメンバーが戻されます:
Jan
Feb
Mar
例 2
次に、ディメンション間メンバーを使用してActual、Jan、Budget、Marの範囲を戻す非常に単純な例を示します:
@XRANGE (Actual->Jan, Budget->Mar)
この例では、次のメンバーが戻されます:
Actual, Jan
Actual, Feb
Actual, Mar
Actual, Apr
Actual, May
Actual, Jun
Actual, Jul
Actual, Aug
Actual, Sep
Actual, Oct
Actual, Nov
Actual, Dec
Budget, Jan
Budget, Feb
Budget, Mar
例 3
この例は、Sample Basicデータベースに基づいていません。 2001年から2003年までの各年のメンバーを含むYearというディメンションを含むデータベースに基づいています。
次の式は、2000年3月から2001年1月までのすべての月の平均販売を計算します。
SalesAvg= @MOVAVG(Sales, 3, @XRANGE("2000"->Mar, "2001"->Jan));
この例では、次のメンバーが戻されます:
Colas New York Actual
Sales SalesAvg
===== ========
2000
Mar 678 678
Apr 645 645
May 675 666
Jun 712 677.3
Jul 756 714.3
Aug 890 786
Sep 924 856.7
Oct 914 909.3
Nov 912 916.7
Dec 723 849.7
2001
Jan 647 760.7