データのクリアおよびコピー
データベースからデータのサブセットをクリアし、あるメンバー・セットから別のメンバー・セットにデータ値をコピーできます。
データのクリア
次のコマンドは、データをクリアします:
表24-5 データをクリアするためのコマンドのリスト
コマンド | Calculation |
---|---|
CLEARDATA |
指定したセルの値を#MISSINGに変更します。データ・ブロックは削除されません。 FIXコマンドをCLEARDATAコマンドとともに使用して、データベースのサブセットをクリアします。 |
CLEARBLOCK |
すべての密ディメンション・メンバーを含む、ブロックの内容全体を削除します。 CLEARBLOCKがブロック内のメンバーに対するFIXコマンド内にないかぎり、Essbaseはブロック全体を削除します。 |
CLEARBLOCK UPPER |
連結レベル・ブロックを削除します。 |
CLEARBLOCK NONINPUT |
導出された値を含むブロックを削除します。 値がロードされたブロックではなく、計算操作によって完全に作成されたブロックに適用されます。 |
CLEARBLOCK EMPTY |
空のブロックを削除します。 |
次の計算スクリプト・コマンドは、Scenarioディメンションが密か疎かに応じて異なる結果を生成します:
FIX(Actual)
CLEARBLOCK NONINPUT;
ENDFIX
-
密: このコマンドは、入力データ値を含まず、メンバーActualと交差するすべてのデータ・セルをScenarioディメンションから削除します。
-
疎: このコマンドでは、Scenarioディメンション・メンバーがActualであるブロックのみが削除されます。
次の式は、Colasのすべての実績データ値をクリアします:
CLEARDATA Actual -> Colas;
データのコピー
DATACOPY計算コマンドは、あるメンバー範囲からデータベース内の別のメンバー範囲にデータ・セルをコピーします。 2つの範囲は同じサイズである必要があります。 たとえば、次の式は実績値を予算値にコピーします:
DATACOPY Actual TO Budget;
FIXコマンドを使用して、値のサブセットをコピーできます。 たとえば、次の式では、Actual値がJanuaryの月のBudget値にのみコピーされます:
FIX (Jan)
DATACOPY Actual TO Budget;
ENDFIX
「FIXコマンドの使用」を参照してください。