データベース・アーティファクトの理解

データベースに関連するファイルは、アーティファクト(またはオブジェクト)と呼ばれます。データベース・アーティファクトは、計算の定義など、1つ以上のデータベースに対してアクションを実行します。デフォルトでは、アーティファクトは関連付けられたデータベース・フォルダに格納され、クライアント・コンピュータまたは他の使用可能なネットワーク・ディレクトリに保存することもできます。

一般的なアーティファクト・タイプ:

データベース・アウトライン(ストレージ構造の定義)
ソース・データファイル
データのロードおよびディメンションの動的構築のルール(ルール・ファイル)
データの計算方法を定義するスクリプト(計算スクリプト)
パーティション定義

データベース・アウトラインの理解

データベース・アウトラインは、すべてのディメンション、メンバー、別名、プロパティ、タイプ、集計および算術関係を含む、マルチディメンション・データベースの構造を定義します。アウトラインで定義された構造によって、データベースへのデータの格納方法が決まります。

データベースが作成されると、そのデータベースのアウトラインが自動的に作成されます。

「アプリケーションおよびデータベースの作成」および「データベース・アウトラインの作成および変更」を参照してください。

ソース・データの理解

ソース・データは、Essbaseデータベースにロードされる外部データです。一般的なソース・データのタイプは次のとおりです:

テキスト・ファイル
SQLデータベースなどの外部データベース

「サポートされているソース・データ型」を参照してください。

データ・ロードおよびディメンション構築のルール・ファイルの理解

Essbaseデータベースの作成時にデータは含まれません。データ・ロード・ルール・ファイルは、データがEssbaseデータベースにロードまたはコピーされるときに、Essbaseが外部ソースからのデータに対して実行する一連の操作です。ディメンション構築ルール・ファイルは、外部データ・ソースのデータに基づいてアウトラインのディメンションおよびメンバーを作成または変更します。通常、ルール・ファイルは特定のデータベースに関連付けられますが、複数のデータベースで使用するルールを定義できます。 1つのルール・ファイルは、データ・ロードとディメンション構築の両方に使用できます。ルール・ファイルの拡張子は.rulです。

「ルール・ファイル」および「ルール・ファイルの操作」を参照してください。

計算スクリプトの理解

計算スクリプトは、データベース内のデータの計算方法をEssbaseに指示する一連の指示を含むテキスト・ファイルです。計算スクリプトは、データベース・アウトラインで定義されている集計および算術演算とは異なる計算を実行します。計算スクリプトはメンバーに対して特定の算術演算を実行するため、通常は特定のデータベースに関連付けられます。ただし、複数のデータベースで使用する計算スクリプトを定義できます。計算スクリプト・ファイルの拡張子は.cscです。

「ブロック・ストレージ・データベース用の計算スクリプトの開発」を参照してください。