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Oracle® Essbase Oracle Essbaseの使用

F17137-05
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機械翻訳について

ハイブリッド・モード、ブロック・ストレージおよび集約ストレージの比較

ハイブリッド・モードがなければ、ブロック・ストレージ・データベースの大規模な疎ディメンションは格納する必要があります。そのようなディメンションを動的にすると、問合せや計算時のブロックI/Oが過剰になり、パフォーマンスに影響が出ます。 非常に大規模な疎ディメンションを格納すると、バッチ集約時間が長くなるだけでなく、疎ディメンションの数とサイズに比例してデータベースのサイズが増大し、大規模になります。 そのようなデメリットがありますが、機能が強力なため、ブロック・ストレージは広く利用されています。

集約ストレージは、大規模なデータベースで、より大きく、さらに多数のディメンションの使用を可能にすることに特化して設計されています。 ブロック・ストレージとは異なり、問合せのパフォーマンスを向上させるために、大規模な疎ディメンションを事前に集約する必要はありません。 鍵は集約ストレージのデータベース・カーネルにあり、このカーネルが、大規模なディメンション全体の高速で動的な集約を円滑にしています。

集約ストレージにはあらゆるメリットがありますが、割当てや通貨の換算を行う必要があるなど、単純にブロック・ストレージの方がより適しているというアプリケーションも多数あります。 そのような場合には、ハイブリッド・モードが解決策になり得ます。 ハイブリッド・モードには、ブロック・ストレージと集約ストレージの優れた機能が組み合されています。 ハイブリッド・モードでは、Essbaseで次のことが可能です

  • 計算が動的な疎集約に依存している場合でも、完全に柔軟な手続き型計算が可能です。

  • 動的疎メンバーにアクセスする問合せにハイブリッド・エンジンが使用されます。 この方法で処理できないごく一部の問合せに対して、Essbaseは、ブロック・ストレージの計算フローでリクエストに対応します。

  • 疎メンバーを動的とマークすると、次のメリットがあります:

    • 事前集約の必要がなくなります
    • 再構築のパフォーマンスが向上します

    • バックアップのパフォーマンスが向上します

    • ディスク領域要件が緩和されます

  • 「ハイブリッド・モード」には動的計算が含まれるため、「解決順序」を使用して計算を順序付けることができます。

ノート:

問合せスクリプトと計算スクリプトのどちらで実行されるかにかかわらず、ハイブリッド計算は、式キャッシュや集約ストレージ・キャッシュを使用して、一時メモリー領域で実行されます。