CALCLIMITFORMULARECURSION

trueに設定すると、CALCLIMITFORMULARECURSION構成設定によって、Essbaseサーバーが128の式の実行レベルを超過しなくなります。

CALCLIMITFORMULARECURSION構成は、ブロック・ストレージ(BSO)データベースにのみ適用され、集約ストレージ(ASO)データベースには適用されません。

構文

CALCLIMITFORMULARECURSION TRUE | FALSE

• TRUE—式の実行レベルの数について128の制限を課します。これはデフォルトです。

• FALSE—式の実行レベルの数に制限を課しません。

説明

CALCLIMITFORMULARECURSIONは、Essbase式の実行レベルの数値を制限します。計算に疎ディメンションの1つ以上のメンバーを参照する式が含まれていて、密ディメンション・メンバー間に式が存在する場合、式の実行が再帰的になる場合があります(複数の実行レベルがあります)。実行レベルが超過した式によって、Essbaseサーバーがクラッシュする可能性があります。CALCLIMITFORMULARECURSIONをTRUEに設定すると、過剰な実行レベルを回避できます。

式が128の実行レベルに達し、CALCLIMITFORMULARECURSIONがTRUE (またはデフォルト)に設定されている場合、Essbaseは、その式の処理を停止し、アプリケーション・ログにエラー・メッセージを書き込みます。式が128の実行レベルに達し、CALCLIMITFORMULARECURSIONがFALSEに設定されている場合、Essbaseは、その式の処理を続行し、アプリケーション・ログに情報メッセージを書き込みます。

ノート:

この設定はMDX問合せの式に影響を及ぼしません(たとえば、計算済メンバーなど)。

例

Payroll2という名前のメンバーをSample Basicのメジャー・ディメンションに追加し、次の式を使用してこれを計算した場合、市場に含まれるメンバーが128を超えると、再帰エラーになります:

Payroll / @SUMRANGE(Payroll, @IRDESCENDANTS(Market))