問合せロギングの有効化

Essbaseキューブの問合せロギングを有効にするには、キューブ・ディレクトリに問合せロギング設定ファイルを作成して構成し、キューブを再起動します。ログ・エントリは問合せログ.qlgファイルに書き込まれ、xmlとして保存および表示できます。

次のステップは、問合せログ設定ファイルの作成方法を説明しています。サンプル問合せログ・ファイルを表示するには、「問合せロギングのサンプル・ファイル」を参照してください。

問合せロギングを有効にするには:

  1. キューブ・ディレクトリで、問合せログ設定ファイルを作成します。

    設定ファイルの名前は、dbname.cfgである必要があります。dbnameはキューブの名前と一致しています。たとえば、Sample Basicの問合せログ設定ファイルはbasic.cfgです。Essbase 21cアプリケーションはUnicodeモードであるため、UTF-8対応のテキスト・エディタを使用し、BOMでUTF-8として保存する必要があります。

    ノート:

    キューブ・ディレクトリは、<Application Directory>/app/appname/dbnameを意味します。環境内で<Application Directory>の場所が不明な場合、

    • 独立Essbaseデプロイメントを使用する場合は、Essbaseプラットフォームでの環境の場所を参照してください。

    • Oracle Cloud Infrastructure MarketplaceでEssbaseデプロイメントを使用している場合は、<Application Directory>は/u01/data/essbase/appです。

  2. 設定ファイルで、「問合せロギング構文」の項の構文を使用して、必須およびオプションの要素を指定します。
    • 問合せを記録するディメンション(QUERYLOG [dimension_name])。

    • オプション: ディメンション内の指定した世代またはレベルのメンバーの世代またはレベル番号をログ記録する設定(QUERYLOG GENERATION generation-rangeまたはQUERYLOG LEVEL level-range)。

    • オプション: ディメンション内の指定した世代またはレベルのメンバーのロギングを除外する設定 (QUERYLOG NONE GENERATION generation-rangeまたはQUERYLOG NONE LEVEL level-range)。

    • オプション: 問合せログ・ファイルを作成する場所(QUERYLOG LOGPATH path-expression)。

    • オプション: ログ・ファイル出力の形式(QUERYLOG LOGFORMAT CLUSTER | TUPLE)。

    • オプション: ログ・ファイルのサイズ(QUERYLOG LOGFILESIZE n)

    • オプション: すべてのログ・ファイルのサイズ(QUERYLOG TOTALLOGFILESIZE n)。

    • 次にアプリケーションが起動したときに問合せロギングを有効または無効にする設定(QUERYLOG ON | OFF)。

  3. キューブを再起動して、設定を受け入れます。

    ノート:

    ファイルを作成するか、ファイル内でエントリを変更した後で、再起動します。

  4. 問合せロギングを有効にした後で、問合せログ・ファイルdbname.qlgのログ・エントリを確認します。

    たとえば、ログ・ファイルの出力を表示して、特定のメンバーを問い合せた回数を分析できます。UTF-8対応エディタを使用して、ログ・ファイルを表示します。