QRYGOVEXECBLK
QRYGOVEXECBLK構成設定では、ブロック・ストレージ(BSO)データベースのサイズベースの問合せガバナーを実装できます。Essbaseサーバーが問合せを終了する前に、問合せで取得できるブロック数を制限する場合に使用します。
QRYGOVEXECBLK構成は、ブロック・ストレージ(BSO)データベースにのみ適用され、集約ストレージ(ASO)データベースには適用されません。
構文
QRYGOVEXECBLK [appname [dbname]] n
-
appname - オプション。指定したアプリケーションに問合せのブロック制限を適用します。appnameを指定する場合、nの値も指定する必要があります。指定しない場合、EssbaseサーバーはQRYGOVEXECBLKを無視します。アプリケーションを指定しない場合、キューブを指定できず、問合せのブロック制限はサーバー上のすべてのアプリケーションおよびキューブに適用されます。appnameの値を指定し、dbnameの値を指定しない場合、問合せの時間制限は指定したアプリケーションのすべてのキューブに適用されます。
-
dbname—オプション。appnameおよびnとともに使用する必要があります。使用しない場合、EssbaseサーバーはQRYGOVEXECBLKを無視します。dbname、appnameおよびnを指定する場合、問合せのブロック制限は指定したキューブにのみ適用されます。
-
n—Essbaseサーバーで、問合せが終了する前にアクセスできるブロック数。このパラメータを指定する必要があります。指定しないと、サーバーはQRYGOVEXECBLKを無視します。デフォルトは無制限です(ブロック・ストレージ問合せに制限は課されません)。
説明
問合せがQRYGOVEXECBLKブロック制限を超え、終了すると、Essbaseはアプリケーション・ログにエラー・メッセージを書き込みます。
この設定の追加または変更後にEssbaseサーバーを再起動すると、新しい設定の値がアクティブ化されます。
QRYGOVEXECBLKを使用して、次のタイプの問合せを実行しないようにします:
-
高レベルで属性にアクセスするキューブに対して長時間実行する問合せ。多数の動的計算が発生します。
-
大きなディメンションでズーム・インの下位へドリル・オプションを使用する問合せ。
-
大きなディメンションでズーム・インのすべてのレベルへドリル・オプションを使用する問合せ。
たとえば、1つの問合せで大量のデータを取得しようとするユーザーが存在するため、その問合せが同時に数分間ハングするように見える場合、QRYGOVEXECBLKを使用します。属性ディメンションを含むキューブに対して起動された問合せが、ユーザーの認識よりも大きくなる場合があります。
ノート
-
無効な値(負の数、文字、単語または特殊文字など)をnに使用した場合、EssbaseサーバーはQRYGOVEXECBLKを無視します。
-
問合せガバナー設定は、データ・ロードおよび計算時に無視されます。これらの操作を実行しているか、データに対して問い合せているかに関係なく、問合せガバナーを構成に残すことができます。
例
QRYGOVEXECBLK Sample Basic 3
終了する前にSample Basicへの問合せがアクセスできるブロックの最大数として3つのブロックを設定します。疎のディメンション・メンバーの一意の組合せごとにブロックが作成されます。ユーザーが疎ディメンションの4つの一意の組合せにアクセスする問合せを発行した場合、Essbaseサーバーは問合せを終了し、メッセージをアプリケーション・ログに書き込みます。
QRYGOVEXECBLK 5
終了する前に問合せがアクセスできるブロックの最大数として5つのブロックを設定します。問合せの時間制限は、Essbaseサーバー上のすべてのアプリケーションおよびキューブに適用されます。
関連項目