バックアップと復元: バージョン21.1以前

Essbaseバージョン21.1以前のバックアップ/復元のユースケースは2つあります。スキーマ・データベースの選択とその中にデプロイしたEssbaseインスタンスの数により、バックアップの作成に必要な方法が決まります。

ノート:

このドキュメントに記載されている、オラクル社のスクリプトによるバックアップとオラクル社以外のスクリプトによるバックアップのプロセスの手順は、Autonomous Transaction Processingデータベースのみに当てはまります。

オラクル社のスクリプトによるバックアップと復元:

Essbaseスタックをデプロイする際、デフォルトの動作では、新しいAutonomous Transaction Processingデータベースがスタックの一部としてデプロイされます。スキーマが単一のAutonomous Transaction Processingデータベースにデプロイされている単一のEssbaseスタックがある場合、Essbase 19cまたは21.1に付属するスクリプトを使用してバックアップを作成できます。

オラクル社以外のスクリプトによるバックアップと復元:

Autonomous Transaction Processingデータベースを使用しなかった場合または複数のEssbaseスタックを単一のリレーショナル・データベースにデプロイしている場合、Essbase 19cまたは21.1に同梱されているバックアップ・スクリプトを使用できません。かわりに、この章の説明に従って、データ・ブロック・ボリュームおよびEssbaseデータベース・スキーマをバックアップします。

この章の規模と範囲を制限するために、いくつか仮定します。すべての例で、次のとおりとします。
  • Autonomous Transaction Processingは、Essbaseスキーマのデプロイ先となるリレーショナル・データベースです。
  • OCI Identity and Access Management (IAM)またはOracle Identity Cloud Service (IDCS)は、Essbaseデプロイメントのセキュリティ・プロバイダです。
  • Essbaseシステム管理ユーザー名(WebLogicに格納され、システム内で唯一の非IAMまたはIDCSユーザー)は、ソースとターゲットのEssbaseスタック間で同じです。
  • 復元時に、ソース・インスタンスのバックアップには、Essbaseシステム管理者ロールを保持する有効なIAMまたはIDCSユーザーが少なくとも1つあります。