Essbase 11gの移行対象アーティファクト

次の表では、グローバル、アプリケーションレベル、キューブレベルのEssbaseアーティファクトのうち、11g LCMエクスポート・ユーティリティを使用してEssbase 11g On-Premiseから移行できるものについて説明します。11g LCMエクスポート・ユーティリティが作成する.zipファイルには、エクスポートしたアプリケーションのアーティファクトが含まれます。

ノート:

EPMアプリケーションをEssbase 21cにアップグレードした後は、EPM Shared Servicesコンソールから計算やフィルタのためにメンバーをプロビジョニングできません。Essbase Webインタフェースを使用してメンバーを割り当てる必要があります。トピック: フィルタの割当ておよび計算へのアクセスを参照してください。
アーティファクト 移行対象 例外/コメント
アプリケーションとキューブのメタデータ あり アプリケーション・メタデータには、アプリケーションのタイプと設定が含まれます。キューブ・メタデータには、キューブのプロパティと設定が含まれます。
計算スクリプト あり アプリケーションレベルとキューブレベルの計算スクリプトが移行されます。計算スクリプトを確認するには、ファイル・カタログを使用して、アプリケーションレベルのスクリプトをキューブレベルに移動させる必要があります。アプリケーションをインポートする前にユーザーとグループがすでに移行されている場合は、ユーザー/グループと計算との関連付けもインポートされます。
カスタム定義関数とカスタム定義マクロ なし カスタム定義関数で使用されるjarファイルはすべて、手動で移行する必要があります。
データ あり 移行するには、データがファイル・カタログのキューブ・ディレクトリにある必要があります。
ディスク・ボリューム なし ディスク・ボリューム定義は適用外です。
ドリル・スルー定義 あり -
Excelのワークブックとファイル あり -
フィルタ あり キューブレベルのフィルタとユーザー作成のフィルタが移行されます。アプリケーションをインポートする前にユーザーとグループがすでに移行されている場合は、ユーザー/グループとフィルタとの関連付けもインポートされます。
リンクされたレポート・オブジェクト(Linked Reporting Object:LRO) なし -
ロケーション別名 なし 場所の別名がキューブとともに移行されます。LCMではロケーション別名の資格証明移行はサポートされません。Essbase 11g On-Premiseからアプリケーションを移行した後、ロケーション別名を置き換える必要があります。Essbase 11g On-Premiseからの移行の準備のロケーション別名の項を参照してください。
ログ・ファイル なし -
MDXレポート なし

MDXのスクリプト、トリガーおよびマクロは、11g Essbaseからの移行ではサポートされないため、移行されず、EPMではEssbase 21cにアップグレードされません。

アウトラインと式 あり -
パーティション あり

レプリケート・パーティションと透過パーティションが移行されます。

ターゲット・キューブのパーティション定義のみがファイル・システムにエクスポートされます。

パーティション化されたキューブを移行する場合は、ソース・キューブをインポートしてからターゲット・キューブをインポートする必要があります。そうしないと、パーティション定義が復元されない恐れがあります。

レポート・スクリプト あり レポート・スクリプトは、アプリケーション・レベルでもキューブ・レベルでも移行されます。
ルール・ファイル、テキスト・ファイル、.csvファイル あり アプリケーションレベルとキューブレベルのファイルが移行されます。
シナリオ なし LCMのエクスポート操作および移行ユーティリティのエクスポートでは、アプリケーションに関するシナリオの移行はサポートされていません。
代替変数 あり アプリケーションレベルとキューブレベルの代替変数が移行されます。サーバーレベルの代替変数は、任意の–include-server-levelオプションを使用する場合に移行されます。
ユーザー なし -
ユーザーの役割 - ユーザーの役割は、-exportepmrolesオプションを使用する場合に移行されます。