パッチ適用とロールバック - バージョン19.3.0.3.4以降の場合

Oracle Cloud Infrastructureで、Oracle Essbaseデプロイメントのパッチ適用およびロールバックができます。

Essbaseインスタンスの構成に使用されたバージョンより古いバージョンにロールバックすることはできません。

ノート:

パッチの適用後に接続またはデータソースを作成し、その後パッチをロールバックした場合は、それらを再作成する必要があります。このステップは、ドリル・スルーおよびその他の接続依存機能が以前と同様に動作し続けるために必要です。

ノート:

Essbaseがオブジェクト・ストレージ・バケットまたはSmart View for Office 365を使用するように構成されている場合、21.4より前のEssbaseバージョンへのロールバックはサポートされていません。

ノート:

スタック・イメージを更新する場合は、Essbaseのデプロイの「一般設定」ページのステップで、スタック・デプロイメントの手順を参照してください。
  1. SSHを使用してEssbaseノードにアクセスします。SSHを使用したOracle Essbaseへのアクセスを参照してください。
  2. opcユーザーとして、sudoを実行してoracleユーザーに切り替えます。
    sudo su oracle
  3. 次に、oracleユーザーとして、次のパスを使用してesstools内のスクリプトにアクセスします。
    cd /u01/config/domains/essbase_domain/esstools/bin
  4. oracleユーザーとして、スクリプトを使用してEssbaseインスタンスを停止します。
    ./stop.sh
  5. oracleユーザーとして、環境変数を設定します。
    export ORACLE_HOME=/u01/oracle
    export OPATCH_NO_FUSER=true
  6. OPATCHパッチ・ファイルをMy Oracle Supportからダウンロードします。My Oracle Supportのパッチにアクセスできない場合は、Oracle Supportでサービス・リクエストをオープンしてください。
  7. WinSCP、SCP、Filezillaなどのツールを使用して、ダウンロードしたパッチのzipファイルをクラウド・インスタンスにコピーします。
    たとえば、WinSCPを使用している場合は、WinSCPの「Login」ページの「Session」で、ホスト名、ポート番号、ユーザー名opc、秘密キー・ファイルを入力して「Login」をクリックします。ファイルがコピーされます。
  8. oracleユーザーにOPATCHファイルに対する読取りアクセス権があることを確認します。
  9. oracleユーザーとして、OPATCHを適用します。zip形式であれば、OPATCHを直接適用できます。zipファイルの絶対パスを指定します。
     $ORACLE_HOME/OPatch/opatch apply /tmp/Marketplace/<OPATCH_ID>.zip
    ノート: オプションでzipを解凍してパッチを適用できます。解凍されたフォルダの絶対パスを指定します。
    unzip ./<OPATCH_ID>.zip
    $ORACLE_HOME/OPatch/opatch apply /tmp/Marketplace/<OPATCH_ID>/ 
  10. oracleユーザーとしてEssbaseクラウド・インスタンスを開始し、次のパスでesstoolsのスクリプトにアクセスします: cd /u01/config/domains/essbase_domain/esstools/bin。oracleユーザーとして、スクリプト./start.shを使用してEssbaseインスタンスを開始します。
    cd /u01/config/domains/essbase_domain/esstools/bin
        ./start.sh
    ログを確認して、すべてのバイナリにパッチが正常に適用されたことを確認します。Essbaseインスタンスにログインし、「admin」→「情報」でビルド番号を確認します。
  11. [オプション]適用したパッチをロールバックする必要がある場合は、次のステップを実行します。
    1. Essbaseインスタンスが実行されている場合は、前述のとおり、まずoracleユーザーとしてEssbaseシステム・サービスを停止します。
    2. ロールバック・コマンドを実行します。
      $ORACLE_HOME/OPatch/opatch rollback -id <OPATCH_ID>
      例: $ORACLE_HOME/OPatch/opatch rollback -id 30081463
    3. ロールバック後に、Essbaseインスタンスを起動します。ログインできない場合は、Essbase関連のブラウザ・キャッシュをクリアするか、新しいブラウザを開きます。