パッチ適用とロールバック - バージョン19.3.0.3.4以降の場合

Oracle Cloud Infrastructureで、Oracle Essbaseクラウド・インスタンスのパッチ適用およびロールバックができます。

Essbaseインスタンスを構成するために使用されたバージョンよりも古いバージョンへの、パッチからのロールバックはサポートされません。

ノート:

Essbase 21.4以降では、Essbase接続およびソースはパッチのロールバック後はサポートされません。

ノート:

Essbase 21.4のスタック・イメージがカタログ・バケット・ストレージを使用して構成されている場合、以前のEssbaseバージョンへのロールバックはサポートされません。

ノート:

スタック・イメージを更新する場合は、Essbaseのデプロイの「一般設定」ページのステップで、スタック・デプロイメントの手順を参照してください。
  1. SSHを使用してEssbaseノードにアクセスします。SSHを使用したOracle Essbaseへのアクセスを参照してください。
  2. opcユーザーとして、sudoを実行してoracleユーザーに切り替えます。
    sudo su oracle
  3. 次に、oracleユーザーとして、次のパスを使用してesstools内のスクリプトにアクセスします。
    cd /u01/config/domains/essbase_domain/esstools/bin
  4. oracleユーザーとして、スクリプトを使用してEssbaseインスタンスを停止します。
    ./stop.sh
  5. oracleユーザーとして、環境変数を設定します。
    export ORACLE_HOME=/u01/oracle
    export OPATCH_NO_FUSER=true
  6. OPATCHパッチ・ファイルをMy Oracle Supportからダウンロードします。My Oracle Supportのパッチにアクセスできない場合は、Oracle Supportでサービス・リクエストをオープンしてください。
  7. WinSCP、SCP、Filezillaなどのツールを使用して、ダウンロードしたパッチのzipファイルをクラウド・インスタンスにコピーします。
    たとえば、WinSCPを使用している場合は、WinSCPの「Login」ページの「Session」で、ホスト名、ポート番号、ユーザー名opc、秘密キー・ファイルを入力して「Login」をクリックします。ファイルがコピーされます。
  8. oracleユーザーにOPATCHファイルに対する読取りアクセス権があることを確認します。
  9. oracleユーザーとして、OPATCHを適用します。zip形式であれば、OPATCHを直接適用できます。zipファイルの絶対パスを指定します。
     $ORACLE_HOME/OPatch/opatch apply /tmp/Marketplace/<OPATCH_ID>.zip
    ノート: オプションでzipを解凍してパッチを適用できます。解凍されたフォルダの絶対パスを指定します。
    unzip ./<OPATCH_ID>.zip
    $ORACLE_HOME/OPatch/opatch apply /tmp/Marketplace/<OPATCH_ID>/ 
  10. oracleユーザーとしてEssbaseクラウド・インスタンスを開始し、次のパスでesstoolsのスクリプトにアクセスします: cd /u01/config/domains/essbase_domain/esstools/bin。oracleユーザーとして、スクリプト./start.shを使用してEssbaseインスタンスを開始します。
    cd /u01/config/domains/essbase_domain/esstools/bin
        ./start.sh
    ログを確認して、すべてのバイナリにパッチが正常に適用されたことを確認します。Essbaseインスタンスにログインし、「admin」→「情報」でビルド番号を確認します。
  11. [オプション]適用したパッチをロールバックする必要がある場合は、次のステップを実行します。
    1. Essbaseインスタンスが実行されている場合は、前述のとおり、まずoracleユーザーとしてEssbaseシステム・サービスを停止します。
    2. ロールバック・コマンドを実行します。
      $ORACLE_HOME/OPatch/opatch rollback -id <OPATCH_ID>
      例: $ORACLE_HOME/OPatch/opatch rollback -id 30081463
    3. ロールバック後に、Essbaseインスタンスを起動します。ログインできない場合は、Essbase関連のブラウザ・キャッシュをクリアするか、新しいブラウザを開きます。