@CURRMBR

Essbaseの@CURRMBR計算関数は、現在のメンバーを返します。

この関数は、指定されたディメンション(dimName)で現在計算中のメンバーを返します。この関数は、別の関数のパラメータとして使用できます。その場合、このパラメータは、メンバーまたはメンバーのリストです。

構文

@CURRMBR (dimName)

パラメータ

dimName

単一のディメンション名。

ノート

  • この関数は、FIX文内では使用できません。

  • この関数を数式の左側で使用することはできません。

  • この関数が動的計算または動的計算/保管としてタグ付けされたメンバーに関連付けられた数式に含まれている場合、取得と計算に必要な時間が大幅に長くなる可能性があります。

注意:

この関数を使用してメンバー名を返し、それを他の名前と連結して最終的なメンバー名を取得すると、計算中の現在の交差によっては、無効なメンバー名になる可能性があります。例: @MEMBER(@CONCATENATE(@NAME (@CURRMBR ("Account")),"_Total"))

Sample Basicキューブの場合、

@CURRMBR(Year);
        

計算中のYearの現在のメンバーがJanである場合、Janを返します。

より複雑な例として、Sample Basicデータベースのコンテキストで次の式を検討してください。Measuresディメンションに追加のメンバーであるAverage Salesが含まれているとします。

"Average Sales"
        (IF(@ISLEV(Product,0))
        Sales;
        ELSE
        @AVGRANGE(SKIPNONE,Sales,@CHILDREN(@CURRMBR(Product)));
        ENDIF;);

この式は、Average SalesでProductディメンション(100、200)の各上位レベルのメンバーにデータを入力します。Average Salesを計算するために、Productのレベル0メンバーのSales値が平均化され、それぞれの親メンバーに配置されます。レベル0のProductメンバーのAverage Salesの値は、計算スクリプト内のIF文で指定されているSalesの値と同じです。

この例では、次のレポートが作成されます:

          Jan        New York       Actual                
              Sales        Average Sales        
              =====        =============          
100-10          5               5       
100-20         10              10       
100-30         15              15       
  100          30              10       
200-10         20              20       
200-20         25              25       
200-30         30              30       
200-40         35              35       
  200         110              27.5     
  300         #MI             #MI
  400         #MI             #MI       
  Diet         35              11.67    
Product       140              35       

関連項目

@CURRMBRRANGE