@ISRANGENONEMPTY

Essbaseの@ISRANGENONEMPTY計算関数は、範囲内にデータ値があるかどうかをテストします。これにより、複雑な密ディメンションの計算パフォーマンスを改善できます。この関数がtrueを返す場合、指定された範囲に値が存在します。falseを返す場合、その範囲は空です。

構文

@ISRANGENONEMPTY(ZEROASDATA|ZEROASMISSG, mbrList)

パラメータ

ZEROASDATA

ゼロ(0)の値はデータとして扱われます。

ZEROASMISSG

ゼロ(0)の値は#MISSINGとして扱われます。

mbrList

有効なメンバー名、メンバー名のカンマ区切りリスト、または同じディメンションのメンバーのリストを返すメンバー・セット関数。範囲演算子または関数を使用する場合、mbrListの順序は、データベースのアウトラインの順序によって決まります。

ノート

"空"の定義は、ゼロ(0)値の扱い方を定義する最初のパラメータの使用によって異なります。

次の例は、Sample Basicデータベースを使用します。

例1

@ISRANGENONEMPTY(ZEROASDATA, Sales->Cola)

ColaとSalesの交差に#MISSING以外の値が含まれているため、この条件はTRUEを返します。

例2

//ESS_LOCALE English_UnitedStates.Latin1@Binary
FIX (Budget)
   Sales (IF(@ISRANGENONEMPTY(ZEROASMISSG, Jan:Mar))
      Sales = 500;
   ENDIF;);
ENDFIX

データベース内のJan:Marの範囲に#MISSING以外の値がある場合、スクリプトはTRUEを返し、データベースのすべてのSales->Budget値は500に変更されます。