MemberRange

Essbaseデータベース・アウトラインに存在するメンバーの順序を使用して、MDX MemberRange関数は、同じ世代またはレベルに存在する2つのメンバー間(両端を含む)のメンバーの範囲を返します。

構文

MemberRange ( member1, member2 [,layertype] [, hierarchy ] )

または

member1:member2

パラメータ

member1

メンバー範囲の開始ポイント。

member2

メンバー範囲のエンドポイント。

layertype

GENERATIONまたはLEVEL。関数形式のMemberRange()構文でのみ使用できます。省略した場合、または演算子スタイルのmember:member構文を使用した場合、返されるメンバーの範囲には、同じ世代の指定した2つのメンバー間(これらのメンバーを含む)のメンバーが含まれます。MemberRange(member, member, LEVEL)を使用した場合、返されるメンバーの範囲には、同じレベルの指定した2つのメンバー間(これらのメンバーを含む)のメンバーが含まれます。

hierarchy

オプション。時間ディメンション内の特定の階層。

ノート

  • 2つの入力メンバーが同じ世代またはレベルのものでない場合、結果は空のセットになります。

  • 2つの入力メンバーが同じディメンションからのものでない場合、エラーが返されます。

  • 出力の順序は、入力の順序と同じです。例2を参照してください。

  • 階層引数が渡される場合、member1とmember2は同じ階層に属している必要があります。そうでない場合、空のセットが返されます。

  • 複数の階層が有効になっている場合、範囲が1つの階層で始まり、別の階層で終わると、この関数はNULLを返します。

例1 (MemberRange)

次のセットを例とします。

{ [Year].[Qtr1], [Year].[Qtr2], [Year].[Qtr3], [Year].[Qtr4] }

次の両方の例で返されます。

MemberRange ( [Year].[Qtr1], [Year].[Qtr4] )
( [Year].[Qtr1] : [Year].[Qtr4] )

例2 (MemberRange)

[Jan] : [Mar]

戻り値:

{ [Jan], [Feb], [Mar] }

[Mar] : [Jan]

戻り値:

{ [Mar], [Feb], [Jan] }

例3 (MemberRange)

次の問合せ:

SELECT
 {[Measures].[Sales], [Measures].[Profit]}
ON COLUMNS,
 MemberRange([Year].[Feb], [Year].[Nov])
ON ROWS
FROM Sample.Basic

返すグリッド:

表4-112 MDX例からの出力グリッド

(軸) Sales Profit
Feb 32069 8346
Mar 32213 8333
Apr 32917 8644
May 33674 8929
Jun 35088 9534
Jul 36134 9878
Aug 36008 9545
Sep 33073 8489
Oct 32828 8653
Nov 31971 8367

関連項目

RelMemberRange