@RETURN

@RETURN計算関数は、指定した論理エラー条件に基づいて計算スクリプトを終了します。この関数は、条件が満たされるとすぐに計算を終了します。エラー・メッセージおよび優先度レベル(INFO、ERRORおよびWARNING)をカスタマイズできます。

IF... ELSEIFコマンドブロックにエラー条件を指定します。終了すると、指定したエラー・メッセージがEssbaseによって返されます。

構文

@RETURN ("ErrorMessage", [,INFO|ERROR|WARNING])

パラメータ

ErrorMessage

エラー・メッセージ文字列、または文字列を返す式。

INFO|ERROR|WARNING

エラー・メッセージの優先度設定。ここで、INFO、ERROR、およびWARNINGは優先度レベルです。

  • INFO: ErrorMessage文字列で示されたメッセージは、情報タイプのメッセージとしてクライアントとアプリケーション・ログに返送されます。これはデフォルトです。

  • ERROR: ErrorMessage文字列で示されたメッセージは、エラー・タイプのメッセージとしてクライアントとアプリケーション・ログに返送されます。

  • WARNING: ErrorMessage文字列で示されたメッセージは、警告タイプのメッセージとしてクライアントとアプリケーション・ログに返送されます。

ノート

  • この関数が呼び出されると、計算スクリプトは実行を停止します。

  • この関数は、計算スクリプトでのみ使用できます。メンバー式では使用できません。

次の例では、IF文で指定した最大値が空の場合、計算を停止し、カスタム警告メッセージを返します。



FIX("Actual")
.  "Profit"(
    IF( ("Marketing" < 0) OR ("Payroll" < 0) OR ("Misc" < 0) )
      @RETURN( @CONCATENATE(
                  @CONCATENATE("The violation of data integrity : Market [", @NAME(@CURRMBR("Market"))),
                  "] has a negative expenses. Calculations are interrupted")
 
       , WARNING);
    ELSE
      "Profit" = ("Margin" - "Total Expenses")*0.9;
 
    ENDIF
  )
ENDFIX