データのクリアおよびコピー

CLEARDATAおよびCLEARBLOCKコマンドを使用して、Essbaseブロック・ストレージ・キューブからデータのサブセットをクリアできます。DATACOPYを使用して、メンバーのセット間でデータ値をコピーできます。

データのクリア

次のコマンドによって、データがクリアされます。

表23-5 データをクリアするためのコマンドのリスト

コマンド 計算

CLEARDATA

指定するセルの値を#MISSINGに変更します。データ・ブロックは削除されません。

FIXコマンドをCLEARDATAコマンドとともに使用して、データベースのサブセットをクリアします。

CLEARBLOCK

すべての密ディメンション・メンバーを含む、ブロックのコンテンツ全体を削除します。

Essbaseでは、ブロック内のメンバーに対するFIXコマンド内にCLEARBLOCKがないかぎり、ブロック全体が削除されます。

CLEARBLOCK UPPER

集計レベル・ブロックが削除されます。

CLEARBLOCK NONINPUT

導出値が含まれているブロックを削除します。計算操作によって完全に作成されたブロックに適用され、値がロードされたブロックには適用されません。

CLEARBLOCK EMPTY

空のブロックを削除します。

次の計算スクリプト・コマンドは、Scenarioディメンションが密か疎かによって、結果が異なります。

FIX(Actual)
   CLEARBLOCK NONINPUT;
ENDFIX
  • 密: コマンドにより、入力データ値を含まず、ScenarioディメンションのActualメンバーと交差するすべてのデータ・セルが削除されます。

  • 疎: コマンドにより、ScenarioディメンションのメンバーがActualであるブロックのみが削除されます。

次の式では、ColasのすべてのActualデータ値がクリアされます。

CLEARDATA Actual -> Colas;

データのコピー

DATACOPY計算コマンドは、データベース内のある範囲のメンバーから別の範囲のメンバーにデータ・セルをコピーします。2つの範囲は同じサイズである必要があります。たとえば、次の式はActual値をBudget値にコピーします。

DATACOPY Actual TO Budget;

FIX…ENDFIXコマンドを使用すると、値のサブセットをコピーできます。たとえば、次の式は1月のみのActual値をBudget値にコピーします。

FIX (Jan)
   DATACOPY Actual TO Budget;
ENDFIX

「FIXコマンドの使用」も参照してください。