集約ストレージ・データベースの式の構文
Essbase ASOアウトラインのメンバー式では、メンバー名を大カッコ[]で囲む必要があります。タプルは丸カッコ()で囲み、セットは中カッコ{}で囲む必要があります。セット内のすべてのタプルは、同じディメンションである必要があります。条件付きテストにはIIF関数およびCase関数を使用します。
集約ストレージ・アウトラインのメンバー式を作成するときは、次の構文に従います:
メンバー名が次のいずれかの条件に該当する場合は、そのメンバー名を大カッコ([]
)で囲みます。
-
数字で始まるかスペースが含まれている場合(
[100]
など)。明確にしてコードを読みやすくするため、すべてのメンバー名に大カッコを使用することをお薦めします。 -
演算子または関数名と同じ場合。
-
英数字以外の文字が含まれている場合。(
-
)、アスタリスク(*
)またはスラッシュ(/
)など。
ノート:
式では、$
または&
で始まるメンバー名を引用符と大カッコで囲む必要があります。たとえば、$testmember
は、式で["$testmember"]/100
と表されます
単一のelse条件を持つ条件付きテストを記述するには、IIF関数を使用します。IIF関数の構文には、else条件を識別するためのELSEIFキーワードも、文を終了するためのENDIFキーワードも必要ありません。IIF関数をネストして、より複雑な式を作成できます。
複数の条件を持つ条件付きテストを作成するには、Case、WHEN、THEN構造を使用します。
タプルは正確に指定してください。タプルはメンバーのコレクションとなり、同じディメンションから2つのメンバーを含めることができないという制限を持ちます。タプルは、たとえば(Actual,
Sales)
のように、カッコで囲みます。
セットは正確に指定してください。セットは、1つ以上のタプルの順序付けられたコレクションです。1つのセットに複数のタプルが含まれる場合は、次のルールが適用されます。そのセットの各タプルのメンバーは、セットの他のタプルのメンバーと同じディメンションを表す必要があります。さらに、ディメンションは同じ順序で表される必要があります。つまり、セットのすべてのタプルでディメンショナリティが同じである必要があります。
「MDXセットとタプル」も参照してください。
たとえば、次のようにセットを中カッコで囲みます:
{ [Year].[Qtr1], [Year].[Qtr2], [Year].[Qtr3], [Year].[Qtr4] }