メンバーID

メンバーIDは、名前とは別の、Essbaseアウトライン・メンバーの永続的な一意の識別子です。アウトライン内のすべてのメンバーにメンバーIDがあります。メンバーIDは、重複するメンバー名および一意のメンバー名のアウトラインで使用され、集約ストレージ(ASO)およびブロック・ストレージ(BSO)のアウトラインでも使用されます。

各メンバーに永続的なIDがあると、Essbaseで効率的なメタデータの再構築を実行できます。一意のメンバー名のアウトラインでは、メンバー名はすべて一意である必要がありますが、重複するメンバー名のアウトラインでは、一意である必要はありません。ただし、すべてのアウトライン・タイプについて、永続的なメンバーIDを使用してすべてのメンバーを区別できます。

メンバーIDは自分で割り当てることができ、そのようにしない場合は、Essbaseによって自動的に割り当てられます。割り当てたメンバーIDは変更できません。メンバーIDには、任意の英数字の文字列を使用できます。

属性メンバーを含め、すべてのメンバーにメンバーIDがあります。メンバーIDは、集約ストレージおよびブロック・ストレージ・キューブのアウトライン(ハイブリッド・モードを含む)のメンバーに存在します。

次の操作中にメンバーIDを割り当てることができます。そのようにしない場合、これらの操作中に、メンバーIDがないすべてのメンバーに対して、EssbaseによってメンバーIDが自動生成されます。

  • アプリケーション・ワークブックからのキューブの構築

  • ルール・ファイルを使用したディメンションの構築

  • バッチ・アウトラインの編集を使用したメンバーの追加または更新

  • Essbase Webインタフェースのアウトライン・エディタでのメンバーの追加

  • APIを使用したメンバーの追加

Essbase移行ツールのいずれかを使用して既存のアウトラインを移行すると、メンバーIDは移行時に自動的に割り当てられます。Essbase移行ツールのいずれかを使用して、移行することなくEssbaseにパッチを適用すると、メンバーIDは、パッチの適用後にアウトラインの編集が最初に成功したときに割り当てられます。

EssbaseがメンバーIDを自動生成する場合、IDは増分命名パターン(id__0id__1id__2など)に従います。

キューブを反復的に設計するためにキューブ・デザイナで使用するアプリケーション・ワークブックにメンバーIDを含める場合は、「Excelのエクスポート」ジョブ・タイプの実行時にメンバーIDをワークブックにエクスポートできます。Excelのエクスポートを参照してください。

REST APIを使用してアウトラインを編集する場合は、isMbrIdtrueとして指定するかぎり、追加または更新操作を実行するたびに、thisMbrで示されるメンバー指定のメンバー名のかわりにメンバーIDを使用できます。エンドポイントのバッチ・アウトライン編集の実行に関するドキュメントを参照してください。