複製パーティションの移入または更新

レプリケートされたパーティションを更新する頻度は、現在のデータの必要性によって異なります。Essbaseは、データ・ソースの最終変更日時およびデータ・ターゲットの最終更新日時を追跡します。データのレプリケートの責任はソース・サイトまたはターゲット・サイトの管理者が担います。

パーティション内のどのセルが変更されたかもEssbaseによって追跡されます。

  • 高速—最終複製以降に変更されたセルのみ

  • 低速—すべてのセル

    特定の条件では、低速更新が役立ちます。たとえば、ターゲットで失われたデータをリカバリするためにすべてのセルを更新する場合などです。

次のガイドラインに従います:

  • 最終複製以降ソース・データが変更されていないときは、ユーザーがすべてのセルを更新しないかぎり、複製によってターゲット・データが更新されることはありません。

  • デフォルトでは、Essbaseによって#MISSINGセルが複製されます。

  • #MISSINGセルを複製しない場合は、DISABLEREPLMISSINGDATA構成設定を使用できます。

  • ソースのデータ・ブロックを削除した場合は、変更されたセルのみを更新するように選択している場合でも、Essbaseによりターゲットのすべてのデータ・セルが更新されます。次のいずれかの方法を使用して、ソースのデータ・ブロックを削除できます:

    • 計算スクリプトでCLEARDATAコマンドを使用します

    • データ・ロード中にルール・ファイルで「組合せのクリア」を使用します

    • レベル0のデータまたは入力データのみを保持するデータベースを再構築します

    • 疎メンバーを削除します

次の複製が可能です:

  • ソースに接続されているすべてのターゲット。

    たとえば、Sampeast.Eastデータベースに接続されたすべてのデータ・ターゲットを複製する場合、EssbaseによりSamppart.Companyデータベース内のBudget、Actual、VarianceおよびVariance %メンバーが更新されます。

  • ターゲットに接続されているすべてのソースから。

    たとえば、Samppart.Companyデータベースに接続されたすべてのソースから複製する場合、EssbaseによりSampeast.EastデータベースからBudget、Actual、VarianceおよびVariance %メンバーが取得され、Samppart.Companyデータベース内のこれらが更新されます。

複製パーティションを更新するには、refresh replicated partition MaxL文を使用できます。