計算スクリプトの代替変数

計算スクリプトでEssbase代替変数を使用して、頻繁に変更される情報を参照します。

計算スクリプトに代替変数を入れると、Essbaseによって、その代替変数は、ユーザーがその代替変数に指定した値に置き換えられます。代替変数は、頻繁に変更されるメンバーの情報やリストを参照する場合などに役に立ちます。

代替変数は、サーバー、アプリケーションおよびデータベース・レベルで作成できます。代替変数を計算スクリプトで使用するには、代替変数が計算スクリプトで使用可能である必要があります。たとえば、データベースレベルの代替変数は、キューブ内の計算スクリプトでのみ使用できます。サーバーレベルの代替変数は、サーバー上のすべての計算スクリプトで使用できます。

計算スクリプトでは、代替変数の前にアンパサンド(&)を挿入します。Essbaseでは、アンパサンドで始まる文字列は代替変数として扱われ、計算スクリプトを解析する前に、その変数は代入された値に置き換えられます。

たとえば、Sample.BasicでQtr1を当四半期として計算するには、次のようにします。

  • 当四半期の代替変数(&CurQtr)を作成し、その変数に値Qtr1を代入します

  • &CurQtr代替変数を使用する計算スクリプトを作成します。例:

    FIX(&CurQtr)
       CALC DIM(Measures, Product);
    ENDFIX

ユーザー固有のシステム設定のプレースホルダとして環境変数を使用することもできます。

「Essbaseでの計算スクリプト実行におけるランタイム代替変数」も参照してください。