25 並列計算の使用

Essbase並列計算を使用すると、計算を同時の独立したタスクとして実行することにより、計算を効率化できます。並列計算には、FIXPARALLEL (新しい方法)とCALCPARALLEL (古い方法)の2種類があります。

Essbaseには、ブロック・ストレージ・データベースに対して計算を呼び出す方法が2つあります。

  • アウトライン自体によって、計算が暗黙的に指定されます。

  • ユーザーが作成する計算スクリプトによって、計算が明示的に指定されます。スクリプトには、式と計算命令が含まれます。

計算がどのようにトリガーされたかに関係なく、Essbaseでは次のいずれかのモードで計算を実行できます。

  • シリアル計算がデフォルトです。シリアル計算では、各計算パスは単一のプロセッサで実行されるようスケジュールされます。計算スクリプトから呼び出された場合、計算は、計算スクリプトに現れる順に実行されます。

  • 並列計算では、各計算パスがサブタスクに分割されます。サブタスクは別のサブタスクとは独立して実行できるため、ブロック・ストレージ・データベースと集約ストレージ・データベースが64ビットのオペレーティング・システムで稼働している場合、最大128個のスレッドで同時に実行されるようにスケジュールされます。各スレッドは異なるプロセッサ上にある場合があります。

並列計算操作では、スレッドは動的には作成されません。かわりに、設定されている数のスレッドが、事前作成済のプールから使用されます。WORKERTHREADS構成設定を使用してスレッド・プールのサイズをカスタマイズできます。