コンポーネントと用語

Oracle Essbaseは、大規模なマルチ・ユーザー環境を対象に様々な分析アプリケーションを取り扱うための強力なアーキテクチャ機能を搭載しています。Essbaseのこのオファリングは、堅牢な新機能を備えた強力なプラットフォームとして、独立したデプロイメントの一部として利用できます。

アーキテクチャ — Essbaseのアーキテクチャには、WebLogicで実行される、中間層プラットフォームが含まれています。このFusion Middlewareアーキテクチャは、高速なパフォーマンス、最適化されたメモリー使用量、高い同時実行性、柔軟なデプロイメント・オプションおよびフェイルオーバーを実現します。EssbaseではEssbaseスキーマを保管するために、Oracleデータベースまたはユーザーが選択したサポート対象のリレーショナル・データベース、あるいはその両方が使用されます。

セキュリティ — Essbaseオンプレミスインストール環境では、転送レイヤーですべてのデータをTransport Layer Security (TLS)を使用して暗号化できます。ユーザー認証については、WebLogic組込みLDAPと選択した外部認証プロバイダを組み合せて使用することも、EPM Shared Servicesセキュリティを使用している場合は引き続きこの製品を使用することもできます。

接続性 — Essbase APIでは、TLSを使用して、コンポーネント間の内部接続および他のアプリケーションとの外部接続の両方で安全な接続を実現できます。クライアント接続を有効にするために追加のTCP/IPポートを開く必要なしに、安全なHTTPを介してEssbaseランタイム・クライアント(RTC)を使用して任意のソフトウェアから接続できます。

フェイルオーバー — Essbase 11gオンプレミスでは、OPMNによって管理されるフェイルオーバー・リースが、プロバイダ・サービスによって有効化されていました。現在、フェイルオーバーはWebLogicと統合され、アクティブなノードとスタンバイ状態のノードを判断する、一元化されたリクエスト・リース・システムをサポートしています。

構成 — アプリケーションの調整に必要な大半の構成パラメータは、アプリケーションごとに設定する必要があります。システム全体の制御もできます。必要に応じて、認証ファイルの構成のデフォルト設定を使用できます。

Essbase Administration Services Lite — Essbaseは最新の管理インタフェースおよびプラットフォーム機能を備えていますが、Essbase Administration Services (EAS) Liteをアプリケーションの継続的な管理のための選択肢として使用できます。この製品は新しい管理インタフェースの採用を支援するためのもので、Essbase 11gと同じEASの機能が用意されており、利用できる期間は限られています。

ロギング — ログはOracle Diagnostic Logging (ODL)の形式です。ログ・ファイルをEssbaseからダウンロードし、Performance Analyzerを使用してEssbaseログを分析することで、使用状況およびパフォーマンスに関する統計情報を生成できます。