サーバーの停止、起動および確認
Essbaseプラットフォーム・コンポーネントは、WebLogicアプリケーション・サーバー上で管理対象サーバーとして実行されます。
Linuxの場合、Essbaseは起動スクリプトstart.sh
を使用して起動できます。ステータスを確認するにはstatus.sh
を使用し、コンポーネントを停止するにはstop.sh
を使用します。
Windowsの場合、Essbaseは起動コマンドstart.cmd
を使用して起動できます。ステータスを確認するにはstatus.cmd
を使用します。また、コンポーネントを停止するにはstop.cmd
を使用します。
- Linuxの場合:
<Domain_Home>/esstools/bin
- Windowsの場合:
<Domain_Home>\esstools\bin
statusを実行して、Essbaseプラットフォームで実行中の管理対象サーバーを確認します。
- Linuxの場合:
<Domain_Home>/esstools/bin/status.sh
この例では、AdminServerとEssbaseサーバーが実行中であるとスクリプトに表示されています。[/scratch/user/oracle_home/user_projects/domains/essbase_domain/esstools/bin]$ ./status.sh Domain status; Using domainHome: /scratch/user/oracle_home/user_projects/domains/essbase_domain ... Initializing WebLogic Scripting Tool (WLST) ... Welcome to WebLogic Server Administration Scripting Shell Type help() for help on available commands Reading domain... /Servers/AdminServer/ListenPort=7001 Accessing admin server using URL t3://myhost:7001 Server Name Server Status Type Essbase Status Machine ........... ............. .... ............. ........... AdminServer RUNNING Server -- myhost.example.com essbase_server1 RUNNING Server Active myhost.example.com eas_server1 -- Server -- --
statusがエラーで失敗した場合は(ノード・マネージャへの接続が拒否された場合など)、エラーの原因についてログを分析する必要があります。
- Windowsの場合:
<Domain_Home>\esstools\bin\status.cmd
ノート:
Windowsマシンでは、Windows Servicesのステータスも確認できます。「Windows タスク マネージャー」→「サービス」では、バックグラウンドで実行中のWindowsサービスを表示できます。
引数なしで起動スクリプト(コマンド)を実行して、Essbaseプラットフォームでノード・マネージャ、すべての管理対象サーバーおよびAdminServerを起動します。
- Linuxの場合:
<Domain_Home>/esstools/bin/start.sh
- Windowsの場合:
<Domain_Home>\esstools\bin\start.cmd
起動スクリプト(コマンド)では、WebLogicノード・マネージャが常に起動されます。前述の例のように引数の指定なしで起動スクリプトを実行すると、ノード・マネージャによってAdminServerが起動され、AdminServerによってEssbaseサーバーを含む管理対象サーバー(および該当する場合はEASサーバー)が起動されます。
start.sh -i <server name>
起動スクリプトにサーバー名を指定した場合は、指定したサーバーのみがノード・マネージャによって起動されます。たとえば、Essbaseサーバーのみを起動する場合は、次のように指定します: - Linuxの場合:
./start.sh -i essbase_server1
- Windowsの場合:
.\start.cmd -i essbase_server1
Essbaseサービスを停止する必要がある場合、アクティブ・ユーザーへの影響を検討します。コマンドの有効化/無効化を使用して新規の接続を防ぐことができ、待機時間を使用してスクリプトを作成することにより、既存のユーザー操作が終了するまでの時間を確保できます。一部の操作の実行時間が長すぎる場合、セッションおよび個別の操作を終了できます。すべてのユーザーがシステムから接続解除されたら、サービスの停止を続行できます。
- アプリケーション設定で、接続およびコマンドを無効化します(MaxLのAlter Application disable connects|commands)。
- データベース設定で、起動を無効にします(MaxLのAlter Database disable startup)。
- Essbaseサーバー・レベルで、すべてのユーザーをシステムからログアウトし、すべてのアクティブ・リクエストを終了します(MaxLのAlter System logout sessionおよびkill request)。
- 各キューブで、すべてのセッションおよびリクエストが終了していることを確認します(MaxLのDisplay Session)。
- すべてのアプリケーションをシャットダウンします(MaxLのAlter System unload application)。
サーバーの停止
停止スクリプト(Linux)またはコマンド(Windows)を引数なしで実行して、Essbaseプラットフォームのノード・マネージャ、AdminServerおよびすべての管理対象サーバーを停止します。
- Linuxの場合:
<Domain_Home>/esstools/bin/stop.sh
- Windowsの場合:
<Domain_Home>\esstools\bin\stop.cmd
停止スクリプト(Linux)またはコマンド(Windows)にサーバー名を指定すると、指定したサーバーがノード・マネージャによって停止されます。たとえば、EASサーバーがインストールされていて、すぐに実行する必要がない場合は、次のスクリプトを使用できます。
./stop.sh -i eas_server1
Windowsの場合のみ - Essbaseサービスの開始と停止
Windows SCMを使用すると、Essbaseサービスを開始または停止できます。そのためには、Windows SCMを開いて、Essbaseサービスを選択して、Windows SCMでサービスの開始または停止を選択します。
独立(オンプレミス)デプロイメントの場合のみ - Essbaseサーバーのローテーション
独立(オンプレミス)デプロイメントの場合、essbase_server1.out
のログ・ローテーションはサポートされておらず、サーバーが停止されたときに、ログ・ファイルを手動でバックアップする必要があります。ファイルは<DOMAIN_HOME>/<DOMAIN_NAME>/servers/essbase_server1/logs/
にあります。
バックアップによって古いバージョンのログが保存されます。現在のログ・ファイルはサイズが非常に大きくなるため、バックアップを実行する必要があります。