3 削除された機能の履歴

Essbaseには、新機能に加え、動作の変更点が取り入れられています。動作の変更点には、サポート対象外または非推奨になった機能、コンポーネント、構成設定、オプションおよび構文などが含まれます。このトピックでは、サポート対象外または非推奨になった機能をリリース別にリストします。

用語

サポート対象外—このリリースにおいてある機能がサポート対象外である場合、その機能は製品から完全に削除されているか、完全には削除されていなければサポートされなくなっています。

非推奨—このリリースにおいてある機能が非推奨である場合、その機能は引き続き十分に動作し(制限が指定されている場合を除く)、サポートされています。通常、非推奨になった機能は、次のリリースではサポート対象外となります。

注意:

非推奨になった機能を実装しないことを強くお薦めします。

ノート:

あるリリースで非推奨またはサポート対象外となった一部のレガシー機能またはオプションが、以降のリリースで再導入されました。これらは*で印が付けられています。たとえば、カスタム定義関数およびマクロはEssbase 19cではサポート対象外でしたが、Essbase 21cで再度追加されました。暗黙共有もEssbase 21cで再度追加されました。レガシー機能と新しい機能の違いの詳細は、Essbase 11gとEssbase 21cの相違点を参照してください。

Essbase 19cEssbase 21c

EAS Liteは、Essbase 21cで非推奨になりました。詳細は、https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=2501038.1を参照してください。

Essbase 11gでの次の機能はサポート対象外になりました:

  • Essbase Administration Services (限定使用版のEAS Liteは、OCI以外の独立デプロイメントの場合のみEssbase 21cで使用できます)
  • Essbase Studio。Studioで以前提供されていたドリル・スルー機能を使用するには、接続とデータソースを設定して外部ソース・データへの接続を確立してから、Essbaseプラットフォームでドリル・スルー・レポートを作成して外部データにアクセスするようになりました。
  • 暗黙共有 - Essbase 19cでは使用できません。Essbase 21cでは、新しい構成設定IMPLIED_SHARE_ON_CREATEによって使用できます
  • 動的計算および保管(これらのメンバーは動的計算として扱われる)
  • Excelソース・ファイルからのデータのロード
  • Oracle Process Manager and Notification Server (OPMN)の使用によるEssbaseエージェントの管理
  • フェイルオーバー・リース管理でのOPMNの使用
  • コミット済アクセス・モード(分離レベル)。Essbase 21cは、ブロック・ストレージ・データ・トランザクションをコミットされていないモードで管理します。Essbaseは、更新後にブロックを解放し、トランザクションが完了するとブロックをコミットします。
  • キャッシュ・メモリーのロック(MaxL文alter database enable cache_pinningなど)
  • カスタム定義関数およびマクロ* (リリース21cではサポート対象だが19cではサポート対象外)
  • Essbase Webサービス。以前のバージョンのProvider ServicesでのJava API SOAP Webサービスの機能は、REST APIに置き換えられています。

サポート対象外の構成設定:

  • AGTSVRCONNECTIONS
  • CALCLOCKBLOCK
  • CLEARLOGFILE
  • CONNECTIONTIMEOUT
  • DATAFILECACHESIZE
  • DEFAULTLOGLOCATION
  • DISKVOLUMES
  • DISPLAYMESSAGELEVEL
  • ENABLESWITCHTOBACKUPFILE
  • ESSLANG
  • HEARTBEATINTERVAL
  • HISLEVELDRILLTHROUGH
  • IBHFIXTHRESHHOLD
  • IMPLIED_SHARE * (Essbase 21cではIMPLIED_SHARE_ON_CREATEに置き換えられている)
  • INCRESTRUC
  • JAVAMAXMEMBERSPEROUTLINE
  • NO_HOSTNAME_LISTCONNECT
  • NOMSGLOGGINGONDATAERRORLIMIT
  • NUMBEROFSECFILEBACKUPS
  • PORTUSAGELOGINTERVAL
  • QUERYTIMEOUT
  • SECFILEBACKUPINTERVAL
  • SILENTOTLQUERY
  • UNICODEENABLE
  • UPPERCASECONNECTION (ODBCの場合はesssql.cfg内)

Essbase 12.2.1

Essbase 12.2.1.3.0

このリリース以降はサポート対象外: MaxL Perlモジュール

Essbase 12.2.1.2.0

11.1.2.4.008より前のリリースのAdministration ServicesおよびEssbase StudioEssbase 12.2.1.2.0ではサポート対象外です。

Essbase 11gでの次の機能はサポート対象外になりました:

  • Cube Deployment Service (CDS)
  • Essbase BI Acceleration

Essbase 12.2.1.1.0

11.1.2.4.008より前のリリースのAdministration ServicesおよびEssbase StudioEssbase 12.2.1.1.0ではサポート対象外です。

Essbase 11gでの次の機能はサポート対象外になりました:

  • Cube Deployment Service (CDS)
  • Essbase BI Acceleration

Essbase 12.2.1.0.0

Essbase 11gでの次の機能はサポート対象外になりました:

  • 直接入出力
  • ブロック・ストレージのアウトライン同期
  • アウトライン変更ログ
  • 通貨換算アプリケーションおよび通貨パーティション* (リリース21cで再度サポート対象になった)
  • データ圧縮タイプ: zlibおよびnone
  • リンク・パーティション
  • Oracle Essbase Administration Services Java API
  • Network Attached Storage (NAS)デバイスのNetwork File System (NFS)プロトコル

ユーザーおよびグループ管理に関連するか非推奨のその他のセキュリティ機能に関連する、サポート対象外のMaxL文および構文:

  • 次のMaxL文はサポート対象外になりました:
    • alter group * (いくつかの句のサポートはリリース21cで再度導入されている)
    • alter user * (いくつかの句のサポートはリリース21cで再度導入されている)
    • create group * (いくつかの句のサポートはリリース21cで再度導入されている)
    • create user * (いくつかの句のサポートはリリース21cで再度導入されている)
    • deploy
    • drop group * (いくつかの句のサポートはリリース21cで再度導入されている)
    • drop user * (いくつかの句のサポートはリリース21cで再度導入されている)
    • export security file
  • 次のMaxL文において、次の構文がサポート対象外となっています。
    • alter system文:
      • clear log file
      • sync security_backup
      • compact security file
      • set message level
      • set eas_loc
    • display group文-failed_sss_migration
    • display system文—security file fragmentation_percent
    • display user文:
      • failed_sss_migration
      • shared_services_native with auto_password
      • migr_modified_access
    • grant文 - すべての権限およびロール。計算およびフィルタのアクセス権のみを付与できます。* (権限およびロールの付与のサポートは、EPM Shared Servicesのセキュリティ・モードの場合のみ、リリース21cで再導入されています)

サポート対象外の構成設定:

  • AGENTDELAY
  • AGENTDESC
  • AGENTDISPLAYMESSAGELEVEL
  • AGENTLEASEEXPIRATIONTIME
  • AGENTLEASEMAXRETRYCOUNT
  • AGENTLEASERENEWALTIME
  • AGENTLOGMESSAGELEVEL
  • AGTMAXLOGFILESIZE
  • APSRESOLVER
  • DATAFILECACHESIZE
  • DIRECTIO
  • ESSBASEFAILOVERTRACELEVEL
  • IDMIGRATION
  • PERSISTUSERATLOGIN
  • PORTINC
  • SECURITYFILECOMPACTIONPERCENT
  • SERVERLEASEEXPIRATIONTIME
  • SERVERLEASEMAXRETRYCOUNT
  • SERVERLEASERENEWALTIME
  • UNICODEAGENTLOG

Essbase 11.1.2.4 (11g)

Essbase 11.1.2.4.036

サポート対象外: オペレーティング・システム・レベルで定義された環境変数の使用は、アウトライン・メンバー式および計算スクリプトではサポート対象外になりました。

Essbase 11.1.2.4.018

非推奨の機能:

essbase.propertiesファイル内のプロパティservice.olap.dataQuery.grid.maxRowsおよび service.olap.dataQuery.grid.maxColumnsは非推奨になりました。これらのプロパティは、essbase.properties内で定義されている場合でも、グリッドの結果に影響することはありません。グリッドの結果は、Essbaseサーバー上のessbase.cfgファイル内のQUERYRESULTLIMIT構成設定によって制御されます。QUERYRESULTLIMITの制限を超えないかぎり、これらの変更点が原因で、既存のユース・ケース(Java APIで行および列の制限が以前により低く設定されていた場合はエラーの発生が予想される)でエラーが発生することはありません。これらの変更点により、Provider Services Java APIで、以前のバージョンのEssbaseに対する制限が適用されることはなくなりました。

Essbase 11.1.2.4.002

サポート対象外の機能:

  • 遅延空き領域リカバリはサポート対象外になりました。
  • MaxL文: alter database recover freespace。alter database force restructure文を使用することをお薦めします。
  • 構成設定: DELAYEDRECOVERY

Essbase 11.1.2.4.000

サポート対象外の機能:

  • Essbase Integration Services (ハイブリッド分析と拡張リレーショナル・アクセスを含む)。ハイブリッド分析および拡張リレーショナル・アクセスの基本概念の多くは、Essbase StudioでのXOLAPキューブの機能に組み込まれています。
  • Visual Basic API。Essbase Java APIを使用することをお薦めします。Essbase C APIも使用できます。

サポート対象外の構成設定:

  • PRELOADALIASNAMESPACE
  • PRELOADMEMBERNAMESPACE
  • PRELOADUDANAMESPACE
  • MAXACTIVEUPDATETRANSACTIONS
  • MAXTOTALACTIVETRANSACTIONS

非推奨の機能:

  • 直接入出力
  • ブロック・ストレージのアウトライン同期
  • アウトライン変更ログ
  • 通貨換算アプリケーションおよび通貨パーティション
  • データ圧縮タイプ: zlibおよびnone
  • リンク・パーティション
  • Essbase Administration Services Java API
  • Network Attached Storage (NAS)デバイスのNetwork File System (NFS)プロトコル
  • MaxL文および構文:
    • alter user文: add [to group]およびremove [from group]構文のみが非推奨
    • create group文: 文全体が非推奨
    • create user文: 文全体が非推奨
    • display group文: all構文のみが非推奨
    • display user文: all構文のみが非推奨
    • drop group文: from security_fileを除くすべての構文が非推奨
    • drop user文: from security_fileを除くすべての構文が非推奨

Essbase 11.1.2.3

Essbase 11.1.2.3.507

サポート対象外の機能:

  • MaxL構文: alter database recover freespace。alter database force restructure構文を使用することをお薦めします。
  • 構成設定: DELAYEDRECOVERY

Essbase 11.1.2.3.503

計算コマンド: SET FORCEPARALLELCALCはサポート対象外です。かわりにFIXPARALLELを使用することを検討してください。

Essbase 11.1.2.3.500

サポート対象外の構成設定:

  • VLBREPORT
  • XOLAPENABLEHEURISTICS

Essbase 11.1.2.3.000

サポート対象外の機能:

  • Oracle Essbase Spreadsheet Add-in
  • データ・マイニング
  • 次のC API関数は、Essbase Studioドリルスルーではサポート対象外です。
    • EssGDTConnect
    • EssGDTRequestDrillThrough
    • EssGDTGetInfo
    • EssGDTSetInfo
    • EssGDTListReports
    • EssGDTExecuteReport
    • EssDTAPIGetError
    • EssGDTGetHeader
    • EssGDTGetData
    • EssGDTEndDrillThrough

非推奨の構成設定:

  • PRELOADALIASNAMESPACE
  • PRELOADMEMBERNAMESPACE

Essbase 11.1.2.2

Essbase 11.1.2.2.100

サポート対象外の機能:

  • フォアグラウンドでのEssbaseサーバーの起動
  • SQL ServerのWindows認証

サポート対象外の構成設定: MEMSCALINGFACTOR

Essbase 11.1.2.2.000

サポート対象外の構成設定:

  • HSSREGNAME
  • INSTANCENAME
  • NODENAMEは完全にESSBASESERVERHOSTNAMEに置き換えられています。これは、NODENAMEのすべての目的を果たします。また、これにより、Essbaseのバインド先となるホスト名を指定します。
  • SHAREDSERVICESLOCATIONは有効な設定ではなくなりました。必要な情報がOracle Hyperion Shared Services Registryで一元管理されるようになりました。

非推奨の構成設定: MEMSCALINGFACTOR

Essbase 11.1.2.1

非推奨の構成設定:

  • HSSREGNAME
  • INSTANCENAME
  • NODENAMEは完全にESSBASESERVERHOSTNAMEに置き換えられています。これは、NODENAMEのすべての目的を果たします。また、これにより、Essbaseのバインド先となるホスト名を指定します。
  • SHAREDSERVICESLOCATIONは有効な設定ではなくなりました。必要な情報がOracle Hyperion Shared Services Registryで一元管理されるようになりました。

Essbase 11.1.1.4

サポート対象外の機能: 参照キューブ

サポート対象外のVisual Basic API関数:

  • EsbPartitionOpenDefFile
  • EsbPartitionReadDefFile
  • EsbPartitionWriteDefFile

サポート対象外の構成設定:

  • CssSyncLevel
  • CssRefreshLevel
  • SharedServicesRefreshInterval

サポート対象外のMaxL構文:

  • alter application MaxL文の場合:
    • sync user
    • sync group
    • sync all_users_groups
  • alter group MaxL文の場合: all sync with all application
  • alter system MaxL文の場合: resync sss
  • alter user MaxL文の場合:
    • set type external with protocol MODULE-STRING identified by AUTH-PARAMETERS
    • sync security with all application
  • create user MaxL文の場合: with protocol MODULE-STRING identified by AUTH-PARAMETERS
  • display user system MaxL文の場合:
    • all shared_services_native with auto_password
    • all migr_modified_access

Essbase 9.3.3

サポート対象外の機能:

  • EssbaseとOracle Hyperion Shared Servicesの間のセキュリティ同期
  • Oracle Hyperion Shared ServicesベースのLDAPモジュールまたはMSADモジュール以外を使用したカスタム認証

非推奨の構成設定:

  • CssSyncLevel
  • CssRefreshLevel
  • SharedServicesRefreshInterval

非推奨のMaxL構文:

  • alter application MaxL文の場合:
    • sync user
    • sync group
    • sync all_users_groups
  • alter group MaxL文の場合: all sync with all application
  • alter system MaxL文の場合: resync sss
  • alter user MaxL文の場合:
    • set type external with protocol MODULE-STRING identified by AUTH-PARAMETERS
    • sync security with all application
  • create user MaxL文の場合: with protocol MODULE-STRING identified by AUTH-PARAMETERS
  • display user system MaxL文の場合:
    • all shared_services_native with auto_password
    • all migr_modified_access

非推奨のC Main API関数

  • EssGetMigrModifiedAccessUsers
  • EssGetNewSSNativeEssbaseUsers
  • EssReassignIdentity
  • EssResyncSSSecurity
  • EssSyncGroupWithApp
  • EssSyncUser
  • EssSyncUserWithApp
  • EssSyncUsersandGroupsWithApps