MATCHEX
MATCHEXレポート・ライター・コマンドは、ワイルドカード・メンバー選択を実行します。Essbaseでは、指定したパターンと一致するメンバー名についてメンバー検索が実行され、検索されたメンバー名が戻されます。
オプションで、レポート・スクリプトの問合せの出力でメンバーを使用しているか別名を使用しているかに関係なく、メンバー名または別名で検索を実行する必要があるかどうかを指定できます。
検索しているデータベースのメンバー名で大文字と小文字が区別されるように定義した場合は、検索では大文字と小文字が区別されます。そうでない場合、検索では大文字と小文字は区別されません。
レポートで複数のMATCHEXコマンドを使用できます。
選択した文字パターンに一致するメンバーがEssbaseで検出されない場合は、メンバー名は返されずに、レポート内の他のレポート・コマンドが続行されます。
構文
<MATCH ("Member"|"Gen"|"Level","Pattern",ALT|MBR|BOTH)
パラメータ
- "Member"
-
検索対象のメンバー階層の最上位にあるメンバー名。Essbaseでは、メンバー名とその子孫が検索されます。
- "Gen"
-
検索する世代のデフォルトまたはユーザー定義の名前。
- "Level"
-
検索するレベルのデフォルトまたはユーザー定義の名前。
- "Pattern"
-
ワイルドカード文字(*または?)を含む、検索する文字パターン。
-
?は、任意の1文字に相当し、文字列のどこにでも配置できます。
-
*は、任意の数の文字に相当し、文字列の最後に使用する必要があります。
-
文字パターンにスペースを含められます。パターンは、必ず引用符("")で囲みます。
-
- ALT|MBR|BOTH
-
オプション。
ALT|MBR|BOTH
オプションは、指定に一致するデフォルト・パターンを上書きします。デフォルトのパターン一致では、レポート出力に別名が表示される場合はパターン一致に別名を使用し、逆の場合は名前を使用します。-
ALT
選択した別名表の選択したメンバーの別名を使用して、パターン一致のためにフィルタします。別名表は
outaltselect
によって設定されます。それ以外の場合はデフォルトの別名表です。 -
MBR
選択したメンバーのメンバー名を使用して、パターン一致のためにフィルタします。
-
BOTH
選択した別名表の選択したメンバーのメンバー名と別名を使用して、パターン一致のためにフィルタします。別名表は
outaltselect
によって設定されます。それ以外の場合はデフォルトの別名表です。
-
例
次のレポート・スクリプト例は、ギャラリで使用できるSample Basicキューブ向けに設計されています。
<OUTALTSELECT default
<MATCHEX(Product,Caff*,ALT)
!
<OUTALTSELECT "Default"
<NewAlt "Product"
<OUTMBRNAME
<LINK(<MATCHEX("Product", "100", MBR) AND <IDESCENDANTS("Product"))
!
この例では、次のレポートが作成されます:
Year Measures Market Scenario
100-30 1,983
Colas 30,468