MaxL構文のノート
MaxL構文は、文、トークン、キーワード、ターミナルの名前、文字列、数値およびデリミタで構成されます。
MaxL文の作成には、次の構文体系が適用されます。
MaxL文は、Essbaseがユーザーおよびデータベース・オブジェクトについて何を行うかを指示する文に相当します。このドキュメントでは、MaxL文の文法は構文図を使用して示されています。
MaxL Shell (essmsh)を介して発行した文は、セミコロンで終わる必要があります。セミコロンは、文をいつ終端させるかをシェルに伝えるためにのみ使用されます。セミコロンはMaxL言語自体には含まれません。そのため、プロブラム的に外部プログラムのMaxL文を発行する場合は、セミコロンで終端させないでください。
トークンは区切られた連続する文字で、MaxLで単一の読取り可能単位として識別されます。トークンは、シングルトン名、キーワード、文字列または数値の場合があります。名前には、1、2または3個のトークンをピリオドで区切って使用できます。トークンを区切るスペースは、任意の空白文字(スペース、タブ、新規行または空白行)にできます。
キーワードは、MaxL文法に含まれる、一連のアルファベット文字です。各キーワードは1つのトークンとして識別されます。キーワードとして識別するためには、キーワードを引用符で囲めません。ただし、MaxLキーワードを文法の外部でターミナルとして(たとえば、データベース名やパスワードとして)使用する場合は、一重または二重引用符で囲む必要があります。
ターミナルは、適切な名前や定義を提供して、文法内で参照されるものです。ターミナルは名前、数値または文字列の場合があります。例: user-name、filter-name、size-string。
名前は、引用符を付けることも付けないこともできる文字列です。引用符のない名前は、アルファベット文字で始まる必要があります。引用符付きの名前は、任意の文字シーケンスで構成できます。MaxLの名前は、データベースや、ユーザー、アプリケーションまたはフィルタなどのデータベース・オブジェクトを一意に識別するために使用されます。
MaxLの名前は、次の3種類のいずれかである場合があります。
-
シングルトン: 1つのトークンを持つ名前(例:
Sample
)。システム全体のコンテキスト(アプリケーションなど)を持つオブジェクトに対して、シングルトン名を使用します。 -
ダブル: 2つのトークンを持つ名前。ダブルでは、2つの名前がピリオドで繋がっています(例:
Sample.basic
)。アプリケーション全体のコンテキスト(データベースなど)を持つオブジェクトに名前を付けるために、ダブルを使用します。 -
トリプル: 3つのトークンを持つ名前。トリプルでは、3つの名前が2つのピリオドで繋がっています(例:
Sample.Basic.Calcname
)。トリプルは、データベース全体のコンテキスト(フィルタなど)を持つオブジェクトに名前を付けるために使用します。
文字列は、引用符が付いていない場合と付いている場合があります。引用符が付いていない文字列は、特殊文字のない任意のシーケンスです。引用符付きの文字列は、MaxLのアルファベットの文字(特殊、アルファベットまたは数値)の任意のシーケンスで、一重または二重引用符で囲まれています。
数値は、MaxLによってEssbaseに渡される可能性のあるトークンの一種です。意味を持つためには、数値は、それが表すEssbase値に適切な形式である必要があります。MaxL文法のドキュメントで、数値のラベルは、許可される数値が正、負、整数、または実数であるかどうかを示します。MaxL構文の数値を参照してください。
MaxLのアルファベットは、次の要素で構成されます。
表3-18 MaxLのアルファベット要素
要素 | 説明 |
---|---|
特殊文字 | 有効な文字: . , ; : % $ " ' スペース タブ * + - = < > [ ] { } ( ) ? ! / \ | ~ ` # & @ ^ MaxLターミナルで特殊文字を使用する場合は、引用符のルールに注意します(MaxL言語の引用符と特殊文字のルールを参照)。 |
非特殊文字 | アルファベット文字と数値。 |
アルファベット文字 | アルファベットの文字とアンダースコア。[a-z, A-Z, _] |
数値 | MaxL構文の数値を参照 |