サンプル13: 非対称列の作成

このEssbaseレポート・スクリプトのサンプルは非対称列を作成し、RENAMEコマンドを使用して別名表を使用しないようにします。

通常、レポートには対称列が含まれます。つまり、列グループとしてページ全体に複数のディメンションが表示されている場合、ネストされた列の各レベルでその下にネストされるメンバーの数は同じになります。Actualにはネストされた列が1つしかなく(Jan)、Budgetには3つの列がネストされているため、このレポートは非対称とみなされます。

レポートの一部の行では、キューブからのメンバー名以外の名前が使用されています。「サンプル7: 別名の使用」に示すように別名を許可することに加えて、レポートで行名を変更できます。

                                 Product Market

                        Actual   Budget   Budget   Budget 
                           Jan      Jan      Feb      Mar 
                      ======== ======== ======== ======== 

Revenue                 49,896   49,950   45,770   45,770 
Cost of Goods           20,827   19,755   18,058   18,047 
  Gross Margin          29,069   30,196   27,712   27,723 

Marketing                3,560    3,515    3,525    3,515 
Payroll                 14,599   14,402   14,416   14,416 
Miscellaneous              249        0        0        0 
  Total Expenses        18,408   17,917   17,941   17,931 

    Profit              10,661   12,279    9,771    9,792 

次のスクリプトを使用してサンプル13を作成します。

<PAGE (Product, Market)

      <COLUMN (Scenario, Year)
      Actual   Budget Budget Budget
         Jan      Jan    Feb    Mar

<ROW (Accounts)

{ RENAME "Revenue" } Sales
{ RENAME "Cost of Goods" } Cost_of_Goods_Sold
{ RENAME "Gross Margin" } Margin

{ SKIP UNDERSCORECHAR " " }
<ICHILDREN Total_Expenses

{ SKIP }
Profit
! 

非対称レポートを作成するには、各列のメンバー名を指定する必要があります。レポート出力では2列(ScenarioとYear)にグループ化されているため、各列に各ディメンションのメンバーを指定する必要があります。各列メンバーを指定しない場合、生成されるレポート・フォーマットは対称になります。

RENAMEコマンドにより、レポートが出力されるときのメンバー名が再定義されます。別名表を使用しない場合は、RENAMEコマンドを使用します。