SYM

レポート・ライターでSYMコマンドを実行すると、レポート・スクリプトのデータ選択に関係なく、対称レポートが強制されます。SYMを使用して、Essbaseで非対称レポートが作成されるレポートの対称を変更します。

構文

<SYM

ノート

SYMコマンドを使用して、レポート・タイプを対称に設定します。デフォルトの状態では(たとえば、ASYMコマンドもSYMコマンドも使用されていない場合など)、Essbaseでは、すべての列ディメンションに同じ数の選択したメンバーが含まれていて、各列ディメンションのすべてのメンバーが同じ行にある場合に、非対称レポート(BLOCKHEADERSを使用)が出力されます。それ以外の場合は、対称レポート(PYRAMIDHEADERSを使用)が生成されます。<SYMキーワードを使用すると、列ヘッダーの各行に同じ数のメンバーが含まれていても、すべてのレポート・ヘッダーが対称の形式で表示されます。また、少なくとも1つの列メンバー・リストが複数行に分割されている場合にも、対称レポートが生成されます。

<SYMキーワードが使用されている場合、各列ディメンションで同じ数のメンバーが選択されていても、レポートは常に対称レポートとして生成されます。これは、対称/非対称レポートの下位レベルのメンバーを繰り返し入力せずに対称レポートを作成する場合に特に便利です。詳細は、<ASYMコマンドの説明を参照してください。対称のみのモードをオフにするには、<ASYMコマンドを使用します。

デフォルト値

Essbaseでは、デフォルトで、列ディメンションに同じ数の選択したメンバーが含まれていない、または、各列ディメンションのすべてのメンバーが同じ行にない場合にのみ、対称レポート(PYRAMIDHEADERSを使用)が出力されます。

次のレポート・スクリプト例は、Essbaseファイル・カタログのギャラリ・セクションにあるSample Basicを使用するように設計されています。これにより、非対称レポートに続いて対称レポートが作成されます。

<PAGE (Measures, Market)
Texas Sales
<ASYM
     <COLUMN (Scenario, Year)
     Actual Budget
     Jan Feb
<ROW (Product)
<IDESCENDANTS "100"
     !
     
<PAGE (Measures, Market)
Texas Sales
<SYM
     <COLUMN (Scenario, Year)
     Actual Budget
     Jan Feb
<ROW (Product)
<IDESCENDANTS "100"
     !

前述のレポート・スクリプトの例では、次のレポートが生成されます:

                    Sales Texas 

                   Actual   Budget 
                      Jan      Feb 
                 ======== ======== 

100-10                452      580 
100-20                190      230 
100-30           #Missing #Missing 
  100                 642      810 

                             Sales Texas 

                       Actual            Budget      
                      Jan      Feb      Jan      Feb 
                 ======== ======== ======== ======== 

100-10                452      465      560      580 
100-20                190      190      230      230 
100-30           #Missing #Missing #Missing #Missing 
  100                 642      655      790      810 

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