Upload: キューブ・ファイルの追加

upload CLIコマンドは、ローカル・ディレクトリからEssbaseのインスタンスにキューブ・アーティファクトをアップロードします。

データ・ロード、ディメンションの構築、計算などのタスクを実行する場合、データ・ファイル、ルール・ファイル、計算スクリプト・ファイルまたは他のアーティファクトのキューブ・ディレクトリへのアップロードが必要になる場合があります。アーティファクトは、自分のユーザー・ディレクトリにアップロードすることもできます。

ファイルをキューブにアップロードするには、データベース・マネージャ以上の権限が必要です。ユーザー・ディレクトリにアップロードするために特別な権限は必要ありません。

ノート:

ファイルがサーバーにアップロードされる前にウィルスがスキャンされるように、Essbase Webインタフェースウィルス対策スキャンを有効にすることができます。

構文

upload [-verbose] -file filename [-application appname [-db cubename] | -catalogpath catalogPath] [-overwrite] [-nocompression][-compressionalgorithm]
オプション 省略形 説明
-verbose -v オプション。より詳細な説明の表示
-file -f アップロードするファイルの名前

ノート:

ファイル拡張子は小文字である必要があります。たとえば、filename.txtのようにします。
-application -a オプション。アプリケーション名。指定されていない場合、ファイルは自分のユーザー・ディレクトリに、または-CPで指定されるカタログ・パスにアップロードされます。
-db -d オプション。データベース(キューブ)名。-aが必要です。
-catalogpath -CP オプション。ファイル名へのカタログ・パス。-a [-d]のかわりに使用して、ファイルのカタログの場所を指定できます。
-overwrite -o オプション。既存ファイルの上書き
-nocompression -nc オプション。データ転送の圧縮を無効化します
-compressionalgorithm -ca オプション。-ncが使用されていない場合に使用可能です。データ転送に使用する圧縮アルゴリズムが定義されます。可能な選択肢: gzipまたはlz4
  • gzip: 圧縮が使用されている場合のデフォルトです。データ転送を小さくして計算が低速になります。

  • lz4: 計算が高速になり、データ転送が遅くなります。

使用例:

-ca gzip
-ca lz4

esscs upload -v -f c:/temp/Maxl01.msh -a Sample -d Basic -o -ca lz4
esscs upload -f C:/temp/Act1.rul -CP /shared

キューブ・デザイナ、Essbase WebインタフェースまたはREST APIでファイルを管理することもできます。