メンバー式の作成
アウトライン・エディタでメンバー式の例を構築し、ブロック・ストレージ・キューブではCalc言語を、集約ストレージ・キューブではMDXを使用して式を作成する方法を確認します。
ブロック・ストレージ・キューブと集約ストレージ・キューブの両方に対してメンバー式を作成および編集できます。これらの式は、デフォルトのキューブ計算および計算スクリプト計算によって計算されます。
演算子、関数、ディメンション名、メンバー名、代替変数および数値定数からブロック・ストレージのメンバー式を構築できます。ブロック・ストレージ・アウトライン用の式を記述するために、計算関数と演算子のセットが用意されています。構文と例は、計算関数を参照してください。
集約ストレージのメンバー式は、Calculator言語を使用して作成できません。かわりに、マルチディメンショナル式言語(MDX)を使用して作成します。
メンバー式の例を作成します。“Watchlist Products”という動的計算メンバーがあり、このメンバーは製品“100-10”、“200-10”および“300-10”の合計になる必要があるとします。
- 「アプリケーション」ページで、<yourapplication>を開き、データベース(キューブ)を開きます。
- 「アウトラインの起動」をクリックします。
- アウトラインがロックされており、管理者である場合は、「アウトラインのロック解除」
をクリックします。
ロックされたアウトラインを強制的にロック解除する前に、誰もそれを使用していないことを確認してください。
- 「アウトラインの編集」
をクリックします。
- Productディメンションを選択し、Watchlist_Productsという子を追加して、「追加」をクリックします。
をクリックして「メンバーの追加」ダイアログ・ボックスを閉じます。
- Watchlist_Productsを右クリックして、「検査」を選択し、「式」タブをクリックします。
- メンバー・ツリーを表示するには、「式」タブで、「式エディタ」の左側にある「メンバー・ツリーの表示または非表示」矢印をクリックします。
- 関数リストを表示するには、「式エディタ」の右側にある「「関数」リストの表示または非表示」矢印をクリックします。
- 「式エディタ」の左パネルにあるメンバー・ツリーで、「Product」にドリルして、式に追加する最初の製品メンバー“100-10”を検索します。メンバー名を右クリックし、「名前の挿入」をクリックして式に挿入します。
- 作成する式の"100-10"の後にカーソルを置いて[+]キーを押します。
- メンバー・ツリーを使用して、挿入する次の製品メンバー"200-10"を選択します。メンバー名を右クリックし、「名前の挿入」をクリックして式に挿入します。
- "200-10"の後ろにカーソルを置いて[+]キーを押します。
- 最後の製品メンバー"300-10"について繰り返し、式の最後にセミコロン(;)を配置します。
式は次のようになります: "100-10"+"200-10"+"300-10";
- 「確認」をクリックして、エラーがある場合は修正します。
- 「適用」、「閉じる」の順にクリックします
- Watchlist_Productsメンバーに対して「データ・ストレージ・タイプ」列で「データの保管」をダブルクリックし、「動的計算」を選択します。
- 「アウトラインの保存」
をクリックします。
- アプリケーション・ページで<yourapplication>を展開し、Basicキューブを選択します。
- 「アクション」メニューをクリックして、「アウトライン」を選択します。
- 「編集」をクリックします。
- 「Product」ディメンションを選択し、「Watchlist_Products」という子を追加して、[Tab]キーを押します。
- Watchlist_Productsを右クリックして、「検査」を選択します。
- 「式」タブを選択します。
- 「式エディタ」の左パネルにあるメンバー・ツリーで、「Product」にドリルして、式に追加する最初の製品メンバー“100-10”を検索します。メンバー名を右クリックし、「名前の挿入」をクリックして式に挿入します。
- "100-10"の後ろにカーソルを置いて[+]キーを押します。
- メンバー・ツリーを使用して、挿入する次の製品メンバー"200-10"を選択します。メンバー名を右クリックし、「名前の挿入」をクリックして式に挿入します。
- "200-10"の後ろにカーソルを置いて[+]キーを押します。
- 最後の製品メンバー"300-10"について繰り返し、式の最後にセミコロン(;)を配置します。
式は次のようになります: "100-10"+"200-10"+"300-10";
- 「確認」をクリックして、エラーがある場合は修正します。
- 「適用」、「閉じる」の順にクリックします
- 「Watchlist_Products」の「データ・ストレージ・タイプ」列で、「動的計算」を選択します。
- 「保存」をクリックしてアウトラインを保存します。
ここで作成したようなメンバー式にはEssbase関数を含めることもできます。メンバー式でEssbase関数を使用する場合は、式エディタの右側にある「関数名」メニューを使用して、計算関数を検索してスクリプトに追加します。各関数の説明を読むには、メニューにある「関数の説明」を参照します。
ブロック・ストレージ・データベース用の式の作成を参照してください。
ブロック・ストレージ・アウトライン用の式を記述するために、CalculatorまたはCalc言語と呼ばれる、計算関数と演算子のセットが提供されています。計算のコマンドおよび関数の詳細は、計算コマンドおよび計算関数を参照してください。
集約ストレージのメンバー式は、Calculator言語を使用して作成できません。かわりに、マルチディメンショナル式言語(MDX)を使用して作成します。集約ストレージおよびMDXアウトラインの式および集約ストレージ・アウトラインでの式の作成を参照してください。