カタログ・パスでのファイルの指定
キューブに対して開始しているデータ・ロードまたはディメンション構築に、現在のキューブ用のディレクトリ以外の、Essbase内のどこかにあるファイルまたはアーティファクトが必要な場合は、そのカタログ・パスを指定できます。

ファイルやアーティファクトに関連するその他の操作には、それらがキューブ・ディレクトリ、または管理者が指定したディレクトリに配置される必要があります。
カタログ・パスを指定しない場合は、管理者が代替パスを指定していないかぎり(FILEGOVPATH構成を使用)、キューブ・ディレクトリが、想定されている場所となります。
キューブ・ディレクトリとは、<アプリケーション・ディレクトリ>/app/appname/dbname
フォルダのことです。
環境内で<アプリケーション・ディレクトリ>がどこにあるかわからない場合、
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独立Essbaseデプロイメントを使用する場合は、Essbaseプラットフォームでの環境の場所を参照してください。
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Oracle Cloud Infrastructure MarketplaceでEssbaseデプロイメントを使用している場合、<アプリケーション・ディレクトリ>は
/u01/data/essbase/app
です。
データ・ロードまたはディメンション構築に使用しているのがジョブ、MaxL、コマンドライン・インタフェース(CLI)のどれであっても、必要なファイルへのカタログ・パスを指定できます。
たとえば、次のMaxL import data文では、Essbaseファイル・カタログの共有フォルダに格納されているデータファイルを使用してデータ・ロードが実行されます。ルール・ファイルはSample Basicのキューブ・ディレクトリにあります。
import database 'Sample'.'Basic' data from server data_file 'catalog/shared/Data_Basic' using server rules_file 'Data' on error write to "dataload.err";
次のCLI dimbuildの例では、ルール・ファイルはユーザー・ディレクトリ内、データファイルは共有ディレクトリ内に指定されています。
esscs dimbuild -a Sample -db Basic -CRF /users/admin/Dim_Market.rul -CF /shared/Market.txt -R ALL_DATA -F
ノート:
EssbaseデプロイメントがOracle Cloud Infrastructure Marketplaceにあり、オブジェクト・ストレージ統合を使用している場合、Essbaseカタログ内のshared
またはuser
ディレクトリにあるファイルへのアクセスが必要なジョブは、OCI上のEssbaseスタックに関連付けられているOCIオブジェクト・ストレージ・バケット内でそれらを検索します(または、それらをそこにエクスポートします)。詳細は、スタックの作成を参照してください。