24.8.5 アプリケーションのエクスポート

エクスポートしてからターゲット・インスタンスにインポートすることで、アプリケーションを移動またはコピーします。

Oracle Application Expressのアプリケーションをエクスポートすると、.SQL拡張子を持つ読取り可能なスクリプト・ファイルが生成されます。アプリケーションのエクスポートには、テンプレート、ページ、リージョン、アイテム、ボタンなどのアプリケーション定義が含まれます。

ベストプラクティスとして、個々のコンポーネントではなく完全なアプリケーションをエクスポートすることをお薦めします。エクスポートしようとするアプリケーションに、まだテストの準備が整っていないページなどのコンポーネントがある場合は、ビルド・オプションを使用して、各種のアプリケーション・コンポーネントを含めたり、除外することをお薦めします。

ヒント:

実際のアプリケーション・ファイルをエクスポートするのみでなく、カスケード・スタイルシート、イメージ、スクリプト・ファイルなど、その他の関連する静的ファイルもエクスポートする必要がある場合があります。静的アプリケーション・ファイルの管理を参照してください。

アプリケーションをエクスポートするには、次のステップを実行します。

  1. エクスポート・ページにナビゲートします。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーション・ビルダーのホームページで、「ワークスペース・ユーティリティ」をクリックします。
    3. 「エクスポート」をクリックします。
  2. 「データベース・アプリケーション」をクリックします。
  3. 「アプリケーションの選択」で、エクスポートするアプリケーションを選択します。
  4. 「アプリケーションのエクスポート」で、次のステップを実行します。
    1. Zipとしてエクスポート: 次のオプションがあります。
      • オン - ページごとの個別ファイル、およびアプリケーションのエクスポート専用の共有コンポーネントとインストール・ファイルを含むZipアーカイブとして、アプリケーションをエクスポートします。

      • オフ - アプリケーション全体を含む単一のSQLファイルとしてエクスポートします。

      ヒント:

      Zipアーカイブについてさらに学習するには、エクスポート・ファイルの個別スクリプトへの分割を参照してください。

    2. 所有者のオーバーライド - デフォルトでは、アプリケーションはアプリケーション属性の所有者で識別される所有者が所有します。この属性を使用するのは、このアプリケーションを、エクスポートするときとは異なるスキーマ所有者としてインポートする場合です。
    3. ビルド・ステータスのオーバーライド - エクスポートしたアプリケーションのビルド・ステータスを選択します。オプションは次のとおりです。
      • アプリケーションの実行のみ: ユーザーはアプリケーションの実行のみ可能です。このオプションの選択は、他の開発者がアプリケーションを変更できないようにするために効果的な方法です。

      • アプリケーションの実行および構築: 開発者とユーザーのどちらもアプリケーションを実行および編集できます。

      ヒント:

      「アプリケーションの実行のみ」を選択した場合は、引数p_traceYesに設定できません。アプリケーションのインポート後にこの設定を変更する方法は、Oracle Application Express管理サービスにログインする以外ありません。

    4. デバッグ - 次のオプションがあります。
      • はい - デバッグが有効な状態でアプリケーションがエクスポートされます。

      • いいえ - デバッグが無効な状態でアプリケーションがエクスポートされます。

    5. 現在から: 何分前まで遡ってエクスポートするかを指定します。このオプションを使用すると、削除されたオブジェクトを元に戻すなどのために、アプリケーションの前の時点に戻ることができます。

      このユーティリティは、DBMS_FLASHBACKパッケージを使用します。システム変更番号(SCN)マッピングへのタイムスタンプが約5分ごとにリフレッシュされるため、検索しているバージョンの検出にはそれと同じ時間がかかる場合があります。元に戻す情報が保持される時間は、起動パラメータUNDO_RETENTION(デフォルトは3時間)に影響されます。ただし、このパラメータはUNDO表領域のサイズにのみ影響します。2つのデータベースに同じUNDO_RETENTIONパラメータが含まれている場合でも、トランザクション数が少ないデータベースでは、UNDO表領域が一杯ではなく、以前のデータが強制的にアーカイブされるため、より前の時点に戻ることができます。

    6. ファイルの文字セット: エクスポート・ファイルのエンコードに使用される文字セットを示します。このファイルをインポートするときには、同じ文字セットを指定する必要があります。
  5. 「プリファレンスのエクスポート」で、次のようにします。
    1. サポートするオブジェクトの定義をエクスポート - サポートするオブジェクトの定義にはすべての構成オプションとスクリプトが含まれ、アプリケーションのエクスポートにデータベース・オブジェクト定義、イメージ定義およびおよびシード・データSQL文を単一のファイルにカプセル化して含めることができます。オプションは次のとおりです。
      • はい: サポートするオブジェクトの定義をアプリケーションのエクスポートに含めます。コマンドラインから起動した場合、サポートするオブジェクトは自動的にロードされません。

      • いいえ: サポートするオブジェクトの定義をエクスポートに含めません。

      • インポート時に自動的にインストール: サポートするオブジェクトの定義とサポートするオブジェクトのインストールのコールをアプリケーションのエクスポートに含めます。このオプションは、コマンドライン・インストールの場合のみ有効です。アプリケーションをコマンドラインからインポートする場合、サポートするオブジェクトは自動的にインストールまたはアップグレードされます。

    2. パブリック・レポートのエクスポート - アプリケーションにパブリック・レポートを含めるかどうかを指定します。パブリック・レポートは、ユーザーが対話モード・レポートまたは対話グリッドから保存した、パブリックで共有されるレポート設定です。
      • オン - パブリック・レポートをアプリケーションのエクスポートに含めます。

      • オフ - パブリック・レポートをアプリケーションのエクスポートに含めません。

    3. プライベート・レポートのエクスポート - アプリケーションにプライベート・レポートを含めるかどうかを指定します。プライベート・レポートは、ユーザーが対話モード・レポートまたは対話グリッドから保存した、カスタマイズされたプライベート設定です。
      • オン - パブリック・レポートをアプリケーションのエクスポートに含めます。

      • オフ - パブリック・レポートをアプリケーションのエクスポートに含めません。

    4. レポート・サブスクリプションのエクスポート - アプリケーションに対話モード・レポートまたは対話グリッドのサブスクリプション設定を含めるかどうかを指定します。このことは、アプリケーションのすべての対話モード・レポートまたは対話グリッドの、すべてのユーザーの期限が切れていないサブスクリプション設定に限定されます。
      • オン - エクスポートするレポートのレポート・サブスクリプションをアプリケーションのエクスポートに含めます。

      • オフ - レポートのレポート・サブスクリプションをアプリケーションのエクスポートに含めません。

    5. 開発者コメントのエクスポート - アプリケーションのエクスポートに開発者コメントを含めるかどうかを指定します。
      • オン - 開発者コメントをアプリケーションのエクスポートに含めます。

      • オフ - 開発者コメントをアプリケーションのエクスポートに含めません。

    6. 翻訳のエクスポート - アプリケーションのエクスポートに翻訳を含めるかどうかを指定します。翻訳テキスト・メッセージおよび動的翻訳は、アプリケーションのエクスポートに常に含められます。 
      • オン - 翻訳マッピングおよび翻訳リポジトリのすべてのテキストを含めます。

      • オフ - 翻訳マッピングおよび翻訳リポジトリを含めません。

    7. 元のIDでエクスポート - エクスポート・ファイルに現時点のアプリケーション・コンポーネントIDとこのアプリケーションの前回インポート時のアプリケーション・コンポーネントIDのどちらを含めるかを指定します。
      • オン - 前回インポート時のIDを含めます。

      • オフ - コンポーネントの現在のIDのみを含めます。

  6. 「エクスポート」をクリックします。
  7. アプリケーションのエクスポートをターゲット・インスタンスにインポートします。