2.1.1 Oracle Databaseの要件
Oracle Application Expressリリース20.2には、Oracle Databaseリリース11.2.0.4以降が必要です(Enterprise EditionおよびExpressエディション(Oracle Database XE)を含む)。
2.1.2 リリース番号の規則について
Oracle Application Expressの新規リリースは、カレンダ年に対応しています。
2018年のリリース18.1および18.2以降では、Oracle Application Expressのリリース番号はカレンダ年に対応しています。
また、Application Expressでは完全リリースしか提供されなくなり、パッチ・セット・リリース(5.1.1など)は提供されなくなりました。パッチ・セットのリリースを消去すると、既存のインストールを更新する際の停止時間が短縮されます。Application Expressアーキテクチャでは、必要に応じて開発者がリリースを元に戻すこともできます。
大きい欠陥については、今後もパッチ・セットの例外(PSE)が提供される場合があります。PSEについてさらに学習するには、Oracle Application Expressの既知の問題を参照してください。
2.1.3 最新リリースのチェックについて
Oracle Application Expressは、Oracle Databaseよりも頻繁にリリースされます。最新のリリースに関する情報またはダウンロードについては、次の場所を参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/apex/downloads/index.html
2.1.4 最新のOracle Application Expressリリースへのアップグレードについて
Oracle Application Expressをすでにインストールしている場合は、入手可能な最新バージョンに定期的にアップグレードすることをお薦めします。
詳細は、Oracle Application Expressインストレーション・ガイドの以前のOracle Application Expressリリースからのアップグレードを参照してください。
2.1.5 リリース・バージョンの確認について
現在実行しているOracle Application Expressのリリースを確認するには、次のいずれかを実行します。
-
ワークスペースのホームページで、リリース番号を表示します:
-
Oracle Application Expressにサインインします。
ワークスペースのホームページが表示されます。現在のリリース・バージョンが右下隅に表示されます。
-
-
「Application Expressについて」ページを表示します。
-
Oracle Application Expressにサインインします。
ワークスペースのホームページが表示されます。
-
ページ上部の「ヘルプ」メニューをクリックし、「情報」を選択します。
Application Expressについてページが表示されます。
-
関連項目:
『Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』の開発環境へのアクセスの概要に関する項
2.1.6 20.2以前のリリースから更新する場合の重要情報
Oracle Application Expressの以前のリリースから更新している場合には、次のドキュメントの「変更された動作」を参照してください。
2.1.7 Oracle Databaseバージョン12c CDBからアップグレードする場合の重要情報
Oracle Database 12c リリース1 (12.1)マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)をアップグレードする場合は、My Oracle SupportからOracle Bug#20618595用のパッチをダウンロードして、データベースに適用する必要があります。このパッチを検索するには、「パッチ」タブで「20618595」を検索します。
3.1 新機能
Oracle Application Expressリリース20.2には、多数の新機能が含まれています。次の新機能は、Application Expressリリース20.1およびそれ以前のリリースには存在しません。
3.1.1 カード・リージョン
新しいカード・リージョンは軽量のレポート・リージョンとなり、レイアウト、外観、アイコン、バッジ、メディアおよびアクションのカスタマイズを宣言的にサポートします。カードを使用して、BLOB列、URLまたはビデオをソースとするメディアをiFrameに埋め込み、共有します。カードは、様々な情報を小さなブロックに分けて表示する場合に役立ちます。カードは通常、より詳細な情報への入口となるため、複数のアクションをボタンやリンクとして宣言的に含めることができます。
3.1.2 自動化
自動化は、問合せ結果によってトリガーされるPL/SQLアクションの順次セットです。これらは、データをモニターし、適切なアクション(特定のリクエストの自動承認や電子メール・アラートの送信など)を実行するために使用されます。
自動化は、APEX_AUTOMATIONパッケージを起動することで、スケジュールどおりにまたはオンデマンドでトリガーできます。
問合せ結果は次のものから導出できます。
- 表またはビュー、SQL問合せ、あるいはSQL問合せを戻すPL/SQLファンクション
- ローカル・データベースまたはREST対応SQL
- RESTデータ・ソース(以前のWebソース・モジュール)
3.1.3 ファセット検索の機能強化
- ファセット値の数に関する棒グラフまたは円グラフ。ダイアログまたはダッシュボード領域に、ファセット値の数に関するグラフがすぐに表示されます。
- ブール列のチェック・ボックス・ファセットのグループ。ファセットを選択すると、列の
YES
またはTRUE
の値に一致するレコードが検出されます。 - 入力フィールド・ファセット・タイプは、ユーザー入力値とファセット列の比較をサポートします。これにより、ユーザーが入力したマイル数内のストアや、ユーザーが入力したテキストが含まれる列のレコードの検索などのファセット検索が使用可能になります。
- 個別値ファセットのパフォーマンスの最適化。
3.1.4 レポート出力
- 対話モード・レポート、対話グリッドおよびクラシック・レポート用の組込みPDF出力およびExcelダウンロード。リージョン属性で、必ずPDFおよびExcelを追加のダウンロード形式として有効にしてください。ユーザーは、ダウンロード・ダイアログでページの向きおよびサイズを変更できます。
- 対話モード・レポート - 電子メールの送信: すべてのダウンロード形式を添付できるようになりました。
- BI Publisherとの統合の強化。
- PDF、CSV、Excel、HTML、JSONおよびXMLファイルをプログラムで生成するための新しい
APEX_REGION.EXPORT_DATA
APIおよびAPEX_DATA_EXPORT
API。 - 組込みのPDFで、中国語、日本語、韓国語がサポートされるようになりました。
3.1.5 RESTデータ・ソースの同期化
Application Expressでは、RESTデータ・ソース(以前のWebソース・モジュール)からローカル表へのデータ同期化をサポートしています。同期化は、APEX_REST_SOURCE_SYNCパッケージを呼び出すことで、スケジュールどおりにまたはオンデマンドで実行できます。開発者が、RESTサービスからローカル表にデータをコピーするためにカスタムPL/SQLコードを作成する必要はありません。Application Expressでは、これを宣言的オプションとして提供しています。
- Application Expressでは、RESTデータ・ソースの属性に基づいてローカル・ターゲット表を自動的に生成できます。
- RESTソース・データは、ローカル表に追加またはマージできます。すべてのローカル・データの置換もサポートされています。
- RESTデータ・ソースを使用するApplication Expressコンポーネントは、かわりにローカル表を使用するよう構成できます。
- HTTPリクエスト制限やコミット間隔、置換モードでの削除方法などの技術的な詳細を構成できます。
3.1.6 RESTデータ・ソースのコネクタ・プラグイン
Application Expressプラグイン・インフラストラクチャは、外部REST APIのコネクタ・プラグインをサポートするように拡張されました。これにより、Application Expressでは、Oracle Rest Data Services (ORDS)やOracle Fusion SaaS Services以外のサード・パーティRESTサービスでも、ページ区切りやサーバー側フィルタリングなどのREST APIの機能を完全に活用できるようになります。
- 開発者は、RESTデータ・ソース・タイプのプラグインを作成します。
- プラグイン・コードでは、ページ区切りのスタイルやREST APIにフィルタを渡す方法など、RESTサービス固有の実装の詳細を処理します。
- Application Expressが(レポートのレンダリングなどのために) RESTデータ・ソースを呼び出すと、エンジンによりプラグイン・コードが起動され、関連するコンテキスト情報がすべて渡されます。
- プラグイン・コードは、1つ以上のHTTPリクエストを実行し、結果をApplication Expressエンジンに返します。
- Application Expressは、プラグインから受信したRESTレスポンスを処理します。
3.1.7 新しいWeb資格証明タイプ
Application Express 20.2では、Web資格証明の新しいURL問合せ文字列およびHTTPヘッダー・タイプが導入されています。これにより開発者は、URLの一部としてAPIキーを要求するような、RESTサービスの安全で暗号化された資格証明記憶域も使用できるようになります。Application Expressでは、このような機密部分がデバッグ・ログまたは実行ログに書き込まれないようにしています。
URLパターンを指定することで、Web資格証明を保護できるようになりました。Application Expressは、指定されたパターンで始まるURLにのみWeb資格証明を使用します。それ以外の場合は、エラー・メッセージが表示されます。URLパターンを変更するには、Web資格証明のシークレット部分を再度入力する必要があります。
3.1.8 Redwood UI
ユニバーサル・テーマで、新しいRedwood Lightテーマ・スタイルがサポートされ、テーマ・ローラーから入手可能になりました。既存のアプリケーションをリフレッシュし、ユニバーサル・テーマの最新バージョンと、この新しいテーマ・スタイルを取り込みましょう。
3.1.9 開発者エクスペリエンスの向上
- ページ・デザイナの拡張により、「プロパティ・エディタ」ペインで複数のタブがサポートされ、リージョンの属性により効率的にアクセスできるようになりました。
- 開発環境全体で使用できる新しいコード・エディタにより、コード編集の操作性が大幅に向上しました。エディタの機能改善の内容には、コード補完の拡張、構文ハイライト表示およびアクセシビリティの大幅な向上などがあります。
- 開発者は埋込みコード・ユーティリティを使用して、Application Expressアプリケーションに含まれるSQL、PL/SQLおよびJavaScriptを検査できます。埋込みコードを表示できるため、コード・レビュー、セキュリティ評価、アプリケーションのチューニングなどのタスクを実施する場合に便利です。コードは、アプリケーション・ビルダーからまたはAPEXExportユーティリティを使用して、ファイル・システムに保存できます。
- クイックSQL拡張機能では、モデルの保存と、列のデフォルトを使用した主キーの自動移入がサポートされます。
3.1.10 アイテムの拡張
- 新しい「チェック・ボックス」アイテム・タイプ。この単一のチェック・ボックスは、ブール列の「切替え」アイテム・タイプのかわりとなります。編集モードでない場合を含め、対話グリッドでも機能します。以前の「チェック・ボックス」タイプの名前は「チェック・ボックス・グループ」に変更されました。
- 「ファイル参照」アイテム・タイプの拡張によって、ドロップ・ゾーンとしてのレンダリングと、アップロードするファイルのドラッグ・アンド・ドロップがサポートされるようになりました。
- 「リッチ・テキスト・エディタ」アイテム・タイプがアップグレードされ、CKEditor 5が使用されるようになりました。また、マークダウン出力もサポートされています。
- 「テキスト・フィールド」アイテム・タイプに、オプションでユーザーが入力したテキストを大文字または小文字に変換する、新しい「テキストの大/小文字」設定が追加されました。
- 「テキスト・フィールド」の「空白の切捨て」および「テキストの大/小文字」設定と「テキスト領域」の「空白の切捨て」設定が、サーバーに加えてクライアントにも適用されるようになりました。
3.1.12 対話グリッドの機能強化
新しい対話グリッドでは、保存済レポート・スタティックIDがサポートされています。
- 対話グリッドの保存済レポートへのリンクでは、レポート名のかわりに保存済レポートの静的IDが使用されます。
- このリリース以降、
APEX_IG
APIでは、対話グリッドにリンクするときに、(レポート名のかわりに)保存済レポートの静的IDを使用する必要があります。
3.1.15 新しいJavaScript API
新しい関数:
apex.item.addAttachHandler
- アイテム・プラグイン開発者がアイテムを初期化するための新しい方法を追加します。apex.lang.loadMessages
apex.lang.loadMessagesIfneeded
モデルFieldMeta
に追加された新しいプロパティ:
dataType
calcValue
aggregates
dependsOn
既存のdefaultValue
プロパティをファンクションにすることもできるようになりました。
モデルRecordFieldMetadata
に追加された新しいプロパティ:
stale
TableModelView
ウィジェットおよびグリッド・ウィジェットの新しいオプション:
hideEmptyFooter
noDataIcon
pagination.hideSinglePage
3.1.16 テンプレート・ディレクティブ
ページ・デザイナ・ヘルプで「テンプレート・ディレクティブのサポート」として識別される特定の属性は、アイテムまたは列に基づく条件および反復を記号置換とあわせてサポートします。これは、新しいカード・リージョンおよび対話グリッドの一部の属性(HTML式など)に適用されます。クライアント側の記号置換では、ラベルや表示などの列およびアイテムのプロパティ参照もサポートされます。
関連項目:
- Oracle Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドのテンプレート・ディレクティブの使用
- Oracle Application Express JavaScript APIリファレンスの
apex.util.applyTemplate
4.1 変更された動作
このセクションは、このドキュメントを作成していた時点での最新です。変更された動作の最新のリストについては、次の場所の「Known Issues」ページを参照してください。
https://www.oracle.com/tools/downloads/apex-downloads/apex-202-known-issues.html
このリリースで変更された動作を次に示します。
4.1.1 ブラウザ要件
Oracle Application Expressでは、JavaScript対応のブラウザが必要であり、Google Chrome、Mozilla Firefox、Apple SafariおよびMicrosoft Edgeの現在のリリースおよび以前のメジャー・リリースがサポートされています。
4.1.2 apex_rest.getreport APIを削除
以前に非推奨になったAPI apex_rest.getreport
は、このリリースでApplication Expressから削除されました。
4.1.3 apex_rest.getservicedescription APIを削除
以前に非推奨になったAPI apex_rest.getservicedescription
は、このリリースでApplication Expressから削除されました。
4.1.4 共通スキーマのランタイム・エラー
デフォルトでは、Application Expressはユーザー・コードをCDB共通スキーマとして実行することを禁止しています。このようなスキーマをアプリケーション・スキーマとして使用するか、SQLワークショップでコードを実行するために使用すると、ランタイム・エラーが発生します。共通スキーマを使用する必要があるお客様は、次の条件付きコンパイルを使用して、SYSが所有するパッケージを再コンパイルする必要があります。
SQL> alter session set plsql_ccflags='apex_enable_common_user:true';
SQL> alter package sys.wwv_dbms_sql_apex_200200 compile body;
4.1.5 ファイル参照アイテムをドロップ・ゾーンとしてレンダリング
ファイル参照アイテム・タイプには、ファイル参照をドロップ・ゾーンとしてレンダリングできる「表示形式」
などの新しい属性が含まれています。
4.1.6 クライアント側の記号置換で表示値が返されなくなった
以前は、(対話グリッドなどで) applyTemplate
を使用している場合に、表示値を持つページ・アイテムまたは列アイテムを参照すると、表示値がテンプレート出力で置換されていました。たとえば、選択リストP1_SEL_MOOD
でoption value='H'
およびdisplay label='Happy'
を指定し、テンプレートI am &P1_SEL..
で使用した場合、出力はI am Happy.
になりますが、サーバーではI am H.
と出力されます
現在は、クライアントとサーバーの動作が同じになりました。表示値を表示するには、%display
を使用します。例: I am &P1_SEL%display..
4.1.7 データ・ロードでのCSVファイルのデフォルト・エンコーディングがISO-8859-1に変更された
このリリースより前は、SQLワークショップでデータ・ロードにアップロードされたCSVファイルは、デフォルトでUnicodeでエンコードされていました。
現在、SQLワークショップでデータ・ロードにCSVファイルをアップロードする場合のデフォルト・エンコーディングはISO-8859-1になりました。
エンコーディングは、プレビュー画面の「ファイル・エンコーディング」選択リストを使用して変更できます。
4.1.8 Webシートの作成がデフォルトで無効
このリリースでは、Webシート・アプリケーションを作成する機能がデフォルトで無効になっています。
Webシート・アプリケーションの作成を有効にするには、APEX_INSTANCE_ADMIN
パッケージを使用してWEBSHEET_CREATE_ENABLED
インスタンス・パラメータをY
に設定します。
4.1.9 「チェック・ボックス」が「チェック・ボックス・グループ」に名称変更された
「チェック・ボックス」アイテムが「チェック・ボックス・グループ」に名称変更されました。機能の変更はありません。
この名称変更により「ラジオ・グループ」との一貫性が実現し、新しい単一のチェック・ボックスで、チェック・ボックスというより適切な名前を使用できるようになりました。
4.1.10 クラシック・レポートまたは対話モード・レポートのCSVエクスポートに対する変更
クラシック・レポートまたは対話モード・レポートのCSV出力で、各値が囲み文字で囲まれなくなりました。
対話モード・レポートのCSV出力で、NULL
値が「NULL値の表示形式」メッセージに置き換えられなくなりました。
下位互換性を保持するには、リージョン・ソース属性でオプティマイザ・ヒントとしてCSV_LEGACY
を指定します。
4.1.11 JavaScriptアイテム・インタフェースの変更
アイテム・コールバック・プロパティおよびapex.page.itemCallbacks
プロパティを含む、JavaScriptアイテム・インタフェースAPIのドキュメント化されておらず、サポートされていない内部詳細に依存するコードの更新が必要になる場合があります。
apex.item.create
に渡されるpItemImpl
オブジェクトがアイテム・インスタンスになり、デフォルトのアイテムの動作がプロトタイプになりました。この変更により、アイテム・プラグイン開発者はアイテムに新しいメソッドやプロパティをより簡単に指定できるようになりました。
4.1.12 ページ・デザイナでのリージョン属性および印刷プロパティの配置変更
このリリースより前は、ページの左側にある「レンダリング」ツリーで関連するリージョンのサブノードを選択することで、これらのプロパティを編集でき、プロパティ・エディタには現在の選択のプロパティが表示されていました。
このリリース以降は、編集操作を簡略化するために、ツリーに「属性」および「出力」サブノードが表示されなくなりました。リージョンを選択すると、プロパティ・エディタでそのリージョンの他のメイン・プロパティの隣に、「属性」タブと「出力」タブ(使用可能な場合)が表示されるようになりました。
4.1.13 サイド・メニュー・ナビゲーションおよびメガ・メニュー・ナビゲーションのショートカットおよびターゲット属性
リンク・ターゲットおよびキーボード・ショートカット属性は、サイド・ナビゲーション・メニューおよびトップ・ナビゲーション・メガ・メニューのリストで機能します。
このリリースより前は、トップ・ナビゲーション・メニューでのみ機能していました。
ショートカットを使用するには、「共有コンポーネント」の「ナビゲーション・メニュー」テンプレート・オプションを開き、「アクションの追加」をクリックします。ID属性およびショートカット・キーのナビゲーション・リスト・エントリ値を指定します。リンク・ターゲット値を_blank
に設定すると、新しいタブでリンクが開きます。
4.1.14 データベース・オブジェクトの依存性ユーティリティの削除
アプリケーション・レベルのユーティリティ「データベース・オブジェクトの依存性」は、依存性レポートで最近のリリースの機能の新しい属性の多くが省略され、アプリケーションで使用されているオブジェクトの評価が不完全になったため、このリリースから削除されました。
オラクル社は将来のリリースでこの機能を更新する可能性があります。
4.1.15 互換性モード
アプリケーション属性「互換性モード」は、Application Expressランタイム・エンジンの互換性モードを制御します。特定のランタイム動作は、リリース間で異なります。互換性モード属性を使用して、特定のアプリケーション動作を取得できます。この項では、互換性モードの変更内容をリリース別に示します。すべてのモードでの変更内容は包括的であること、つまり、古いリリースでのすべての変更内容が新しいリリースに含まれることに注意してください。
互換性モードの変更内容(モード4.1)
Oracle Application Expressリリース4.1では、アイテムのソースの列名が無効である場合、ページのレンダリング時にAutomatic DMLフォームによってエラーが生成されます。Oracle Application Expressリリース4.1以前では、アイテムのソースの列名が無効であっても、ページのレンダリング時にエラーが生成されませんでしたが、アイテムのセッション・ステートも設定されませんでした。
また、Oracle Application Expressリリース4.1では、「キャッシュ」および「フレームへの埋込み」という2つの新しいアプリケーション・セキュリティ属性があり、ブラウザ・セキュリティを制御できます。Cache属性を有効にすると、ブラウザでアプリケーションのページ・コンテンツをメモリー内とディスク上の両方のキャッシュに保存できます。Embed in Frames属性は、ブラウザのフレーム内にアプリケーションのページを表示させるかどうかを制御します。4.1より前の互換性モードで実行中のアプリケーションは、キャッシュが有効化され、「フレームへの埋込み」が許可に設定されているかのように機能します。互換性モード4.1以上で実行中のアプリケーションでは、特定のブラウザ・セキュリティ属性が考慮されます。
また、Oracle Application Expressリリース4.1では、Oracle Bug#12990445のため、行の自動処理(DML)のプロセス・タイプに次の変更が実装されました。列をINSERT文に含める必要があるかどうかを判断するように、INSERTを実行するコードが変更されました。これらは、UPDATEの前のチェックと同じチェックであることに注意してください。新しいチェックは次のとおりです。
-
ソース・タイプは「DB列」であるか。
-
ページ・アイテムはPOSTリクエストに含まれているか。たとえば、ページ・アイテムが条件付きで、ページのレンダリング中に条件がFALSEと評価された場合、POSTリクエストには含まれません。
-
ページ・アイテムは、「状態の保存」が「いいえ」に設定されている「表示のみ」タイプでないか。
これらの動作を有効化するには、「互換性モード」を4.1以上に設定します。前のリリースと一致する動作の場合は、「互換性モード」を「4.1前」に設定します。
互換性モードの変更内容(モード4.2)
Oracle Application Expressリリース4.2では、新規グリッド・レイアウトが変更されたため、ページのレンダリング時、特定の表示ポイントのすべてのリージョンが、その表示ポイントのレンダリング前に評価され、そのリージョンを表示するかどうかが特定されます(このため、グリッド・レイアウトでレンダリングする列数を決定できます)。評価の戻り値がtrueのリージョンは実行および表示されます。ただし、PL/SQLベース・リージョンがセッション・ステートを設定し、それがリージョンを表示するかどうかを決定するために後続のリージョン条件で使用されている場合には、これは機能しません。そのような状況の場合、表示ポイントがレンダリングされる前に、条件はすでにチェックされています。計算またはPL/SQLプロセスを使用して、リージョンが表示される前にセッション・ステートを設定します。前のバージョンでは、各リージョンが表示される直前に条件が評価されていました。
Oracle Application Expressリリース4.2では、プロセス・ポイントが「リージョンの前」の計算およびプロセスは、リージョンがレンダリングされる前に実行されます。プロセス・ポイントが「リージョンの後」の計算およびプロセスは、すべてのリージョンのレンダリング後に実行されます。前のバージョンでは、計算およびプロセスは、リージョン表示ポイントの「ページ・テンプレート・ボディ」(1-3)の前後に実行されていました。
Oracle Application Expressパッチ・セット4.2.2では、互換性モード4.2のために2つの新規互換性モード変更が追加されました。
-
テキスト領域が、テキスト入力を制限する「最大幅」属性を常に使用するように変更されました。
-
レポート列リンクに対してセキュリティが拡張され、リンクにJavaScriptと他のレポート列置換への参照の両方が含まれ、次のようになります。
javascript:alert( 'Delete #NAME#' );
前述の例で、
NAME
はレポート内の列名です。
Oracle Application Expressリリース4.2.1以前では、クロスサイト・スクリプティングの脆弱性から保護するために、レポート・ソースの列値を明示的にエスケープして、JavaScriptリンクで安全に使用できるようにする必要がありました。互換性モード4.2で実行する場合、列が特殊文字をエスケープするように定義されていると、Oracle Application ExpressはJavaScriptリンクで参照されている列名置換をJavaScriptで自動的にエスケープします。
これを修正するために、Oracleでは、JavaScriptで手作業で記述したエスケープをレポート・ソースから削除し、ネイティブ・エスケープを使用することをお薦めします。
互換性モードの変更内容(モード5.0)
Oracle Application Expressリリース5.0では、#WORKSPACE_IMAGES#
を使用して静的アプリケーション・ファイルを参照した場合に、アプリケーション・ファイルが返されなくなりました。かわりに、#APP_IMAGES#
を使用します。
リリース5.0以前では、データのアップロードを使用する開発者には、日付書式を選択するオプションが提供されていませんでした。かわりに、パーサーがユーザーのエントリに最適な書式を選択していたか、エンド・ユーザーがユーザー独自の書式を入力できました。Oracle Application Expressリリース5.0に含められた新しいアイテムにより、ユーザーは、アプリケーションの日付書式か、ユーザーが入力した書式を選択できます。リリース5.0より前に作成されたアプリケーションにはアイテムがないため、5.0の互換性モードでは、ユーザーがデータを入力したかどうかがチェックされます。データが入力されていない場合は、アプリケーションの日付書式が適用されます。
セッション・タイムアウトが発生し、タイムアウトURLが指定されていない場合、Oracle Application Expressはアプリケーションのホームページにリダイレクトするかわりにエラーを生成します。Ajaxリクエストのセッション設定が失敗した場合も、Oracle Application Expressはエラーを生成します。JSONを想定するAjaxリクエストの場合、応答は、エラーについて説明するメンバーを含むJSON文字列となります。他のリクエストの場合、エラーはエラー・ページに表示されます。
属性「使用されるソース」が「セッション・ステートの値がNULLの場合のみ」に設定されているデータベース列に基づくページ・アイテムは、そのページ・アイテムがレンダリングされるとエラーを生成します。複数のレコードを表示および保存する場合、この設定をデータベース列に使用することは非常に危険であり、誤ってデータを上書きする可能性があります。常に「使用されるソース」属性を「セッション・ステートの既存の値を常に置換」に設定してください。
互換性モードの変更内容(モード5.1/18.1)
Oracle Application Expressリリース18.1では、「検証の実行」属性が「はい」に設定されているボタンをクリックすると、クライアント側の検証(必須アイテム・チェックなど)がいくつか実行され、すべての問題を修正するまでページは送信されません。以前のバージョンでは、このフラグは単にサーバー側の検証を実行するかどうかを決定するために使用されていました。
ヒント:
互換性モードを5.1/18.1に変更するときには注意してください。「取消」、「前へ」などのボタンで、「検証の実行」フラグが「はい」に誤って設定されており、「送信後」ブランチを使用している場合、このようなボタンをユーザーがクリックしても検証が実行されることはありません。この問題に対処するには、新しいクライアント側の検証を使用するか、「検証の実行」を「いいえ」に設定します。
リリース5.1では、「結果を待機」属性が「はい」
に設定されているAjaxベースの動的アクションによって、非同期Ajaxコールが実行されます。5.1より前では、そのようなコールは同期的に行われます。
互換性モードの変更内容(モード19.1)
Oracle Application Express 19.1では、リッチ・テキスト・エディタによって、Max Length
アイテム属性の検証が強制されます。HTMLマークアップの長さがMax Length
値を超えると、エラー・メッセージが生成されます。
互換性モードの変更内容(モード19.2)
Oracle Application Express 19.2の「クラシック・レポート」では、空の列値は、改行なしの空白文字(
)を使用するのではなく空のセルとしてレンダリングされます。
4.1.16 Oracle Database 11g以上のネットワーク・サービスの有効化
Oracle Application Expressでアウトバウンド・メールを送信したり、Webサービスを使用したり、PDFレポートの印刷を使用するには、Oracle Database 11g以上のバージョンでネットワーク・サービスを有効にする必要があります。
4.1.16.1 ネットワーク・サービスを有効化する場合と理由
ネットワーク・サービスを有効化すると、Oracle Application Expressでのアウトバウンド・メールの送信、Application ExpressでのWebサービスの使用、BI Publisherを使用したPDFレポートの出力に対するサポートが有効になります。
Oracle Database 11gリリース2以上では、ネットワーク・サービスとの通信機能が、デフォルトで無効化されています。このため、Oracle Database 11gリリース2以上でApplication Expressを実行している場合は、新しいDBMS_NETWORK_ACL_ADMIN
パッケージを使用して、APEX_200200
データベース・ユーザーにすべてのホストに対する接続権限を付与する必要があります。これらの権限の付与に失敗すると、次の場合に問題が発生します。
-
Application Expressでアウトバウンド・メールを送信する。
ユーザーは、
APEX_MAIL
パッケージのメソッドをコールできますが、アウトバウンド電子メールの送信時に問題が発生します。 -
Application ExpressからWebサービスを使用する。
-
Application ExpressからアウトバウンドLDAPコールを作成する。
-
BI Publisherを使用してPDFレポートを出力する。
ノート:
古いApplication Expressバージョンの構成に基づいて12c以上のデータベース上でApplication Expressをアップグレードすると、アップグレードによってネットワーク・サービスが自動的に構成されます。ヒント:
このセクションで示されている例を実行するには、データベースのcompatible初期化パラメータが11.1.0.0.0以上に設定されている必要があります。11gまたは12cのデータベースでは、デフォルトではパラメータは事前に適切に設定されますが、以前のバージョンから11gまたは12cにアップグレードされたデータベースではそうでない場合があります。データベース初期化パラメータの変更の詳細は、Oracle Database管理者ガイドのOracle Databaseの作成と構成を参照してください。
4.1.16.2 Oracle Database 12c以前での接続権限の付与
APEX_200200
データベース・ユーザーに対して、任意のホストへの接続権限を付与する方法を示します。
次の例は、APEX_200200
データベース・ユーザーに対して、任意のホストへの接続権限を付与する方法を示しています。この例では、Oracle Application Expressがインストールされているデータベースに、SYSDBA
ロールが指定されているSYS
として接続するとします。
DECLARE
ACL_PATH VARCHAR2(4000);
BEGIN
-- Look for the ACL currently assigned to '*' and give APEX_200200
-- the "connect" privilege if APEX_200200 does not have the privilege yet.
SELECT ACL INTO ACL_PATH FROM DBA_NETWORK_ACLS
WHERE HOST = '*' AND LOWER_PORT IS NULL AND UPPER_PORT IS NULL;
IF DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.CHECK_PRIVILEGE(ACL_PATH, 'APEX_200200',
'connect') IS NULL THEN
DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.ADD_PRIVILEGE(ACL_PATH,
'APEX_200200', TRUE, 'connect');
END IF;
EXCEPTION
-- When no ACL has been assigned to '*'.
WHEN NO_DATA_FOUND THEN
DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.CREATE_ACL('power_users.xml',
'ACL that lets power users to connect to everywhere',
'APEX_200200', TRUE, 'connect');
DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.ASSIGN_ACL('power_users.xml','*');
END;
/
COMMIT;
次の例は、ローカル・ネットワーク・リソースへのアクセス権について、より少ない権限を付与する方法を示しています。この例では、電子メール・サーバーやレポート・サーバーなど、ローカル・ホストのサーバーへのアクセスのみを有効にします。
DECLARE
ACL_PATH VARCHAR2(4000);
BEGIN
-- Look for the ACL currently assigned to 'localhost' and give APEX_200200
-- the "connect" privilege if APEX_200200 does not have the privilege yet.
SELECT ACL INTO ACL_PATH FROM DBA_NETWORK_ACLS
WHERE HOST = 'localhost' AND LOWER_PORT IS NULL AND UPPER_PORT IS NULL;
IF DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.CHECK_PRIVILEGE(ACL_PATH, 'APEX_200200',
'connect') IS NULL THEN
DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.ADD_PRIVILEGE(ACL_PATH,
'APEX_200200', TRUE, 'connect');
END IF;
EXCEPTION
-- When no ACL has been assigned to 'localhost'.
WHEN NO_DATA_FOUND THEN
DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.CREATE_ACL('local-access-users.xml',
'ACL that lets users to connect to localhost',
'APEX_200200', TRUE, 'connect');
DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.ASSIGN_ACL('local-access-users.xml','localhost');
END;
/
COMMIT;
4.1.16.3 Oracle Database 12c以上での接続権限の付与
DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN
のプロシージャCREATE_ACL
、ASSIGN_ACL
、ADD_PRIVILEGE
およびCHECK_PRIVILEGE
は、Oracle Database 12cでは非推奨です。APPEND_HOST_ACE
を使用することをお薦めします。
次の例は、APEX_200200
データベース・ユーザーに対して、任意のホストへの接続権限を付与する方法を示しています。この例では、Oracle Application Expressがインストールされているデータベースに、SYSDBA
ロールが指定されているSYS
として接続するとします。
BEGIN
DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.APPEND_HOST_ACE(
host => '*',
ace => xs$ace_type(privilege_list => xs$name_list('connect'),
principal_name => 'APEX_200200',
principal_type => xs_acl.ptype_db));
END;
/
次の例は、ローカル・ネットワーク・リソースへのアクセス権について、より少ない権限を付与する方法を示しています。この例では、電子メール・サーバーやレポート・サーバーなど、ローカル・ホストのサーバーへのアクセスのみを有効にします。
BEGIN
DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.APPEND_HOST_ACE(
host => 'localhost',
ace => xs$ace_type(privilege_list => xs$name_list('connect'),
principal_name => 'APEX_200200',
principal_type => xs_acl.ptype_db));
END;
/
4.1.16.4 無効なACLエラーのトラブルシューティング
問合せを実行して、無効なACLエラーがある場合に特定する方法を学習します。
前述のスクリプトを実行した後にORA-44416: 無効なACL
のエラーが表示された場合は、次の問合せを使用して、無効なACLを特定します。
REM Show the dangling references to dropped users in the ACL that is assigned
REM to '*'.
SELECT ACL, PRINCIPAL
FROM DBA_NETWORK_ACLS NACL, XDS_ACE ACE
WHERE HOST = '*' AND LOWER_PORT IS NULL AND UPPER_PORT IS NULL AND
NACL.ACLID = ACE.ACLID AND
NOT EXISTS (SELECT NULL FROM ALL_USERS WHERE USERNAME = PRINCIPAL);
次に、次のコードを実行してACLを修正します。
DECLARE
ACL_ID RAW(16);
CNT NUMBER;
BEGIN
-- Look for the object ID of the ACL currently assigned to '*'
SELECT ACLID INTO ACL_ID FROM DBA_NETWORK_ACLS
WHERE HOST = '*' AND LOWER_PORT IS NULL AND UPPER_PORT IS NULL;
-- If just some users referenced in the ACL are invalid, remove just those
-- users in the ACL. Otherwise, drop the ACL completely.
SELECT COUNT(PRINCIPAL) INTO CNT FROM XDS_ACE
WHERE ACLID = ACL_ID AND
EXISTS (SELECT NULL FROM ALL_USERS WHERE USERNAME = PRINCIPAL);
IF (CNT > 0) THEN
FOR R IN (SELECT PRINCIPAL FROM XDS_ACE
WHERE ACLID = ACL_ID AND
NOT EXISTS (SELECT NULL FROM ALL_USERS
WHERE USERNAME = PRINCIPAL)) LOOP
UPDATE XDB.XDB$ACL
SET OBJECT_VALUE =
DELETEXML(OBJECT_VALUE,
'/ACL/ACE[PRINCIPAL="'||R.PRINCIPAL||'"]')
WHERE OBJECT_ID = ACL_ID;
END LOOP;
ELSE
DELETE FROM XDB.XDB$ACL WHERE OBJECT_ID = ACL_ID;
END IF;
END;
/
REM commit the changes.
COMMIT;
ACLを修正したら、このセクションにある最初のスクリプトを実行して、APEX_200200
ユーザーにACLを適用する必要があります。
5.1 非推奨となった機能
非推奨となった機能は、今後のリリースのOracle Application Expressでサポートを終了するか、削除する予定の機能です。機能がアプリケーション・メタデータまたはAPIに関連する場合、既存のアプリケーションはこの機能を引き続き使用できますが、この項の説明に従って開発者がアプリケーションを変更することをお薦めします。Application Express Advisorを使用して、非推奨となった属性に関して既存のアプリケーションをスキャンします。
5.1.1 非推奨になった生産性およびサンプル・アプリケーション
Application Expressリリース21.1以降、Application Expressは製品とともに生産性およびサンプル・アプリケーションを配布しなくなりました。かわりに、Oracleはスタータ・アプリケーション、サンプル・アプリケーションおよびサンプル・プラグインのコレクションをオンラインでダウンロードできるようにします。
次の生産性アプリケーションは非推奨になりました。Application Expressリリース21.1では削除されます。
- APEXアプリケーション・アーカイブ
- アプリケーション標準トラッカ
- 顧客トラッカ
- データ・レポータ
- グループ・カレンダ
- インシデント・トラッキング
- 商談トラッカ
- P-Track
- クイック投票
- サーベイ・ビルダー
次のビューのリストはこのリリースで非推奨になりました。21.1では削除されます。
APEX_PKG_APP_ACTIVITY
APEX_PKG_APP_AUTHENTICATIONS
APEX_PKG_APP_AVAILABLE
APEX_PKG_APP_INSTALL
APEX_PKG_APP_INSTALL_LOG
APEX_PKG_APP_INSTALLED
APEX_PKG_APPS
生産性およびサンプル・アプリケーションのリポジトリへのカスタム・アプリケーションのアップロードも非推奨になりました。21.1ではサポートが削除されます。
5.1.4 非推奨になったWebエントリ・ポイントのWWV_FLOW_EPG_INCLUDE_LOCAL
WWV_FLOW_EPG_INCLUDE_LOCAL
をコンパイルしてサポートされるWebエントリ・ポイントを変更することは、このリリースで非推奨になりました。かわりに、APEX_INSTANCE_ADMIN.ADD_WEB_ENTRY_POINT
およびAPEX_INSTANCE_ADMIN.REMOVE_WEB_ENTRY_POINT
を使用して、サポートされるエントリ・ポイントのリストを管理します。
20.2より前のリリースのデフォルト・リストには、いくつかのレガシー・エントリ・ポイントが含まれています。これらはデフォルトで無効化されるようになりました。これらのレガシー・エントリ・ポイントを有効にするには、インスタンス・パラメータENABLE_LEGACY_WEB_ENTRY_POINTS
をY
に設定します。
5.1.5 RTFとしての対話モード・レポートのダウンロードは非推奨
リッチ・テキスト・フォーマット(RTF)での対話モード・レポートのダウンロードは、このリリースで非推奨になりました。これは、将来のリリースでは削除される予定です。
5.1.6 非推奨になった生産性およびサンプル・アプリケーション専用ワークスペース
生産性およびサンプル・アプリケーション専用ワークスペースは、このリリースから非推奨になりました。
Application Expressリリース21.1以降、Application Expressでは生産性およびサンプル・アプリケーション専用ワークスペースがサポートされなくなりました。このタイプの既存のワークスペースは、リリース21.1では自動的に完全ワークスペースに切り替わります。
6.1 以前のリリースで非推奨
次の項では、以前のリリースで非推奨になりましたが、Oracle Application Expressで完全には削除またはサポート終了していない機能を示します。
この項の説明に従って開発者がアプリケーションの変更を開始することをお薦めします。Application Express Advisorを使用して、非推奨となった属性に関して既存のアプリケーションをスキャンします。
6.1.1 非推奨のJavaScript関数
次の関数は、このリリースでは非推奨となっています。
ユニバーサル・テーマのJavaScript API関数:
apex.theme42.util.mq
(かわりにapex.theme.mq
を使用してください)
6.1.2 非推奨になったjQuery UI
今回のリリースから、jQuery UIは非推奨になりました。サードパーティのApplication ExpressプラグインとカスタムのJavaScriptコードは、jQuery UIの参照がなくなるように更新することをお薦めします。
jQuery UIを使用するネイティブのApplication Expressコンポーネントは引き続き動作しますが、将来のリリースでサポートが廃止される予定です。
6.1.3 非推奨になったREST管理インタフェース
今回のリリースから、REST管理インタフェースが非推奨になりました。この機能は、将来のリリースで廃止される予定です。
関連項目:
- 『Oracle Application Express管理者ガイド』のREST管理インタフェースの使用に関する項
- 『Oracle Application Express APIリファレンス』のREST管理インタフェースの使用に関する項
6.1.4 ページ・アイテムの計算後操作は非推奨
ページ・アイテムの計算後機能は非推奨となっています。
この機能は、それが使用されていた既存のページ・アイテムでは引き続き使用できますが、新規ページ・アイテムに設定することや、過去にそれが使用されていなかった既存のページ・アイテムに追加することはできません。
6.1.5 「同じ行のすべてのページ・アイテムを表示」属性と「同じ行のすべてのページ・アイテムを非表示」属性は非推奨
「動的アクション」の「表示」アクションと「非表示」アクションには、それぞれ「同じ行のすべてのページ・アイテムを表示」属性と「同じ行のすべてのページ・アイテムを非表示」属性があります。これらの属性は、表ベースのレイアウトを使用するフォーム用に設計されています。「ユニバーサル・テーマ」では表ベースのレイアウトは使用されなくなったため、これらの属性は非推奨になりました。
この機能は、それが「はい」
に設定されていた既存の動的アクションでは引き続き使用できますが、開発者が新規動的アクションに対して選択することはできません。
6.1.6 AnyChart、AnyMapおよびAnyGanttの各チャートは非推奨
AnyChart、AnyMapおよびAnyGanttのレガシーのチャート作成コンポーネントは、このリリースでは非推奨となっており、次のリリースで削除されます。かわりにJETチャート作成ソリューションを使用してください。
6.1.8 apex.widget.initPageItemファンクションは非推奨
apex.widget.initPageItem
ファンクションは非推奨です。かわりに、アイテム・プラグインの作成者はapex.item.create
を使用する必要があります。
6.1.9 「ポップアップLOV」テンプレートは非推奨
「ポップアップLOV」テンプレート・タイプは非推奨になりました。今後リリースされるApplication Expressでは、「ポップアップLOV」ダイアログのレンダリングにこのテンプレートは使用されません。
6.1.10 afterModifyは非推奨
apex.item
のコールバックafterModify
は非推奨になりました。主にjQuery Mobileのために使用されていましたが、これはサポートされなくなっています。
6.1.11 apex.page.confirm pMessageパラメータは非推奨
apex.page.confirm
のパラメータpMessage
は、デフォルト値がなくなりました。今後は、必須のパラメータになる予定です。
6.1.12 apex.navigation.dialog.fireCloseHandlerファンクションは非推奨
apex.navigation.dialog.fireCloseHandler
ファンクションは非推奨です。これは、将来のリリースでは削除される予定です。
7.1 サポートが終了した機能
サポートが終了した機能は使用できなくなりました。サポートが終了した機能がアプリケーション・メタデータまたはAPIに関係している場合、既存のアプリケーションが以前のように機能しないことがあります。機能を置き換えるようにアプリケーションを変更することをお薦めします。
7.1.1 ユニバーサル・テーマでサポート終了したテーマ・スタイル「Vista」
今回のリリースから、ユーザーはアプリケーションの作成ウィザードから「Vista」テーマ・スタイルを選択できなくなりました。「Vista」テーマ・スタイルはサポート終了しました。
かわりに「Vita」テーマ・スタイルを使用し、テーマ・ローラーを使用して「Vista」と同様のルック・アンド・フィールを実現することをお薦めします。
7.1.2 apexrefreshイベントはサポート終了
apexrefresh
イベントの使用によるリージョンのリフレッシュはサポート終了しました。
以前は、次のようなコードでリージョンをリフレッシュできました。
apex.event.trigger( "#myRegionStaticID", "apexrefresh" );
かわりに、apex.region().refresh()
メソッドを使用します。たとえば、前述のコードを次のように置き換えることができます。
apex.region("myRegionStaticID").refresh();
7.1.3 APEX_ERROR.GET_ARIA_ERROR_ATTRIBUTESのサポート終了
APEX_ERROR.GET_ARIA_ERROR_ATTRIBUTES
はサポート終了しました。
開発者は、この機能を、より優れたサポートをネイティブ機能に提供するapex_plugin_util.get_element_attributes
に置き換えることができます。
7.1.4 APEX_UTIL.STRING_TO_TABLEファンクションのサポート終了
APEX_UTIL.STRING_TO_TABLE
はサポート終了しました。
かわりにAPEX_STRING.STRING_TO_TABLE
を使用してください。
7.1.5 APEX_UTIL.TABLE_TO_STRINGファンクションのサポート終了
APEX_UTIL.TABLE_TO_STRING
はサポート終了しました。
かわりにAPEX_STRING.TABLE_TO_STRING
を使用してください。
7.1.6 APEX_PAGE.IS_JQM_SMARTPHONE_UIはサポート終了
PL/SQLファンクションAPEX_PAGE.IS_JQM_SMARTPHONE_UI
はサポートされなくなりました。
7.1.7 openModalとcloseModalはサポート終了
ドキュメントに記載されていないテーマ固有の関数openModal
およびcloseModal
はサポート終了しました。
解決方法
apex.theme.openRegion
関数およびapex.theme.closeRegion
関数、または対応する動的アクション「リージョンを開く」および「リージョンを閉じる」を使用してください。
7.1.8 表形式フォームのサポート終了
このリリース以降、レガシー表形式フォームの新規作成はサポートされなくなります。
APEX_ITEM
APIはレガシー・コードとみなされるため、新しい開発には使用しないでください。
既存の表形式フォームは引き続き機能します。
表形式フォームのかわりに対話グリッドを使用します。
7.1.9 サポートが終了したWebリスナー
今回のリリースから、次のWebリスナーのサポートが終了します。
- Oracle HTTP Server (mod_plsql)
- 埋込みPL/SQLゲートウェイ
今後、Application Expressは、Oracle REST Data Servicesのみをサポートするようになります。
7.1.10 Internet Explorer 11のサポート終了
このリリース以降、Internet Explorer (IE) 11のサポートが終了します。
Microsoft Edge (およびGoogle Chrome、Mozilla Firefox、Apple Safari)の現在のリリースおよび以前のメジャー・リリースのみがサポートされます。
7.1.12 サポートが終了した生産性アプリケーション
今回のリリースから、次の生産性アプリケーションのサポートが終了します。
- バグ・トラッキング
- チェックリスト・マネージャ
- 競合分析
- デシジョン・マネージャ
- ライブ投票
- 議事メモ
- スクリプト・プランナ
7.1.13 サポートが終了したJavaScript関数
今回のリリースから、次の関数のサポートが終了します。
テーマ固有のグローバル関数:
-
openModal
-
closeModal
apex.item
ネームスペース:
-
afterModify
apex.page.confirm
パラメータ:
-
pMessage
デフォルト値
その他:
-
$d_Find
-
$d_LOV_from_JSON
-
$dom_JoinNodeLists
-
$dom_Replace
-
$f_Enter
-
$f_First_field
-
$s_Split
-
$tr_RowMoveFollow
-
$u_ArrayToString
-
$u_js_temp_drop
-
$u_SubString
-
$x_Check_For_Compound
-
$x_object
-
$x_Show_Hide
-
addLoadEvent
-
ajax_Loading
-
apex.navigation.dialog.fireCloseHandler
-
base_disableItem
-
confirmDelete2
-
dhtml_ShuttleObject
-
doMultiple
-
findPosX
-
findPosY
-
flowSelectAll
-
getScrollXY
-
hideShow
-
html_GetTarget
-
html_ReturnToTextSelection
-
html_RowDown
-
html_RowUp
-
html_StringReplace
-
htmldb_ch
-
htmldb_ch_message
-
htmldb_doUpdate
-
htmldb_goSubmit
-
htmldb_item_change
-
ie_RowFixFinish
-
ie_RowFixStart
-
json_SetItems
-
lc_SetChange
-
selectString
-
setCaretToBegin
-
setCaretToEnd
-
setCaretToPos
-
setSelectionRange
-
setValue2
-
widget.util.disableIcon
-
wiget.util.enableIcon
8.1 修正されたバグ
次の項では、このリリースで修正されたバグの一覧を示します。
表 - Oracle Application Express 20.2で修正されたバグ
バグ番号 | 説明 |
---|---|
11714463 | ページ・ロード動的アクションがリッチ・テキスト・エディタ・アイテム・タイプに影響しない |
18188460 | UI: 単一値/アイテムのチェック・ボックスで不要なグループ・タグがレンダリングされる |
20696803 | JAWSでコード・エディタのコード補完にアクセスできない |
25245829 | 対話グリッド: 単一行ビュー: リンクおよびボタンを配置したキーボードの問題 |
25565254 | 対話グリッド・フィルタが複数値列シャトル、チェック・ボックスで機能しない |
25652098 | CHARセマンティクスを持つVARCHAR列のアイテム最大長属性が正しくない |
28069813 | 対話グリッドのスクロール、集計、コントロール・ブレークが縮小状態に従わない |
28626128 | 対話グリッド行を複製および保存後に削除できる |
29416983 | ディテール・インスタンスに多数の行がある場合の対話グリッドのマスター・ディテールの問題 |
29754010 | APEXでテーマ・ローラーとともにマップ・ビューアV2 APIを使用する場合のエラー |
30360211 | アプリケーション全体でのページ別名の一意性が強制されない |
30473457 | 対話グリッド: 変更されていないテキスト領域が変更済とマークされる |
30618169 | ポップアップLOVおよびURLリージョンの両方を含むAPEXページの捕捉されないTYPEERROR |
30728792 | APEXアプリケーションの19.1への移行後にクラシック・レポートCSVのダウンロードが失敗する |
30733498 | グローバル・ページにインライン・ダイアログがある場合に、クイック編集でグローバル・ページが開く |
30770173 | 対話グリッド: 日付ピッカー・アイテムを含む行を追加した後で、Firefoxで保存がハングする |
30801170 | 動的アクションを使用した対話グリッドのフィールドの有効化/無効化が、最初の変更後に失敗する |
30902888 | HTML 5棒グラフのプラグインのスクリーン・リーダー用のリンクがわかりにくい |
30944688 | 複数のアプリケーションが同じセッションを共有する場合に、APEX_THEME.SET_USER_STYLEによって問題が発生する |
30965541 | カラー・ピッカーを使用して[Esc]を押すと、テーマ・ローラーが閉じ、エラーが発生する |
30969083 | セッションの認証スイッチが初回リクエストで機能しない |
30975988 | APEX_DATA_PARSER/SQLワークショップ・データ・ロードで「空白の強制切捨て」オプションを指定する必要がある |
30982076 | テキスト領域で、最大長属性で指定された文字数より多くの文字を入力できる |
30985042 | 星評価アイテムで、クリック・イベントの値が正しく設定されない |
30997511 | 1つのマスター・レコードが選択されていない場合に、対話グリッドのマスター・ディテールでディテールに行を追加すると、Javascriptエラーが発生する |
31008753 | 「Webソース・モジュール」→「データ・プロファイル」→「列」ダイアログの非表示スイッチで、「はい」と「いいえ」が正しく認識されない |
31011905 | 対話グリッドにおいて、PK列がデフォルトの「順序」で、かつ順序名が小文字で指定されている場合に、保存すると「内部エラー」が発生する |
31013186 | 開発ツールバーでデバッグを設定すると、簡易URLで失敗する |
31067197 | 対話グリッド: 50行を超えると集計行が重複する |
31074354 | 同じ列に別のフォーム・アイテムが存在する場合、フォーム・リージョン列は条件によって除外され、更新されない |
31121847 | PREPARE_URL: ジョブで生成されたアプリケーション/ユーザーのチェックサムを持つリンクは無効である |
31136919 | 対話グリッド列の検証で「他のページにコピー」が機能しない |
31145675 | 表がワークスペース・スキーマに属していない場合、ファセット検索ページの作成でエラーが発生する |
31175085 | DMLが実行されたとき、大規模なSQL式を含む対話グリッド列によってORA-06502 (結合配列キーは、その型制約に違反しています)がスローされる |
31178904 | Markdownエディタを使用した対話グリッド: マークダウン列に対して検索が実行されない |
31180890 | 対話グリッド: エラー - Webソースに基づくカスケード親アイテムを含むLOV列 |
31198904 | 簡易URL: エンド・ユーザーの初回パスワード変更で404エラーが発生する |
31200582 | テキスト領域からスクリーン・リーダーに重複ラベルが通知される |
31219482 | 集計と値によるソートが有効になっている場合に、対話グリッドのチャート・ビューでORA-904 (無効な識別子)がスローされる |
31245629 | ファセット検索の「ラジオ・ボタンの非表示」属性が機能しない |
31247345 | レガシーACLおよびDDLが削除される |
31309191 | 共有LOVがこのWebソース・モジュールを使用している場合に、新しいWebソース操作パラメータを追加するとORA-2291がスローされる |
31330739 | 対話グリッドのハイライト・オプション - 手動で色を入力すると、エラーORA-06502がスローされる |
31330965 | Google reCAPTCHAを使用するAPEXからポップアップLOVを使用すると、Javascriptエラーが表示される |
31344315 | 追加されたフィルタが多すぎる(約30以上)場合に、対話モード・レポートでORA-6502エラーが発生する |
31352694 | 「ローカル・タイムゾーン付きタイムスタンプ」列を置き換える |
31357942 | 英語以外の言語を使用したサンプル・データ・セットの問題 |
31364757 | 解析するデータに多数の引用符で囲まれた改行が含まれている場合に、APEX_DATA_PARSERの動作が非常に遅くなる |
31366060 | コピー・ダウンにより、捕捉されないTYPEERROR: 「トリガー」プロパティを読み取れませんがスローされる |
31450791 | 「グループ化」列が非表示の場合に、対話モード・レポートのグループ化ビューのAPEX_REGION.OPEN_QUERY_CONTEXTがORA-904で失敗する |
31454691 | RESTワークショップでのアクセシビリティの問題 |
31472808 | マスター・ディテール: ディテール行の「編集」をクリックするとORA-20999が発生する |
31498325 | 処理する最大行数が設定されている場合に、「対話モード・レポート」→「ページ区切り」行数が正しくない |
31511086 | 対話グリッド列で星評価が使用されている場合に、ページを送信できない |
31512450 | 開発者ツールバー: テンプレートのないページ・アイテムにメッセージがない |
31516909 | データが見つからない場合に、ガント・チャートでデータがリフレッシュされない |
31520637 | パブリックである既存のカスタム対話モード・レポートを保存するときに、「パブリック」チェック・ボックスが選択されない |
31523316 | リスト詳細ページ4000:4050で、条件付き列およびコピー列のアイコンにアクセスできない |
31524482 | 「テーマ」ページ→「ユニバーサル・テーマ」列に、正しくない値/アクセス可能なラベルが含まれている |
31534646 | 簡易URL: ユーザー・レベルとアプリケーション・レベルのチェックサムの問題 |
31551131 | APEX管理サービスでダーク/ライト・モードが保持されない |
31572273 | SQLワークショップのデータ・ロードで、20を超えるCLOB列に対してエラーが発生しない |
31573215 | 動的アクションの「初期化時に実行」プロパティが正しく設定されない |
31582789 | 2Gを超えるCSVファイルに対してAPEX_DATA_PARSERからORA-1426 (数値オーバーフロー)がスローされる |
31605614 | アイテム置換ファインダ・モーダル・ダイアログ・レイアウトの問題 |
31606071 | 読取り専用列がコントロール・ブレークの一部である場合に、対話グリッドが行を追加できない |
31611613 | APEX_EXEC.EXECUTE_PLSQLが、パラメータ(バインド)内のNON-VARCHAR2をNULLとして扱う |
31612299 | ページ・デザイナ: スクリーン・リーダーでクラシック・レポートの列の順序を変更できない |
31624522 | メニュー実装のアクセシビリティの問題 |
31629892 | アプリケーションのコピー: 「サポートするオブジェクトの定義のコピー」を有効にした後で、「コピー先」のアプリケーション名が「コピー元」に戻る |
31643831 | 「アプリケーションの作成ウィザード」→アイコンの選択ダイアログ→「アイコンの色」ラジオ・ボタンにアクセス可能なラベルがない |
31662176 | SUCCESS_MSG.SINGLE_ROW_UPDATEDが翻訳可能メッセージとしてドキュメント化されていない |
31665929 | セッション時間アラートで、「期限切れ」のかわりに「終了」という言葉を使用する必要がある |
31666231 | 主キー以外のページ・アイテムが存在しない場合に、フォーム・リージョンで削除アクションが実行されない |
31667669 | 日付ピッカーおよびポップアップLOVアイテム・タイプのフローティング・ラベルが正しく動作しない |
31673040 | JETチャート: ドーナツ・グラフに「円選択効果」設定が反映されない |
31694881 | マークダウン・タイプ列が、標準以外のテンプレートを使用したクラシック・レポートでレンダリングされない |
31726393 | サポートするオブジェクトをデータベース・オブジェクトから作成した場合に、SYSで始まる名前のオブジェクトが正しくフィルタされない |
31755999 | HTML 5棒グラフのプラグインで、書式マスクを使用する値がレンダリングされない |
31768792 | 他のアプリケーションからページをコピーしても、リージョンのWebソース・パラメータが正しくコピーされない |
31769340 | JETチャート: ティック・ラベルが表示されていない場合に、ティック・ラベルのフォント属性を非表示にする必要がある |
31769724 | WHERE句およびOracle Text索引列を含むSQL問合せを使用したレポートがORA-907で失敗する |
31775348 | 「REST対応SQL」→「使用状況のレポート」で共有LOVの使用が省略される |
31784358 | ページ・デザイナの「送信するページ・アイテム」属性が255文字に制限されている |
31791970 | CSVファイルが無効な場合に、SQLワークショップ・データのロードがHTTP-500で失敗することがある |
31809249 | APEX_VIEWS.SQLにセミコロンがないために、一部の環境でAPEXのインストールが失敗することがある |
31812780 | APEX_JSON.PARSE: JSON値に大きいCSVデータが含まれる場合のVALUE_ERROR |
31813930 | レガシー表形式フォームで、「XからYの範囲の行」ページ区切りスキームが機能しない |
31820226 | JETチャート: ラベル・フォント属性が、ガント・チャートまたはステータス・メーター・ゲージ・チャートに適用されない |
31831814 | ライト・モード: SQLワークショップ・クエリー・ビルダーのカラー・コントラストの問題 |
31866911 | 対話グリッド・レポートの「IN」演算子へのリンクで値が解析されない |
31891890 | ヘッダーがリージョンに固定されている場合に、対話グリッドに常に水平スクロールバーが表示される |
31962055 | ファセット検索の選択リスト・ファセットに、ゼロ件のオプションが表示される |
31962253 | ORACLE_APEX_DICTIONARY_CACHEが、ORA-06502文字から数値への変換エラーで失敗する |
31972864 | NULLの表示値が定義されたポップアップLOVにスクリーン・リーダーからアクセスできない |
31989560 | 認証後のAPEX_SESSION.CREATE_SESSIONで、Cookie名へのアクセス時にエラーが発生する |
32016471 | APEX_LANG.EMIT_LANGUAGE_SELECTOR_LISTで、APEXの翻訳先の言語のみが表示される |
表 - 20.2で修正されたバグ – 生産性アプリとサンプル・アプリ
バグ番号 | 説明 |
---|---|
23604456 | アプリケーション標準トラッカ: 自動テスト・ジョブを削除できない |
30228768 | 顧客トラッカ: 正しくないまたは誤解を招くアクセス制御構成 |
30902911 | クイック投票: 1ページの投票リージョンがスクリーン・リーダーで理解しにくい |
30973070 | P-Track: 指定された月に対してうるう年の日付が無効であるORA-06512 |
30988789 | グループ・カレンダ・サンプル: 12ページのLAST_VIEWアプリケーション・アイテムのチェックサム・エラー |
31316744 | グループ・カレンダとメイン・カレンダの表示時間の問題 |
31352674 | パッケージ・アプリケーションで「ローカル・タイムゾーン付きタイムスタンプ」列を置き換える |
31662877 | パッケージ・アプリケーション: データ・レポータ・フィルタ・レポートでの正しいタイムスタンプ書式の表示に関する問題 |
9.1 オープン・バグおよび既知の問題
この項では、Oracle Application Expressリリース20.2のバグおよび既知の問題について説明します。
ヒント:
このセクションは、このドキュメントを作成していた時点での最新です。変更された動作の最新のリストについては、次の場所の「Known Issues」ページを参照してください。
https://www.oracle.com/tools/downloads/apex-downloads/apex-202-known-issues.html
- 対話グリッド・セルに表示値ではなくLOVの戻り値が表示される
- サーベイ・ビルダーに簡易URLとの互換性がない
- データ・レポータのアップグレード後の対話モード・レポートに関わる既知の問題
- Firefoxでコンポーネント・ビューを使用する場合の既知の問題
- イメージ・フォルダからのAnyChart Flashコンポーネントの削除
- jQuery UIおよびjQueryアップグレードの既知の問題
- RESTfulサービスおよびOracle REST Data Services (ORDS)の既知の問題
- REST対応SQLでの対話グリッド・サポート
- レガシー・チーム開発のワークスペース属性の問題
- 「コンポーネント・タイプ別にグループ化」モードでデフォルト・ビューが使用できなくなります
- 対話グリッドのネイティブPDF出力の言語サポート
9.1.1 対話グリッド・セルに表示値ではなくLOVの戻り値が表示される
このリリースより前は、LOV列に列記号置換を使用すると、LOV表示値が置換されていました。
現在は、列記号置換の戻り値は、サーバーが記号置換を処理する方法と同じになりました。
構文に%display
を追加して、列置換属性(HTML式やリンク・テキストなど)を更新します。たとえば、&COLUMN_NAME.
を&COLUMN_NAME%display.
に変更します。
9.1.2 サーベイ・ビルダーに簡易URLとの互換性がない
問題
簡易URLオプションが有効な場合、サーベイ・ビルダーはサーベイを送信できません。
現時点では解決策がありません。
バグ#32020793。
9.1.3 データ・レポータのアップグレード後の対話モード・レポートに関わる既知の問題
以前のバージョンで対話モード・レポートを作成していた場合は、データ・レポータをアップグレードしないでください。データ・レポータに対話モード・レポートが含まれていると、新しいバージョンでは対話モード・レポートの列の編集が中断されます。
この問題が発生した場合は、バグ31041739で説明されている回避策を実行してください。
9.1.4 Firefoxでコンポーネント・ビューを使用する場合の既知の問題
問題
Firefoxでは、「コンポーネント・ビュー」がブラウザで別の場所に移動した後で表示されなくなることがあります。
解決方法
ページ・デザイナで、「ユーティリティ」 (レンチ)をクリックして、「表示」→「コンポーネント・ビュー」の順に選択します。プロンプトが表示された場合は、ページをリロードします。タブはページをリロードする前に表示されていますが、リロード後に表示されなくなります。
9.1.5 イメージ・フォルダからのAnyChart Flashコンポーネントの削除
前のリリースで、AnyChartおよびAnyGantt Flash .swf
ファイルは/images
フォルダから削除されました。これにより、AnyChartマップ・チャートおよびガント・チャートはレンダリングされなくなりました。エラー・メッセージは表示されず、かわりにリージョンが空白になります。
9.1.6 jQuery UIおよびjQueryアップグレードの既知の問題
jQuery 3.1.1は、以前の2.xバージョンとの互換性がなくなりました。アプリケーションが削除された2.x機能に依存している場合は、jQuery移行プラグインを使用できます(このプラグインを含めるには、デスクトップ・ユーザー・インタフェースの詳細属性「jQuery移行を含める」を「はい」に設定します)。
アプリケーションが削除された1.x jQuery APIに依存している場合、その機能はOracle Application Expressリース18.1では機能しなくなります。jQuery 3.1 APIのみを使用するようにJavaScriptを更新する必要があります。詳細は、次のjQuery移行ガイドを参照してください。
-
1.xから2.xに移行するには、http://jquery.com/upgrade-guide/1.9/を参照してください
-
2.xから3.xに移行するには、https://jquery.com/upgrade-guide/3.0/を参照してください
jQuery UI 1.12.xは、バージョン1.10.4と比較してライブラリを構成するフォルダ構造およびファイルが変更されています。古いファイル名への直接参照がある場合は、新しい名前に更新する必要があります。たとえば、以前に#JQUERYUI_DIRECTORY#ui/#MIN_DIRECTORY#jquery.ui.tabs#MIN#.js
でタブ・ウィジェットを参照していた場合は、#JQUERYUI_DIRECTORY#ui/widgets/#MIN_DIRECTORY#tabs#MIN#.js
に変更する必要があります。
Application ExpressデスクトップUIページに対して(jquery-ui-apex.js
として、またはdesktop[_all].min.js
の一部として)デフォルトでロードされるOracle Application Express固有のバンドルjquery-ui-apex[.min].js
には、すべてのコア・ファイル、ドロップ効果および次のウィジェットが含まれます。
-
button
-
checkboxradio
-
controlgroup
-
datepicker
-
dialog
-
draggable
-
droppable
-
resizable
-
selectable
-
sortable
-
tooltip
これは、基本的に1.10.4と同じセットですが、sortableが追加されています。sortableへの別の参照がある場合は、削除できます。
jquery-ui-apex[.min].css
ファイルはデフォルトでロードされ、すべてのjQuery UI CSSファイルが含まれています。個々のjQuery UI cssファイルへの参照が含まれていた場合は削除できます。
関連項目:
JET v4.2.0リリース・ノート9.1.7 RESTfulサービスおよびOracle REST Data Services (ORDS)の既知の問題
Oracle Application Express 18.1およびOracle REST Data Services 18.1を使用している場合、RESTfulサービスの開発およびデプロイ時に次の問題が発生する可能性があります。
9.1.7.1 ワークスペース名が最初にプロビジョニングされたスキーマ名とは異なる場合の問題
問題
この問題は、17.4.1と18.2以上を除くすべてのOracle REST Data ServicesリリースおよびApplication Expressのすべてのリリースに影響します(ORDSサービスは、SQL DeveloperまたはAPIで作成できます)。この問題は、ワークスペース名とスキーマ名が異なる場合に、ワークスペースの最初に配分されたスキーマで作成されたサービスで発生します。
Oracle REST Data Servicesの以前のリリースでは、Application Express環境に関する情報を取得するときにエラーが発生したため、指定されたワークスペース名が最初にプロビジョニングされたスキーマ名と一致しない場合、Oracle REST Data Servicesは、ORDSベースのRESTfulサービスを提供できません。このエラーは、Oracle REST Data Services 17.4.1で修正されましたが、Oracle REST Data Services 18.1でまた発生しました。
次の例でこの問題について説明します。
-
ユーザーには、既存のAPEXベースのRESTfulサービスがあり、Oracle REST Data Servicesに移行して、ORDSベースのRESTfulサービス定義を変更します。ユーザーがサービスをコールし、新しいロジックの実行を期待しても、かわりに古いAPEXベースのRESTfulサービスがコールされます。ユーザーがAPEXベースのRESTfulサービス・ページに移動し、元のサービスを削除して、ORDSサービスのコールを期待するサービスを実行すると、404エラーが発生します。
-
ユーザーが最初にプロビジョニングされたスキーマで新しいORDSベースのRESTfulサービスを作成したが、対応するAPEXベースのRESTfulサービスがない場合は、サービスをコールするときに404エラーが発生します。
現時点ではサポートされている解決策はありません。
9.1.7.2 NULL URIを持つApplication Express RESTfulサービスをORDSに移行する場合の問題
問題
5.1より前では、Application Express RESTfulサービス・インタフェースで、NULL URI接頭辞を持つRESTfulサービス・モジュールを作成できました(NULL URI接頭辞を持つ複数のモジュールを作成することもできました)。すべてのモジュールのURIテンプレートは、サービス間でNULL URI接頭辞を共有するために一意である必要がありました。
例: NULL URI接頭辞を使用したモジュール定義
次の定義があるとします。
Name: MyMod1
URI Prefix: NULL
URI Templates: /Template1
/Template2
Name: MyMod2
URI Prefix: NULL
URI Templates: /Template3
/Template4
http://server.com/ords/mySchema/Template1
http://server.com/ords/mySchema/Template2
http://server.com/ords/mySchema/Template3
http://server.com/ords/mySchema/Template4
変数の意味は次のとおりです。
http://server.com
: サーバーURL。ords
: ORDS別名。mySchema
: パス接頭辞。- null: nullのモジュールURI接頭辞。コールには表示されませんが、サービスによって処理されます。
- Template1: URIテンプレート。
NULL URI接頭辞を作成する機能は、Application Express 5.1で無効になっていましたが、以前のリリースで定義されたレガシー・サービスは移行され、削除されないかぎり機能しました。ただし、これらのサービスをOracle REST Data Servicesに移行する場合、ORDSベースのデータ・モデルは、URI接頭辞(NULL接頭辞を含む)が重複する複数のモジュールを受け入れません。
Application Express 18.1でAPEXベースRESTfulサービスをOracle REST Data Servicesに移行するためのロジックは、(Oracle REST Data Services 17.4.1で導入された) Oracle REST Data Servicesプロシージャへの単純なパススルーです。ただし、そのプロシージャのロジックは、NULLベース・パスの複数のモジュールを処理できません。この状況でOracle REST Data Servicesに移行しようとすると、「重複値」が発生し、ORA-0001
エラーがスローされます(Oracle Bug 27916570)。
解決方法
移行プロシージャに追加されたロジックは、NULL URI接頭辞を持つすべてのモジュールをマージします。この規則は次のとおりです。
- Oracle REST Data Services 18.2
-
影響を受けるすべてのモジュールは、
merged.apex.rest.services
という名前の1つのORDSベースのモジュールにまとめられますマージ対象のAPEXベース・モジュールのいずれかが公開されている場合、新しくマージされたモジュールは公開されます。
マージ対象のAPEXベース・モジュールのいずれも公開されていない場合、新しくマージされたモジュールは公開されません。
マージ対象のAPEXベース・モジュールに関連付けられているすべてのロールは、新しくマージされたモジュールに割り当てられます。
マージされたモジュールのページ区切りサイズは、マージ対象モジュール内の最大のページ区切りサイズに設定されます。
NULL URI接頭辞を持つAPEXベース・モジュールに重複するURIテンプレートもある場合は、次のようになります。- 最近更新されたテンプレートは重複URIを保持します。
- 他のすべてのテンプレートには、接頭辞
dup001_*
が指定されます - テンプレートのコメントには、1) 移行元のモジュール名、および2) 元のテンプレートURIが含まれます。
- Oracle Application Express 18.1
-
NULL URI接頭辞を持つモジュールが1つまたはまったくない場合、サービスは、Oracle REST Data Servicesのリリースに関係なく正常に移行されます(移行は、Oracle REST Data Services 17.4.1以上でのみ可能です)。
NULL URI接頭辞を持つモジュールが2以上ある場合は、次のいずれかになります。-
Oracle REST Data Services 18.2以上を使用している場合、モジュールは前述のルールに従って移行されます。
-
Oracle REST Data Servicesのリリースが18.2より古い場合は、警告メッセージが表示され、18.2以上にアップグレードするまでは、Oracle REST Data Servicesにサービスを移行できません。
-
9.1.7.3 SQL DeveloperまたはSQLスクリプトを使用して、Application Express 18.1以降のスキーマでORDSを有効にするときの問題
問題
この問題は、ORDS 17.4以前およびOracle Application Express 18.1以降を実行しているシステムに影響します。
この問題は、Application Expressのワークスペースに割り当てられたスキーマにのみ影響します。
この問題は、SQL DeveloperまたはSQLスクリプト(ただし、SQLワークショップでのRESTfulサービスではない)を使用してスキーマに対してORDSを有効にするときに、そのスキーマがApplication Expressのワークスペースにも割り当てられている場合に発生します。
RESTfulサービスにより、ORDS SCHEMA ALIAS
とAPEX PATH PREFIX
が確実に同期されます。ただし、ORDSが別の方法を使用してスキーマを有効にした場合、APEX PATH PREFIX
は同期されません。これらの2つのアイテムが同期されていない場合、スキーマ内に定義されているORDSサービスにアクセスしようとすると、ORDSは404エラーを返します。
解決方法
APEX PATH PREFIX
とORDS URI PREFIX
を同期するには、次の手順に従います。
-
Application Expressで、「SQLワークショップ」、「RESTfulサービス」の順にクリックします。
-
「構成」ボタンをクリックして、「ORDSスキーマ属性」モーダル・ダイアログを起動します。
-
スキーマ別名の場合は、別名を選択します。
-
「スキーマ属性の保存」ボタンをクリックします。
これにより、ORDS SCHEMA ALIAS
とAPEX PATH PREFIX
の両方に同じ値が設定されます。
9.1.8 REST対応SQLでの対話グリッド・サポート
問題
Oracle REST Data Services (ORDS)のREST対応SQLでは、REST対応SQLリクエストでのバインド変数は1000個までに制限されています。その結果、対話グリッドのDMLで1000個を超える列値が送信されると、次のエラーが表示されます。「内部ORDS OUTバインド制限を超えました。
解決方法
DML行の総数を減らしてください。」
9.1.9 レガシー・チーム開発のワークスペース属性の問題
ワークスペース管理者がレガシー・チーム開発セクションの下のワークスペース・レベル属性「チーム開発の有効化」
を「いいえ」
に設定すると、新しいチーム開発アプリケーションも無効になります。
9.1.10 「コンポーネント・タイプ別にグループ化」モードでデフォルト・ビューが使用できなくなります
問題
ページ・デザイナから処理順序でソートおよび「コンポーネント・タイプ別にグループ化」が削除されたため、開発者はデフォルト・ビュー(処理順序でソート)に戻る方法がなく「コンポーネント・タイプ別にグループ化」モードから抜け出せなくなることがあります。
解決方法
-
ページ・デザイナで、ブラウザから開発者コンソールを開いて、次のコマンドを実行します。
JavaScript:pageDesigner.saveBoolPref( "GROUP_BY_COMPONENT_TYPE", true );
- ページをリフレッシュします。
9.1.11 対話グリッドのネイティブPDF出力の言語サポート
複雑なテキスト(CTL) (アラビア語、デーバナーガリ文字、ヘブライ語、タミル語、タイ語など)を必要とするスクリプトからからUnicode文字を出力すると、それらの文字がPDFドキュメントでは欠落文字(□)に置き換えられます。
現時点では解決策がありません。
サポートされている言語
すべてのラテン・ヨーロッパ言語範囲: アルバニア語、アストゥリアス語、バスク語、ボスニア・ラテン語、カタロニア語、クロアチア語、チェコ語、デンマーク語、オランダ語、英語、エストニア語、フェロー語、フィンランド語、フランス語、ガリシア語、ドイツ語、ハンガリー語、アイスランド語、アイルランド語、イタリア語、カラアリス語、カシューブ語、ラテン語、ラトビア語、リトアニア語、ルクセンブルク語、マルタ語、マン島語、北サーミ語、ノルウェー語(ブークモール+ニーノシュク)、ポーランド語、ポルトガル語、ルーマニア語、スコットランド・ゲール語、セルビア・ラテン語、スロバキア語、スロベニア語、スペイン語、スウェーデン語、スイス・ドイツ語、トルコ語、ウェールズ語、西フリジア語。
サポートされるその他のラテン語ベースの言語: アフリカーンス語、フィジー語、フィリピノ語、イヌクウティトット・ラテン語、ルワンダ語、ルバ・ルルア語、マラガシー語、マレー語、ナウル語、北ンデベレ語、北ソト語、ニャンジャ語、パラオ語、ルンディ語、サンゴ語、ショナ語、南ンデベレ語、セソト語、スワヒリ語、シスワティ語、トケラウ語、ツォンガ語、ツワナ語、トルクメン語、ツバル語、コサ語、ズールー語。
キリル言語範囲: ロシア語、ベラルーシ語、ボスニア語、ブルガリア語、マケドニア語、セルビア語、ウクライナ語。
CJK言語範囲: 簡体字中国語、繁体字中国語、日本語および韓国語。
10.1 ドキュメントのアクセシビリティについて
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。
Oracle Supportへのアクセス
サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。
11.1 プライバシに関する通知
このプライバシに関する通知では、作成またはインストールするアプリケーションのユーザーに関する情報がOracle Application Expressによって直接収集されるときに予想されることについて説明します。すべてのApplication Express内部アプリケーション(アプリケーション・ビルダーなど)はApplication Expressで記述されているため、これらのアプリケーションを使用している開発者および管理者にも同じことが当てはまります。オラクル社は、お客様が開発したアプリケーションの情報収集については責任を負いません。
イベントのログ記録
Application Expressは、ユーザーがトリガーしたイベントの拡張可能なログ記録を提供します。たとえば、開発者および管理者は、このデータを使用して、セキュリティやパフォーマンスの問題を調べることができます。ログ・データには、ユーザーのIPアドレス、アプリケーションのユーザー名およびイベント固有の情報が含まれます。次に、イベント・ログ・タイプの簡単なリストを示します。
-
アクティビティ・ログ: ページ・ビューおよびAjaxリクエスト。開発者およびインスタンス管理者が無効にできます。
-
ログイン・アクセス・ログ: 成功および失敗したログイン試行。
-
デバッグ・ログ: アプリケーション固有のインストゥルメンテーション(内部変数値など)。デフォルトでは無効になっており、エンド・ユーザーと開発者がデバッグ・ログを有効にできます。
-
クリック・カウント・ログ: アプリケーション内での外部リンクのクリック。
-
Webサービス・アクティビティ・ログ: データベース内からの外部Webサービスへのリクエスト。
-
開発者アクティビティ・ログ: アプリケーション・コンポーネントに対する変更。
-
SQLワークショップ・ログ: 開発環境のSQLワークショップのSQL文の履歴。
Cookieおよび関連テクノロジ
Application Expressではサード・パーティのCookieを使用しませんが、ログイン・セッションの維持およびパーソナライズのために機能Cookie (トラッキングなし)とブラウザのSessionStorageおよびLocalStorageを使用します。これは、アプリケーション・セキュリティ、パフォーマンスおよび使い勝手のために重要です。次に、Application Expressが使用するCookieと記憶域名およびその使用目的に関する詳細を示します。
- セッションCookie
-
-
ORA_WWV_USER_instance id
: アプリケーション・ビルダーなどの内部アプリケーションのセキュリティのCookie。 -
ORA_WWV_APP_application id、ORA_WWV_APP_workspace cookie id、custom name
: アプリケーションのセキュリティCookie。開発者は、アプリケーションの認証スキームでカスタムCookie名を選択できます。 -
ORA_WWV_RAC_INSTANCE
: Webサーバーにノードを固定するためのReal Application Cluster (RAC)ノード・インスタンス番号のセッションCookie。複数のRACノードが検出された場合にのみ送信されます。
-
- 永続Cookie
-
-
ORA_WWV_REMEMBER_LANG
: ユーザーが選択したアプリケーション言語。 -
ORA_WWV_REMEMBER_UN
: (オプション)開発環境ログイン・ページに前回ログインしたときのワークスペースとユーザー名。詳細は、開発環境ログイン・ページのチェック・ボックス「ワークスペースとユーザー名を記憶」を参照してください。 -
LOGIN_USERNAME_COOKIE
: (オプション)開発したアプリケーションに前回ログインしたときのユーザー名。詳細は、新しいアプリケーションのログイン・ページのチェック・ボックス「ユーザー名を記憶」を参照してください。既存アプリケーションのログイン・ページでこのCookieをオプションにするには、ページに「ユーザー名を記憶」チェック・ボックスを追加します。APEX_AUTHENTICATION.GET_LOGIN_USERNAME_COOKIE
およびAPEX_AUTHENTICATION.SEND_LOGIN_USERNAME_COOKIE
のAPIドキュメントには、チェック・ボックスの値を設定し、チェック・ボックスが選択されている場合にのみCookieを送信するPL/SQLプロセス・コードの例があります。
-
- セッション記憶域
-
-
ORA_WWV_apex.builder.devToolbar.grid
: 開発ツールバーの「レイアウト列の表示」の現在の設定が格納されます。 -
ORA_WWV_apex.builder.themeRoller.application id.*
: 開発ツールバーの「テーマ・ローラー」ポップアップの設定が格納されます。 -
.4000.4500.*
: ページ・デザイナの各タブ・セットのカレント・タブが格納されます。 -
APEX.userHasTouched
: ユーザーがタッチを使用してアプリケーションと通信した(touchstartイベントが表示された)かどうかを記憶するために使用されます。タッチ・デバイスを使用する場合は、一部のコンポーネントでユーザー・エクスペリエンスをカスタマイズするために使用されます。 -
.application id.page.*.activeTab
: カレント・タブを保存するオプションが有効化されたタブ・コンテナ・テンプレートを使用して、「リージョン表示セレクタ」リージョンで選択された最後のタブを記憶します -
ORA_WWV_apex.Calendar.application id.page.region id.lastview
: 最後に表示されたカレンダ期間を記憶します。 -
.application id.page.*.preferenceForExpanded
: 縮小可能なリージョンの展開状態を記憶します。 -
ORA_WWV_apex.MED_*.splitterPosition
: 様々な「対話グリッド」設定ダイアログのスプリッタ・バーの位置が格納されます。
-
- ローカル記憶域
-
-
ORA_WWV_apex.builder.devToolbar.options
: 開発者ツールバーのユーザー・プリファレンス設定の「自動非表示」、「アイコンのみの表示」および「表示位置」が格納されます。 -
ORA_WWV_apex.builder.pageDesigner.useComponentView
: ページ・デザイナの「コンポーネント・ビュー」タブのユーザー・プリファレンスが格納されます。 -
ORA_WWV_apex.builder.pageDesigner.model.componentIds
: ページ・デザイナの新規コンポーネント用の未使用IDのプールが格納されます。
-
更新のチェック
開発者がApplication Express開発環境にログインすると、新しいバージョンが使用可能になったときに通知を受け取ります。このバージョン情報を取得するには、Application Expressが隔週でoracle.comサーバーにリクエストを送ります。Application Express製品開発チームが製品の今後に関する決定を行うために使用する開発サーバーに関する匿名統計情報(データベース・バージョン、Application Expressコンポーネントの使用状況など)を渡します。このチェックはデフォルトで有効になっていますが、インスタンス管理者が無効にできます。詳細は、Oracle Application Express APIリファレンスのAPEX_INSTANCE_ADMINのCHECK_FOR_UPDATES
パラメータを確認してください。
Oracle Application Expressリリース・ノート, リリース20.2
F37430-02
2021年2月
Copyright © 2003, 2021, Oracle and/or its affiliates.
原本著者: Terri Jennings、John Godfrey、Christian Neumueller、Anthony Rayner、Patrick Wolf
原本協力著者: Christina Cho、Jason Straub
原本協力者: Hilary Farrell、Marc Sewtz
このソフトウェアおよび関連ドキュメントの使用と開示は、ライセンス契約の制約条件に従うものとし、知的財産に関する法律により保護されています。ライセンス契約で明示的に許諾されている場合もしくは法律によって認められている場合を除き、形式、手段に関係なく、いかなる部分も使用、複写、複製、翻訳、放送、修正、ライセンス供与、送信、配布、発表、実行、公開または表示することはできません。このソフトウェアのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイルは互換性のために法律によって規定されている場合を除き、禁止されています。
ここに記載された情報は予告なしに変更される場合があります。また、誤りが無いことの保証はいたしかねます。誤りを見つけた場合は、オラクル社までご連絡ください。
このソフトウェアまたは関連ドキュメントを、米国政府機関もしくは米国政府機関に代わってこのソフトウェアまたは関連ドキュメントをライセンスされた者に提供する場合は、次の通知が適用されます。
米国政府機関エンド・ユーザー: オラクル社のプログラム(オペレーティング・システム、統合ソフトウェア、提供されたハードウェアに対して組み込まれたか、インストールされたか、アクティブ化されたプログラム、およびそのようなプログラムの変更版など)、およびオラクル社によるコンピュータ・ドキュメント、または米国政府機関エンド・ユーザーに提供されたかそれらがアクセスしたその他のOracleデータは、適用可能な連邦政府調達規則および政府機関固有の補足規則に準拠した「商用コンピュータ・ソフトウェア」または「商用コンピュータ・ソフトウェア・ドキュメント」です。As such, the use, reproduction, duplication, release, display, disclosure, modification, preparation of derivative works, and/or adaptation of i) Oracle programs (including any operating system, integrated software, any programs embedded, installed or activated on delivered hardware, and modifications of such programs), ii) Oracle computer documentation and/or iii) other Oracle data, is subject to the rights and limitations specified in the license contained in the applicable contract.The terms governing the U.S. Government’s use of Oracle cloud services are defined by the applicable contract for such services.No other rights are granted to the U.S. Government.
このソフトウェアもしくはハードウェアは様々な情報管理アプリケーションでの一般的な使用のために開発されたものです。このソフトウェアもしくはハードウェアは、危険が伴うアプリケーション(人的傷害を発生させる可能性があるアプリケーションを含む)への用途を目的として開発されていません。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用する際、安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用したことに起因して損害が発生しても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。
OracleおよびJavaはOracle Corporationおよびその関連企業の登録商標です。その他の名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。
Intel、Intel Insideは、Intel Corporationの商標または登録商標です。すべてのSPARCの商標はライセンスをもとに使用し、SPARC International, Inc.の商標または登録商標です。AMD、Epyc、AMDロゴは、Advanced Micro Devices, Inc.の商標または登録商標です。UNIXは、The Open Groupの登録商標です。
このソフトウェアまたはハードウェア、そしてドキュメントは、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセス、あるいはそれらに関する情報を提供することがあります。お客様との間に適切な契約が定められている場合を除いて、オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスに関して一切の責任を負わず、いかなる保証もいたしません。お客様との間に適切な契約が定められている場合を除いて、オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセスまたは使用によって損失、費用、あるいは損害が発生しても一切の責任を負いかねます。