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スケジュール済みイベントの作成
このトピックでは、スケジュール済みイベント、つまり、[スケジュール済みイベント]トリガーイベントを使用するワークフロールールの作成方法について説明します。他のトリガーイベントを使用するワークフロールールの作成方法については、「ワークフロールールの作成」を参照してください。
注: [分析]レコードタイプのスケジュール済みイベント作成の手順は、その他のレコードタイプのスケジュール済みイベント作成の手順とは異なります。[分析]レコードタイプのスケジュール済みイベントの作成の詳細は、「分析のためのスケジュール済みイベントの作成」を参照してください。
イベントをスケジュールする際の考慮事項は次のとおりです。
- スケジュール済みイベントには条件を指定できません。イベントのスケジュール済みインスタンス、およびイベントのワークフローアクションは、エラーが発生しないかぎり常に実行されます。
注: [ワークフロールール新規]ページで[スケジュール済みイベント]トリガーイベントを選択すると、ページがリフレッシュされます。ページの[ワークフロールール条件]セクションが削除され、イベントのスケジュールを指定する[スケジュール詳細]セクションが使用可能になります。
- パフォーマンス上の理由から、同時に実行するようにスケジュールされた複数のスケジュール済みイベントを設定しないことをお薦めします。
- スケジュール済みイベントの開始日時を指定し、終了日時またはイベントの実行回数のいずれかを指定する必要があります。
注: 過去の開始日時を指定しても、Oracle CRM On Demandでは過去の日時に対してインスタンスは生成されません。たとえば、1か月間隔で10回繰り返すスケジュール済みイベントの開始日を2018年1月15日に指定し、現在日が2018年5月30日の場合、イベントの最初のインスタンスは2018年6月15日にスケジュールされます。これ以降、インスタンスは5回のみ実行されます。
- 月の特定日にスケジュール済みイベントを実行するように指定し、特定の月にその日が発生しない場合、その月はイベントが実行されません。たとえば、月の29日を選択した場合、その年がうるう年でないかぎり、2月にイベントは実行されません。
スケジュール済みイベントのリストを選択する際の考慮事項は次のとおりです。
- スケジュール済みイベントで選択されたフィルター処理したリストにアクセスできない場合は、スケジュール済みイベントを有効にできません。
- イベントのインスタンスの実行時に、スケジュール済みイベントを有効にしたユーザーが、スケジュール済みイベントで選択されたリストにアクセスできない場合、そのインスタンスは失敗します。
- スケジュール済みイベントのインスタンスが実行されると、返されるリストは、リストフィルター基準を満たすレコードのみが含まれ、スケジュール済みイベントを有効にしたユーザーに表示されます。
- スケジュール済みイベントの1つのインスタンスで処理できるレコードの最大数は1000です。イベントのインスタンスの実行時に、スケジュール済みイベントで選択したリストが許容最大数を超える数を返した場合、そのインスタンスは失敗します。この問題を回避するには、スケジュール済みイベントで選択するリストに対して、大規模なレコードリストを返さないようにフィルターを設定してください。
- スケジュール済みイベントで使用するリストにフィルターを指定するとき、[日付]および[日時]フィールドで次の関数を1つ以上使用できます。
- Duration()
- Timestamp()
- Today()
これらの関数は、次の条件とともに使用できます。
- 間
- 等しい
- 当該日
- 以降
- 以前
- 間以外
- 等しくない
リスト基準のフィルター値フィールドに、関数を含む式を直接入力できます。たとえば、クローズ日が現在日から2日後(つまり、スケジュール済みイベントが実行される日付)の商談レコードを返すには、[等しい]条件を選択し、次の式を入力します。
Today() + 2
別の例として、予想クローズ日が今後36時間以内の見込み客レコードを返すには、[間]条件を選択し、次の式を入力します。
Timestamp(), Timestamp() + Duration('P0YT36H')
これらの関数の詳細は、「Duration」、「Timestamp」および「Today」の各トピックを参照してください。
作業前の準備:
- 「ワークフロールール機能の設定について」で説明されているように、企業でOracle CRM On Demandのワークフロー機能が設定されている必要があります。
- このトピックで説明する手順を実行するには、[データルールの管理 - ワークフロールールの管理]権限を含むユーザー役割が割り当てられている必要があります。
- [ユーザー]レコードタイプのスケジュール済みイベントを作成するには、ユーザーの役割に[データルールの管理 - ユーザー用ワークフロールールの管理]権限も必要です。管理者は、必要に応じて管理者役割および他の役割のこの権限を有効にできます。[ユーザー]レコードタイプのスケジュール済みイベントを作成する場合の考慮事項の詳細は、「[ユーザー]レコードタイプのワークフロールールを作成する場合の考慮事項」を参照してください。役割への権限の追加については、「役割の追加」を参照してください。
- 「スケジュール済みイベントについて」の説明を確認してください。
スケジュール済みイベントを作成するには
- 任意のページの右上隅にある[管理]グローバルリンクをクリックします。
- [ビジネスプロセス管理]セクションで、[ワークフロー設定]をクリックします。
- [ワークフロールールリスト]ページで、次の該当する操作を行います。
- 既存のスケジュール済みイベントをコピーして新規スケジュール済みイベントを作成するには、コピーするスケジュール済みイベントで[コピー]をクリックします。
- 既存のスケジュール済みイベントに基づかないで新規スケジュール済みイベントを作成するには、タイトルバーの[新規]をクリックします。
- [ワークフロールール詳細]ページの[キーワークフロールール詳細]セクションで、スケジュール済みイベント情報を入力します。
次の表では、各フィールドについて説明します。
フィールド
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説明
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ワークフロー名
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50文字までの一意の名前を入力します。
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有効
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[有効]チェックボックスを使用して、スケジュール済みイベントを有効または非アクティブにします。
スケジュール済みイベントが有効になるまで、スケジュール済みイベントレコードの[開始者]フィールドには、スケジュール済みイベントを作成したユーザーの名前が表示されます。レコードが保存された後、[開始者]フィールドはスケジュール済みイベントの[詳細]ページに表示されます。
スケジュール済みイベントで[有効]チェックボックスがオンにされ、レコードが保存された後は、レコードの[開始者]フィールドが更新され、[有効]チェックボックスを選択したユーザーの名前が表示されます。そのユーザーは、イベントのインスタンスの実行時に、スケジュール済みイベントで選択されたリストにアクセスできる必要があります。そうでない場合、インスタンスは失敗します。
スケジュール済みイベントのすべての保留インスタンスおよびすべてのエラーインスタンスの[開始者]フィールドには、スケジュール済みイベントで[有効]チェックボックスをオンにしたユーザーの名前も表示されます。
スケジュール済みイベントを有効または非アクティブにした場合の動作の詳細は、「スケジュール済みイベントについて」を参照してください。
注: スケジュール済みイベントを有効にすると、最初にスケジュール済みのイベントの実行のためにインスタンスがすぐに生成されます。ベストプラクティスとして、イベントを有効にする前に、スケジュール済みイベントのすべてのワークフローアクションを設定します。そうしないと、スケジュール済みイベントの開始時間が近い場合、ワークフローアクションの設定が終了する前に最初のインスタンスが実行されることがあります。
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説明
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(オプション)イベントの目的など、スケジュール済みイベントに関する追加情報を入力します。
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レコードタイプ
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スケジュール済みイベントのレコードタイプを選択します。
1つのスケジュール済みイベントに対して、1つのレコードタイプのみが関連付けられます。イベントの作成後、そのイベントのレコードタイプを変更することはできません。
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トリガーイベント
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[スケジュール済みイベント]を選択します。
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通知の有効化
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スケジュール済みイベントのインスタンスが正常に完了するたび、イベントのインスタンスが失敗するたび、イベントの保留インスタンスが削除されるたびにOracle CRM On Demandで電子メールを送信する場合は、このチェックボックスをオンにします。電子メールは、スケジュール済みイベントを有効にしたユーザーに送信されます。
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- [スケジュール詳細]セクションで、[ルックアップ]アイコン(虫めがね)をクリックし、ワークフローアクションを実行するレコードを返すフィルター処理したリストを選択します。
- [開始日時]フィールドで、スケジュール済みイベントの最初のインスタンスを実行する日時を選択します。
- [繰返し]フィールドで、スケジュール済みイベントを繰り返す間隔(例: [毎週])を選択します。
- [頻度]フィールドに、繰返しインスタンスの間隔を設定します。たとえば、[繰返し]フィールドで[毎週]を選択し、インスタンスを2週間間隔で繰り返す場合は、[頻度]フィールドに2と入力します。入力できる最小値は1です。
- [繰返し]フィールドで[毎月]を選択した場合、オプションで[毎月末]チェックボックスをオンにすると、スケジュール済みイベントが実行される各月の最終日にイベントを実行するようにスケジュールできます。
たとえば、スケジュール済みイベントを4月23日に開始して2か月間隔で繰り返すように設定した場合、イベントの最初のインスタンスは4月23日に実行されます。2番目のインスタンスは6月23日、3番目のインスタンスは8月23日のように実行されます。これに対して、[毎月末]チェックボックスを選択した場合、イベントの最初のインスタンスは4月30日、2番目のインスタンスは6月30日、3番目のインスタンスは8月31日のように実行されます。
- 次のいずれかを実行して、スケジュール済みイベントの実行回数を指定するか、終了日時を指定します。
- [後]オプションを選択し、スケジュール済みイベントの実行回数を指定します。入力する値は、0(ゼロ)より大きな値にする必要があります。
- [終了日時]オプションを選択し、スケジュール済みイベントの終了日時を選択します。終了日時は、開始日時よりも後である必要があります。
- 変更を保存します。
スケジュール済みイベントの更新について
スケジュール済みイベントを有効にした後は、スケジュールを変更したり、スケジュール済みイベントに別のリストを選択することはできません。ただし、スケジュール済みイベントを非アクティブにして終了できます。スケジュール済みイベントで[有効]チェックボックスをオフにしてレコードを保存した後に、スケジュール済みイベントを編集して、スケジュールを変更したり別のリストを選択できます。スケジュール済みイベントを再度有効にすると、新規スケジュール済みイベントとして扱われます。
注意: スケジュール済みイベントを非アクティブにすると、イベントのすべての保留インスタンスが削除されます。さらに、スケジュール済みイベントのインスタンスが現在実行中の場合は、リスト内の一部のレコードで一部のアクションが失敗することがあります。スケジュール済みイベントを非アクティブにした場合の動作の詳細は、「スケジュール済みイベントについて」を参照してください。
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