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複数のサブジェクトエリアの単一の分析への結合

分析を作成および生成する最も簡単で早い方法は、単一のサブジェクトエリアを使用することです。関心のあるディメンションカラムおよび基準をすべて単一のサブジェクトエリアから使用できる場合は、そのサブジェクトエリアを使用して分析を作成します。

分析要件を単一のサブジェクトエリアで満たすことができない場合は、複数のサブジェクトエリアから情報を結合する分析を作成できます。集合演算を使用して結合分析を作成できます。集合演算はリリース40よりも前のリリースでサポートされており、引き続きサポートされます。集合演算の使用の詳細は、「集合演算を使用した分析の結合」を参照してください。リリース40からは、共通ディメンションを使用して結合分析を作成することもできます。共通ディメンションは、結合されるすべてのサブジェクトエリアで使用できるディメンションです。ローカルディメンションは、1つ以上のサブジェクトエリアで使用できますが、すべてのサブジェクトエリアでは使用できないディメンションです。共通ディメンションのカラムだけでなくローカルディメンションのカラムも結合分析に含めることができます。

複数のサブジェクトエリアから基準を使用する場合、共通ディメンションのカラムのみの使用の利点があります (この方法で要件を満たすことができる場合)。複数のサブジェクトエリアを結合する分析が生成されるとき、各サブジェクトエリアに対して個別のクエリーが分析で実行され、結果がマージされて最終分析が生成されます。異なるサブジェクトエリアから返されたデータは、共通ディメンションを使用してマージされます。共通ディメンションのカラムのみを使用すると、各サブジェクトエリアクエリーから返される結果セットは同じ詳細レベルであり、分析で適切にマージおよびレンダリングできます。

ローカルディメンションのカラムを結合分析に含めると、一部の結果が異なる詳細レベルになる可能性があります。

複数のサブジェクトエリアを1つの分析に結合する場合、次の点に注意してください。

  • 分析を最初に作成するときに選択するサブジェクトエリアは、プライマリサブジェクトエリアと呼ばれます。分析に後で追加するサブジェクトエリアは、関連サブジェクトエリアと呼ばれます。
  • リアルタイムサブジェクトエリアを他のリアルタイムサブジェクトエリアと結合でき、履歴サブジェクトエリアを他の履歴サブジェクトエリアと結合できます。リアルタイムサブジェクトエリアを履歴サブジェクトエリアと結合することはできません。
  • プライマリサブジェクトエリアからの基準と各関連サブジェクトエリアからの基準を結合分析に含める必要があります。基準を表示または使用する必要はありませんが、含める必要があります。基準が分析で必要ない場合は、非表示にすることができます。
  • すべてのサブジェクトエリアの結果が同じ詳細レベルになるように、少なくとも1つの共通ディメンションから少なくとも1つのカラムを結合分析に含めます。
  • 共通ディメンションからカラムを選択するときに、すべてのサブジェクトエリアの同じディメンションで使用できるカラムのみを選択します。

    場合によっては、複数のサブジェクトエリアに共通のディメンションで、同じカラムセットが各サブジェクトエリアに含まれていないことがあります。そのような場合、すべてのサブジェクトエリアの共通ディメンションで使用できるカラムのみを選択することをお薦めします。

  • 共通ディメンションからカラムを選択するときに、1つのサブジェクトエリアからすべてのカラムを選択します。
  • 1つ以上の共通ディメンションのカラムだけでなく1つ以上のローカルディメンションのカラムも選択する場合、選択した尺度の合計値がクエリーで返されるように、クエリーのディメンショナリティ変数を有効にする必要があります。共通ディメンションのカラムのみを選択する場合は、ディメンショナリティ変数を有効にする必要はありません。このトピックで後で説明する手順には、クエリーのディメンショナリティ変数を有効にする方法に関する情報が含まれています。

複数のサブジェクトエリアを1つの分析に結合する例については、複数のサブジェクトエリアの単一の分析への結合の例を参照してください。

次の手順では、複数のサブジェクトエリアを1つの分析に結合する方法について説明します。

作業前の準備。この手順を実行するには、ユーザーの役割に[クロスサブジェクトエリア分析]権限が含まれている必要があります。

複数のサブジェクトエリアを1つの分析に結合するには

  1. 分析エディターの[基準]タブまたは[結果]タブのサブジェクトエリアペインで、[サブジェクト領域の追加/除去]アイコンをクリックします。
  2. 分析に追加する各関連サブジェクトエリアのチェックボックスをオンにします。

    これで、プライマリサブジェクトエリアおよび関連サブジェクトエリアから必要なカラムおよび基準を選択できます。各サブジェクトエリアから基準を含める必要があることに注意してください。

  3. 共通ディメンションのカラムだけでなく両方のローカルディメンションのカラムも選択した場合、分析へのカラムおよび基準の追加を終了するときに、次の操作を行います。
    1. [詳細設定]タブをクリックします。

      [詳細設定]タブには、分析の実行時にOracle BIサーバーに送信されるSQLコードが表示されます。

    2. [詳細設定]タブで、[ディメンション]チェックボックスをオンにして、[SQLの適用]をクリックします。

      ディメンションで選択した尺度の合計値がクエリーで返されるように、ディメンショナリティ変数を有効にするためにSQLコードが自動的に更新されます。

注: ローカルディメンションの使用時にディメンショナリティ値を有効にしないでSQLを適用した場合、または分析に関係するすべてのサブジェクトエリアの基準を追加しなかった場合、ODBCエラーが発生するか、誤った結果を取得する可能性があります。また、サブジェクトエリアレベルでリレーションシップが定義されていないサブジェクトエリアを結合した場合も、誤った結果を取得する可能性があります。そのような場合は、かわりにSET演算子を使用して結合分析を作成し、必要な結果を取得します。

関連サブジェクトエリアを分析から除去する場合は、次の手順を実行します。

関連サブジェクトエリアを分析から除去するには

  1. 分析エディターの[基準]タブまたは[結果]タブで、関連サブジェクトエリアから選択したすべてのカラムおよび基準を分析から削除します。

    注: 関連サブジェクトエリアから選択したカラムまたは基準が分析に残っている場合、関連サブジェクトエリアを分析から除去できません。

  2. サブジェクトエリアペインで、[サブジェクト領域の追加/除去]アイコンをクリックし、関連サブジェクトエリアのチェックボックスをオフにします。

公開日 2021 年 8 月 Copyright © 2005, 2021, Oracle and/or its affiliates. Legal Notices.