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スケジュール済みイベントについて

スケジュール済みイベントは、ユーザーアクションではトリガーされないワークフロールールです。かわりに、スケジュール済みイベントは、指定された日時になると自動的に実行されます。必要な場合は、スケジュール済みイベントに指定した間隔で複数回実行するように、スケジュール済みイベントを設定できます。スケジュール済みイベントのワークフローアクションはレコードのリストに対して実行されますが、他のタイプのワークフロールールのアクションは単一レコードに対して実行されます。

注: スケジュール済みイベントのトリガーイベントはスケジュール済みイベントです。

スケジュール済みイベントは、リスト管理機能をサポートする最上位レベルのすべてのレコードタイプ、および[価格リスト]、[製品]、[製品カテゴリー]、[ユーザー]の各レコードタイプに対して作成できます。

注: [分析]レコードタイプのスケジュール済みイベントを作成することもできます。[分析]レコードタイプのスケジュール済みイベントのワークフローアクションは、レコードのリストでは実行されません。かわりに、これらのアクションは、指定されたユーザーに代わって、分析、ダッシュボードまたはダッシュボードページを実行し、それらのユーザーに結果を送信します。[分析]レコードタイプのスケジュール済みイベントの詳細は、「分析のためのスケジュール済みイベントの作成」を参照してください。

[分析]レコードタイプ以外のレコードタイプのスケジュール済みイベントを作成するとき、ワークフローアクションを実行するレコードを返すフィルター処理したリストを選択します。スケジュール済みイベントが実行されるたびに、その日にフィルター処理したリストで返されるレコードに対してアクションが実行されます。レコードは順番に処理されます。つまり、リストの最初のレコードに対してスケジュール済みイベントのすべてのワークフローアクションがスケジュール済みイベントに指定された順序で実行され、次にリストの2番目のレコードに対してすべてのアクションが実行され、その後も同様の要領でレコードが処理されます。

たとえば、Oracle CRM On Demandで、締切日を経過したオープン活動の所有者に電子メールリマインダを送信し、このアクションを1週間間隔で繰り返すとします。これを設定するには、スケジュール済みイベントを作成して、締切日をすでに経過したすべてのオープン活動を返すために以前に定義したリストを選択します。スケジュール済みイベントを1週間間隔で繰り返すように設定し、スケジュール済みイベントに[メール送信]アクションを作成します。指定した開始日にスケジュール済みイベントの最初のインスタンスが実行され、締切日を経過した各オープン活動の所有者に電子メールリマインダが送信されます。スケジュール済みイベントは、指定した終了日に達するまで(またはイベントが指定した回数実行されるまで)1週間間隔で自動的に再実行されます。

スケジュール済みイベントの発生は、次のようにスケジュールされて実行されます。

  • スケジュール済みイベントを有効にした後、最初にスケジュール済みのイベントの実行のために保留インスタンスが生成され、スケジュール済みイベントの状態が[スケジュール済み]に設定されます。保留インスタンスは[ワークフロー待機モニター]に表示されます。保留インスタンスで表示されるフィールドについては、「ワークフロー保留インスタンスのフィールド」を参照してください。

    注: スケジュール済みイベントの保留インスタンスの再開日は、インスタンスを実行可能な最早の時間です。その時点でのOracle CRM On DemandデータベースおよびOracle CRM On Demandサーバーの負荷に応じて、インスタンスがすぐに実行されない場合があります。

    保留インスタンスは、スケジュール済みイベントが有効になった時点でワークフローが有効になっていない(つまり、企業プロファイルの[ワークフローを有効化]チェックボックスがオフになっている)場合でも、スケジュール済みイベントの最初のスケジュールされた実行に対して生成されます。ただし、インスタンスの再開日が到来したときにワークフローが有効になっていない場合は、次のようになります。

    • イベントで設定されたワークフローアクションは実行されません。
    • スケジュール済みイベントインスタンスの失敗の原因となるエラーが発生した場合(たとえば、レコードのリストが許容限度を超えた場合)、[ワークフローエラーモニター]で失敗が報告されます。それ以外の場合、インスタンスの失敗はエラーモニターで報告されません。
    • 次にスケジュール済みイベントの実行のために別の保留インスタンスが作成されます。
    • スケジュール済みイベントで[通知の有効化]チェックボックスがオンになっている場合、スケジュール済みイベントを有効にしたユーザーに電子メールが送信されます。スケジュール済みイベントインスタンスの失敗の原因となるエラーが見つかった場合、電子メールはインスタンスがエラーありで完了したことを示します。それ以外の場合、電子メールはインスタンスが正常に完了したことを示します。

      ワークフローが有効になるまで、同じ動作がスケジュール済みイベントの各インスタンスに適用されます。

  • スケジュール済みイベントのインスタンスが実行された後、次の処理が実行されます。
    • スケジュール済みイベントで[通知の有効化]チェックボックスがオンになっている場合、Oracle CRM On Demandでは、スケジュール済みイベントを有効にしたユーザーに対して、インスタンスが実行されたことを通知する電子メールが送信されます。
    • 次にスケジュール済みのイベントの実行のために別のインスタンスが生成されます。
  • スケジュール済みイベントのすべてのインスタンスが完了すると、そのスケジュール済みイベントは非アクティブになり(つまり、スケジュール済みイベントの[有効]チェックボックスが自動的にオフになり)、スケジュール済みイベントの状態が[完了]に設定されます。

スケジュール済みイベントの状態

スケジュール済みイベントの[状態]フィールドは自動的に更新され、読み取り専用です。次の値が[状態]フィールドに表示されます。

  • 未スケジュール。スケジュール済みイベントは有効にされていません。
  • スケジュール済み。スケジュール済みイベントは有効で、イベントの保留インスタンスが存在します。
  • 完了。スケジュール済みイベントのスケジュールされた実行はすべて完了しました。
  • 終了済み。スケジュール済みイベントの最近生成されたインスタンスが[ワークフロー待機モニター]から削除されたか、スケジュール済みイベントが非アクティブになりました。

    スケジュール済みイベントのインスタンスを[ワークフロー待機モニター]から削除した場合の動作の詳細は、「[ワークフロー待機モニター]からの保留インスタンスの削除」を参照してください。

スケジュール済みイベントの削除について

スケジュール済みのイベントがすべて実行される前にスケジュール済みイベントを削除すると、次のことが起こります。

  • スケジュール済みイベントの保留インスタンスが存在する場合、インスタンスは[ワークフロー待機モニター]から削除されます。
  • スケジュール済みイベントのインスタンスが現在実行中の場合、インスタンスは失敗します。失敗は[ワークフローエラーモニター]で報告されません。
  • それ以降、スケジュール済みイベントのインスタンスは生成されません。

スケジュール済みイベントの非アクティブ化について

スケジュール済みのイベントがすべて実行される前にスケジュール済みイベントを非アクティブにすると、次のことが起こります。

  • スケジュール済みイベントの状態が[終了済み]に設定されます。
  • スケジュール済みイベントの保留インスタンスが存在する場合、インスタンスは[ワークフロー待機モニター]から削除されます。
  • スケジュール済みイベントのインスタンスが現在実行中の場合は、一部のアクションが失敗することがあります。

    スケジュール済みイベントのインスタンスが実行中の間、Oracle CRM On Demandでは5分間隔でチェックして、スケジュール済みイベントが有効であることを確認します。スケジュール済みイベントが非アクティブの場合、インスタンスは終了します。まだ実行されていないアクションはすべて失敗し、失敗したアクションのエラーインスタンスがエラーモニターで報告されます。

  • それ以降、スケジュール済みイベントのインスタンスは生成されません。

以前に非アクティブにしたスケジュール済みイベントレコードで[有効]チェックボックスをオンにすると、そのスケジュール済みイベントレコードは新規スケジュール済みイベントとして処理されます。スケジュールに応じて、次のいずれかの処理が実行されます。

  • 今後の実行がスケジュールされている場合。スケジュール済みイベントの状態は[スケジュール済み]に設定され、次にスケジュール済みの実行のために保留インスタンスが生成されます。インスタンスが生成されると、スケジュール済みイベントの実行のカウントが1にリセットされます。
  • 今後の実行がスケジュールされていない場合。スケジュール済みイベントの[有効]チェックボックスが自動的に再度オフになり、スケジュール済みイベントの状態が[完了]に設定されます。

Oracle CRM On Demandのインスタンスでサポートされる有効なスケジュール済みイベントの最大数は100です。

ベストプラクティス

次に、スケジュール済みイベントの管理に関するベストプラクティスを示します。

  • 有効なスケジュール済みイベントの数は可能なかぎり少数に維持します。有効なスケジュール済みイベントが多すぎると、イベントのワークフローアクションのパフォーマンスに影響する場合があります。
  • スケジュール済みイベントのリスト内のレコード数は可能なかぎり少数に維持します。スケジュール済みイベントはリスト内のレコードを最大1000まで処理できますが、リフトをフィルター処理して含まれるレコードを減らすと、イベントのワークフローアクションのパフォーマンスが向上します。
  • スケジュール済みイベントを異なる時間に実行するように設定します。複数のイベントを同時に実行するようにスケジュールすると、パフォーマンスに影響する場合があります。

スケジュール済みイベントの作成の詳細は、「スケジュール済みイベントの作成」および「分析のためのスケジュール済みイベントの作成」を参照してください。


公開日 2021 年 8 月 Copyright © 2005, 2021, Oracle and/or its affiliates. Legal Notices.