19.2 Oracle GoldenGateでシャーディングを構成する方法
シャーディングを有効にする場合は、セキュアなデプロイメントを設定する必要があります。
前提条件
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シャーディングのサポートは、単一のプラガブル・データベース(PDB)のみとコンテナ・データベース(CDB)に制限されています。
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ベース・シャーディング機能では
CREATE SHARD
をサポートしていないため、ADD SHARD
のみがサポートされています。 -
個別の非コンテナ(非CDB)ベースのシャードをコンテナ・データベース(CDB)ベースのシャードへアップグレードすることはサポートされていません。新しいシャードを追加し、古いシャードを削除する必要があります。
Oracle Shardingの使用のシャードされたデータベースに関する項を参照してください。
シャーディング設定を開始する前に、次の手順に従います。
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カタログおよび各シャード・データベースに対するOracle Databaseのインストールを完了します。
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$ORACLE_BASE/admin
($ORACLE_BASE
が定義されている場合)または$ORACLE_HOME/admin
($ORACLE_HOME
が定義されている場合)の下にOracle GoldenGateクライアント証明書を格納するためのggshd_wallet
ディレクトリを作成します。 -
シャード・カタログまたはシャードが設定されているホストごとに1つのマイクロサービス・デプロイメントを追加します。
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Oracle GoldenGate Microservicesサーバーおよびクライアントのウォレットと証明書を生成します。
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SSL証明書で識別されるシャーディング・クライアント・ユーザーを認可します。
(推奨)Oracle GoldenGateデプロイメントを1つのみ割り当て、高可用性を実現し、各シャードにシャードのパッチ適用を簡略化します。
セキュリティ証明書の生成の詳細は、セキュアなデプロイメントの要件を参照してください。
Oracle GoldenGateでのシャーディング構成
ベスト・プラクティスとして、デプロイメントは各シャード専用にする必要があります。これにより、高可用性が保証されます。Oracle GoldenGateのシャーディングを利用するメリットの詳細は、シャーディング・データベースに対するOracle GoldenGateを参照してください。
shardcatalog
からシャードを追加する場合、またはシャードを作成する場合は、次のステップを実行してシャーディングを構成する必要があります。
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セキュア・モードでOracle GoldenGate Configuration Assistant (OGGCA)を使用してデプロイメントを追加します。
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クライアント証明書を
ggshd_wallet
にインポートします。Oracle GoldenGate Microservicesサーバーがシャードで稼働していることを確認します。 -
Oracle Shardingコーディネータ(カタログ・データベース)に接続して、シャードされたデータベースの設定を準備します。
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$OGG_HOME/lib/sql/sharding
ディレクトリにあるOracle GoldenGateシャーディングのブートストラップ・スクリプトをロードします。これは1回かぎりのタスクです。 -
Oracle Shardingコーディネータから次のコマンドを実行します。
shardcatalog load (SYSで)
:$OGGHOME/lib/sql/sharding/ggsys_setup.sql
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シャードを追加する前に、次のコマンドをロードします(
SYS
で)。$OGGHOME/lib/sql/sharding/orashard_setup.sql A serviceManagerURI/OGGDeployName ggadmin_password shardconnect_string
ノート:
シャードを作成する場合、このコマンドは必要ありません。
Oracle GoldenGateのシャードを構成するには、次の2つの方法があります。
- シャードの追加: 既存の単一インスタンス・データベースをシャードに変換します。ただし、インスタンスはユーザー・データを含まず、空のデータベースである必要があります。
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シャードの作成: 実行時に新しいデータベースを設定します。これらのコマンドはGDSCTLシェル・インタフェースから発行されます。
Oracle Shardingの使用のシャードの追加に関する項を参照してください
create shardcatalog -database bpodb12s:1521/sdbcat1 -user gsmcatuser/gsmcatuser -repl OGG -sharding SYSTEM -chunks 36
add gsm -gsm gsm1 -listener 1540 -catalog bpodb12s:1521/sdbcat1 -pwd gsmcatuser
add shardgroup -shardgroup shgrp1 -repfactor 3
add shardgroup -shardgroup shgrp2 -repfactor 2
…
create shard -shardgroup shgrp1 -destination host01 -CREDENTIAL gds_oracle -netparam none
-gg_service host01:9000/deploy1
-gg_password ggadmin pw
create shard -shardgroup shgrp1 -destination host02 -CREDENTIAL gds_oracle -netparam none
-gg_service host02:9000/deploy2 -gg_password ggadmin status
configure
add service ...
start service ..
親トピック: Oracle GoldenGateシャーディングの使用