2.6 ADD MASTERKEY
ADD MASTERKEY
コマンドでは、マスター・キーをマスター・キー・ウォレットに追加します。ExtractおよびReplicatで使用されるマスター・キーは、ネットワーク経由で送信されるデータやトレイル・ファイル内のデータを保護する暗号化鍵を暗号化し、これらのキーをダウンストリーム・プロセスに送信および使用できるようにします。マスター・キーにより、実際にデータを暗号化するキーがウォレット記憶域を使用する必要がなくなります。
マスター・キー・ウォレットを開いて、キーを追加する必要があります。GGSCIのCREATE WALLET
またはOPEN WALLET
コマンドを使用して、ウォレットを開きます。ウォレットはコマンドが発行されたセッションと同じセッションの間は開かれたままです。
マスター・キーはランダムなビットの連続として生成されます。デフォルトの長さは256ビットです。キーの名前はOGG_DEFAULT_MASTERKEY
です。
マスター・キーが共有記憶域に一元的に保持されないウォレットに追加された後は、このウォレットを使用するOracle GoldenGate構成内のすべての他のシステムに更新されたウォレットをコピーできます。これを行う前に、Extractを停止して、すべてのダウンストリームOracle GoldenGateプロセスにトレイルの処理の終了を許可してから停止する必要があります。ウォレットが所定の場所にコピーされた後、プロセスを再開できます。詳細な手順は、マスター・キーとウォレット方式を使用したデータ暗号化に関する項を参照してください。
ウォレットとマスター・キーの使用は、DB2 for i、DB2 z/OSおよびNonStopプラットフォームではサポートされません。
構文
ADD MASTERKEY
例
OGG (https://localhost:15000 Atlanta) 16> add masterkey
2019-11-21T19:37:23Z ERROR OGG-06137 Master key 'OGG_DEFAULT_MASTERKEY' does not exist in Oracle Wallet.
2019-11-21T19:37:23Z INFO OGG-06142 Created version 1 of master key 'OGG_DEFAULT_MASTERKEY' in Oracle Wallet.
親トピック: 共通コマンドライン・インタフェースのコマンド