2.9 ADD RMTTRAIL
ADD RMTTRAIL
では、リモート・システム上にオンライン処理用のトレイルを作成し、次のことも行います。
-
最大ファイル・サイズを指定する
-
このトレイルにExtractグループを関連付ける
構文
ADD RMTTRAIL trail_name, EXTRACT group_name
[, FORMAT RELEASE major.minor]
[, MEGABYTES n]
[, SEQNO n]
-
trail_name
-
トレイルの相対パス名または完全修飾パス名。トレイル名に含められる文字数は2文字のみです。
ノート:
Microservices Architectureでは、証跡ファイル名の2文字の接頭辞はアルファベットで始める必要があります。/tr
という名前の証跡には、/tr000000001
、/tr000000002
という名前のファイルがあります。 -
FORMAT RELEASE
major.minor
-
Extractポンプに対しては無効です。Extractから、トレイル、ファイル、または(リモート・タスクの場合)別のプロセスに送信されるデータのメタデータ・フォーマットを指定します。リーダー・プロセスは、メタデータに基づいて、データ・レコードが自身がサポートしているバージョンかどうかを把握します。メタデータのフォーマットは、Oracle GoldenGateプロセスのリリースによって異なります。古いOracle GoldenGateリリースには、新しいリリースとは異なるメタデータが含まれます。
FORMAT RELEASE
はOracle GoldenGateのリリース・バージョンを指定します。major
はメジャー・バージョン番号で、minor
はマイナー・バージョン番号です。X.xには、Oracle GoldenGateの現在または以前のGenerally Available (GA)リリースを指定する必要があります。有効な値は、12.2から現行のOracle GoldenGate X.xバージョン番号19.1までです。リリース・バージョンは、プログラムによって適切なトレイル・フォーマット互換性レベルにマッピングされます。デフォルトは、このトレイルに書き込むプロセスの現在のバージョンです。
ノート:
サポートされている最低バージョンは12.2です。ノート:
12.2より前のRELEASE
のリリースでは、3つの部分からなるオブジェクト名はサポートされません。ノート:
単一のExtractで複数の証跡を使用している場合、同じRELEASE
のリリースのみが共存できます。Oracle Database 12.2以上では、次の設定がサポートされています。
-
互換性が12.1に設定されているOracle Database 12.2以上の非CDBの場合、
FORMAT RELEASE
12.2以上がサポートされます。 -
互換性が12.2に設定されているOracle Database 12.2以上の非CDBの場合、
FORMAT RELEASE
12.2以上がサポートされます。 -
互換性が12.2に設定されているOracle Database 12.2 CDB/PDBの場合、
FORMAT RELEASE
の値は12.3以上のみがサポートされます。これは、PDBのローカルUNDO操作を使用しているためです。trx IDの一意性を保証するためにPDB番号を使用してトランザクションIDを増やす必要があります。
-
-
group_name
-
トレイルに関連付けるExtractグループ名。データをリモート証跡に書き込めるのは、1つのプライマリExtractプロセスのみです。
-
MEGABYTES
n
-
トレイル内のファイルの最大サイズ(MB)。デフォルトは500です。
-
SEQNO
n
-
トレイル内の最初のファイルのトレイル順序番号を、指定した数字から開始させます。先行ゼロは付けないようにしてください。たとえば、
tr
という名前のトレイルを3番から開始するには、SEQNO 3
と指定します。実際のファイル名は、tr000000003
になります。このオプションは、トラブルシューティングのために、Replicatの読取り位置を特定の順序番号のトレイルに変更する必要があるときに使用できます。これにより、所定の順序番号を読み取るようにReplicatの設定を変更する必要がなくなります。
親トピック: 共通コマンドライン・インタフェースのコマンド