3.8 ALTER RECVPATH

ALTER RECVPATHを使用すると、受信側サーバーでターゲット開始型の配布パスの属性を変更できます。

構文

ALTER RECVPATH path-name
  |         ( BEGIN   ( NOW
  |                   | SEQNO trail-sequence-number RBA relative-byte-address
  |                   | begin-datetime )
  |         | SOURCE  ( URI           source-uri 
  |                   | PROXY URI     proxy-uri )
  |         | TARGET  ( FORMAT        ( CANONICAL | TEXT | SQL | XML )
  |                   | SIZEMB        megabytes-number
  |                   | SEQLEN        sequence-length
  |                           TYPE    ( SOCKS | HTTP )
  |                           [ CSALIAS credential-store-alias
  |                             [ CSDOMAIN credential-store-domain ] ]
  |                   | ENCRYPTION  ALGORITHM encryption-algorithm  
  |                   | COMPRESSION ( ON | OFF | THRESHOLD compression-threshold ) )
  |         | RULE    ( PASSTHRU
  |                   | FILTER [ CHUNKIDS    chunk-ids ]
  |                            [ OBJECTNAMES object-names-wildcard ]
  |                            [ OBJECTTYPES [ DML ] [ DDL ] [ PROCEDURE ] ]
  |                            [ TAGS        binary-tags ]
  |                            [ PROCEDUREFEATURENAMES feature-names-wildcard ]
  |                            [ COLUMNVALUES column-values ]
  |                            [ PARTITIONNAMES partition-names-wildcard ] )
  |                   [ RELATION    ( AND  | OR  ) ]
  |                   [ ACTION      ( INCLUDE | EXCLUDE ) ]
  |         | OPTIONS [ AUTORESTART RETRIES retries [ DELAY delay ] ]
  |                   [ CRITICAL ( YES | NO ) ]
  |                   [ EOFDELAY    eofdelay         ]
  |         | ENCRYPTIONPROFILE encryption-profile )
path_name

変更する必要がある配布パスの名前。

BEGIN {NOW | SEQNO sequence_number RBA relative_byte_address | begin_datetime}

データ・ソース内の処理開始位置のタイムスタンプを指定します。

NOW

ADD EXTRACTコマンドを発行する時刻を指定します。

sequence_number relative_byte_address

Oracle REDOログの順序番号と、そのログ内のデータ取得開始位置のRBA。

begin_datetime

指定された形式の日付と時刻(タイムスタンプ)。統合モードのExtractでは、タイムスタンプ値はExtractがデータベースに登録された時点のタイムスタンプよりも大きい必要があります。

SOURCE URI source_uri

ソース・キーワードの後にソースURIを指定して、データの発生元を示します。このURIの形式には、プロトコル(証跡のみをサポート)、ホスト名、受信側サーバーのポート番号およびソース証跡ファイルの場所が含まれます。

PROXY URI proxy_uri

プロキシ・キーワードの後にプロキシURIを指定して、データの発生元を示します。このURIの形式には、プロトコル(証跡のみをサポート)、ホスト名、受信側サーバーのポート番号およびソース証跡ファイルの場所が含まれます。

TARGET

少なくとも1つのTARGETオプションを指定する必要があります。

CANONICAL
単一のデータの浮動小数点で表した、1つのバイト順序を定義します。
TEXT

テキスト・データ。

SQL

有効なSQL文。

XML
XMLフォーマットのデータ。
SIZEMB megabytes_number

配布パスのサイズをMB単位で設定します。

SEQLEN sequence_length

配布パスの順序の長さを設定します。

TYPE

配布パスが使用するプロキシ・タイプ(HTTPまたはSOCKS)を設定します。

CSALIAS credential_store_alias

資格証明ストアの別名を指定します。

CSALIAS credential_store_domain

資格証明ストアのドメイン名を指定します。

ENCRYPTION ALGORITHM encryption_algorithm

データベースに有効な暗号化アルゴリズムを指定します。値はAES 256などになります。

COMPRESSION {ON | OFF | THRESHOLD compression_threshold}

データを圧縮するかどうかを指定します。ONに設定すると、しきい値レベルを指定できます。

RULE

少なくとも1つのRULEオプションを指定する必要があります。例:

ALTER RECVPATH dp1 RULE FILTER CHUNKIDS (1, 2, 3)
PASSTHRU
『Oracle GoldenGateリファレンス』PASSTHRU | NOPASSTHRUに関する項を参照してください。
FILTER

少なくとも1つのFILTERオプションを指定する必要があります。デフォルトでは、フィルタ間のRELATIONOR、アクションはKEEPです。

CHUNKIDS chunk_ids

チャンクID (シャーディング)でレコードをフィルタするルールを指定します。チャンクIDのリストはかっこで囲み、カンマで区切る必要があります。

OBJECTNAMES object_names

オブジェクト名でレコードをフィルタするルールを指定します。オブジェクト名のリストはかっこで囲み、カンマで区切る必要があります。オブジェクト名は次の文法に従う必要があります。

[cdb_name.]schema_name.table_name 

例:

ALTER RECVPATH dp1 RULE FILTER OBJECTNAMES (user1.table1, cdb1.user2.ta ble1)
OBJECTTYPES [ DML | DDL | PROCEDURE]

オブジェクト・タイプでレコードをフィルタするルールを指定します。少なくとも1つのオブジェクト・タイプを指定する必要があります。

TAGS binary_tags

タグでレコードをフィルタするルールを指定します。タグのリストはかっこで囲み、カンマで区切る必要があります。タグは16進またはバイナリの値文字列にする必要があります。また、キーワードHEXVALUEHEXMASKBINVALUEおよびBINMASKで接頭辞として付加される必要があります。タグがBITMASKの場合、フィルタはマスクとLCRレコードのタグ値の間でビット単位のAND操作を実行します。結果がMASKと等しい場合は、このアクションが適用されます。例:

ALTER RECVPATH dp1 RULE FILTER TAGS (hexvalue A4, hexvalue 18, hexmask F0, hexvalue F8F, binvalue 01001100, binmask 0110)
PROCEDUREFEATURENAMES feature_names

プロシージャ機能名でレコードをフィルタするルールを指定します。プロシージャ機能名のリストはかっこで囲み、カンマで区切る必要があります。例:

ALTER RECVPATH dp1 RULE FILTER PROCEDUREFEATURENAMES (RAS, AUTOCDR, AQ)
COLUMNVALUES column_values

列の値でレコードをフィルタするルールを指定します。フィルタリング・ルールはこの文法に従い、カンマ区切りにする必要があります。

[cdb_name.]schema_name.table_name.column_name ( EQ | NE | LT | GT | LE | GE ) column_value [ BEFORE | AFTER ]

EQ =等しい

NE =等しくない

LT =より小さい

GT =より大きい

LE =以下

GE =以上

例:

ALTER RECVPATH dp1 RULE FILTER COLUMNVALUES (cdb1.user1.table1.col1 EQ 0 BEFORE, cdb2.user2.table1.col1 GT 100)
OPTIONS

少なくとも1つのオプションを指定する必要があります。

AUTORESTART {RETRIES retries | DELAY delay}
配布パスの自動的な再起動、開始を再試行する回数および遅延を指定します。
CRTICAL [YES | NO]

配布パスがデプロイメントにとってクリティカルであることを示しますデフォルトはNOです。

EOFDELAY eofdelay

Extract、データ・ポンプまたはReplicatが、データ・ソース内の現在のデータの末尾に到達した後に、新しいデータを確認する間隔を指定します。

ENCRYPTIONPROFILE
Receiverパスの暗号化プロファイルの名前を指定します。

ALTER RECVPATH path1 BEGIN NOW
ALTER RECVPATH path1 BEGIN SEQNO 1 RBA 10355
ALTER RECVPATH path1 OPTIONS AUTORESTART RETRIES 3 
ALTER RECVPATH path1 RULE FILTER OBJECTNAMES (CUST1.*, CUST2.*) ACTION EXCLUDE
ALTER RECVPATH path1 RULE FILTER TAGS (AE00, MASK AB00, FF)
ALTER RECVPATH path1 RULE FILTER COLUMNVALUES (user1.t1.c1 NE nope, user1.t1.c2 
    EQ 3 AFTER, user1.t2.c1 GE 5, user1.t2.c2 GT 5 BEFORE) 
ALTER RECVPATH path1 RULE FILTER OBJECTNAMES(CUST1.*,CUST2.*) RELATION AND ACTION EXCLUDE