1 コマンドライン・インタフェースについて

Oracle GoldenGateには、マイクロサービス・アーキテクチャ(MA)とクラシック・アーキテクチャ(CA)の両方用のコマンドライン・インタフェース(CLI)が用意されています。

ノート:

LANGがオペレーティング・システム・レベルでen_US.UTF-16に設定されると、GGSCIがハングします。en_US.UTF-8の設定は可能です。Linuxの設定で、GGSCIまたは管理クライアントが停止するのは、[celclnx29]/bugmnt3/am/celclnx29/SRx.xxxxxxxxxxx/user/gg122> echo $LANG en_US.UTF-16です

管理クライアントはマイクロサービスで使用されるのに対し、GGSCIはクラシックで使用されます。

Admin Clientとは

Admin Clientは、MA Webユーザー・インタフェースを使用するかわりに、プロセスの作成、変更および削除に使用されます。

  1. 環境変数のOGG_HOMEOGG_VAR_HOMEを設定します。

    $OGG_HOME/binに移動して、次のコマンドを実行します。
    [oracle@bigdatalite bin]$ ./adminclient
    Oracle GoldenGate Administration Client for Oracle
    Version 19.1.0.0.0 OGGCORE_19.1.0.0.0_PLATFORMS_yymmdd.HHMM_FBO
    
    Copyright (C) 1995, 2019, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.
    
    Linux, x64, 64bit (optimized) on Dec 31 2016 23:58:36
    Operating system character set identified as UTF-8.
    
    OGG (not connected) 1> 
    
    
  2. セキュリティ・ユーザー資格証明を使用してデプロイメントにログインします。これは、Oracle GoldenGateインスタンスのデプロイメントの追加中に作成したユーザーです。
    connect http(s)://localhost:port deployment deployment name as security role user
  3. セキュリティ・ロール・ユーザー以外のユーザーをデプロイメントに追加するには、ADD CREDENTIALSコマンドを使用します。このコマンドの動作の詳細は、『Oracle GoldenGateコマンドライン・インタフェース・リファレンス』「ADD CREDENTIALS」を参照してください。ユーザー資格証明の他のコマンドには、INFO CREDENTIALSDELETE CREDENTIALSがあります。

  4. Admin Clientからデプロイメントまたはプロキシ・サーバーに接続できます。

    ノート:

    管理クライアントからセキュアまたは非セキュア・デプロイメントに接続するパスワードの最後に感嘆符(!)が含まれる場合、単一行でCONNECTコマンドを使用する際はパスワードを二重引用符で囲って入力する必要があります。そうしないと、パスワードは受け入れられず、接続に失敗します。これは、強力なパスワード・ポリシーを持つすべてのデプロイメントで必須です。
    構文:
    CONNECT - Connect to an Oracle GoldenGate Service Manager
            |CONNECT server-url [ DEPLOYMENT deployment-name]
            |[ ( AS deployment-credentials-name|
            | USER  deployment-user-name )
            |[PASSWORD deployment-password] ]
            |[PROXY proxy-uri|
            |[(AS proxy-credentials-name
            |USER proxy-user-name)
            |[ PASSWORD proxy-password] ] ] [ ! ]

    ノート:

    デプロイメント資格証明を資格情報ストアにUSERIDALIASとして保存することはできません。これは、データベース資格証明の格納に使用されるOracleウォレットがAdministration Serviceによって管理されるためです。かわりに、Admin Client用に別のOracleウォレットが作成されます。Oracleウォレットはユーザーのホーム・ディレクトリに格納されます。
    次の例は、デプロイメントとプロキシ・サーバーへの接続を示しています。
    OGG (not connected) 1> ADD CREDENTIALS admin USER oggadmin PASSWORD oggadmin-A1
    2019-02-14T00:35:38Z  INFO OGG-15114  Credential store altered. 
    OGG (not connected) 2> ADD CREDENTIALS proxy USER oggadmin PASSWORD oggadmin-A2
    2019-02-14T00:35:48Z  INFO OGG-15114  Credential store altered. 
    OGG (not connected) 3> CONNECT http://abc.oracle.com:12000 AS admin PROXY http:111.1.1.1:3128 as proxy 
    Using default deployment 'Local' 
    OGG (http://abc.oracle.com:12000 Local) 4>
    プロキシ接続の資格証明が無効な場合は、次のエラーのようなエラーが発生します。
    OGG (not connected) 2> ADD CREDENTIALS proxy USER proxyadmin PASSWORD invalid
    2019-02-14T00:48:12Z  INFO OGG-15114  Credential store altered. 
    OGG (not connected) 3> CONNECT http://abc.oracle.com:12000 AS admin PROXY http://111.1.1.1:3128 as proxy 
    ERROR: Proxy server user name 'proxyadmin' or password is incorrect.
  5. Admin ClientのすべてのコマンドのリストはHELPコマンドを使用して表示できます。HELP SHOWSYNTAXコマンドを使用すると、特定のコマンドの構文を表示できます。

Oracle GoldenGate Software Command Interface (GGSCI)とは

オペレーティング・システムのコマンドラインからGGSCIコマンド・インタフェースを実行する場合、ggsciコマンドを使用します。オプションで、OBEYファイルから入力を指定できます。GGSCIへの入力ファイルの使用の詳細は、『Oracle GoldenGateの管理』頻繁に使用されるコマンド・シーケンスの格納とコールに関する項を参照してください。

このリファレンスの使用方法

「共通コマンドライン・インタフェース・コマンド」章では、Admin ClientとGGSCIの両方に共通するコマンドの詳細情報と例について説明します。コマンドを検索するときには、この章を出発点として使用してください。2つのCLIの間で構文が異なるコマンドは、すべて明確に示されています。

残りの2つの章は、各CLIに固有のものです。

ノート:

GGSCIでは、コマンド内のオプションを区切るにはカンマが必要ですが、Admin Clientにはカンマは必要ありません。ただし、カンマがある場合は無視します。